見出し画像

子どもの発達心理学

友人や親族が遊びに来てくれるので、大変楽しい育休生活をしておりますが、併せて、プロジェクトをいくつも動かしながら、資格の勉強まで始めようと、もりもりやっていると、結局時間がパツパツな毎日です。
生き急ぐつもりはないのですが、たった半年間の育休。しっかりと子供と向き合いながら、子供と育つ環境や場を積極的に作っていきたいと思っています。

さて、先週から、「プレパパ時代に読んで、実際パパになって、改めて良かったと思える書籍とGood Pointの紹介」をしてきておりますが、今日はこちら。「乳幼児発達心理学」です。

私の思考として、基本的に「エビデンスベース」で育児を見ているのですが、この領域は全然知見もなかったので、お勉強がてら読んでみましたが、これがとても深く、良い内容でした。

ざっくりと書いてあることは以下。
1.発達と人間の発達の概要
2.認知の発達
3.対人関係の発達
4.自己の発達
5.情緒の発達
6.言葉とコミュニケーションの発達
7.遊びの発達と交友関係
8.社会的認知と社会的行動の発達
9.乳幼児保育と子育て支援
10.発達障害
11.発達の診断と検査
です。発達を真ん中に置いて、網羅的に学べるなぁというのが感想。
ただし、現時点でまだ子供が乳児のため、活用レベルで言うと、1,2,3,5,9あたりの部分しか実感はありません。今後関わってくる領域がまだ多いですね。

現時点で良かったポイントは以下です。
・母子相互作用と愛着理論
・情緒の発達
・仙台市が展開する情報サポートの存在

【母子相互作用と愛着理論】
母子(主な養育者と子)の相互作用は、例えば、養育者→子への、ふれあい、目と目を合わす、調子の高い声、匂い、温熱、エントレインメント(同調傾向)などに対して、子→養育者へ目と目を合わす、啼泣、オキシトシン、プロラクチン、におい、エントレインメントなどの行動を起こすことです。
この相互作用を通して、養育者から学び、また、養育者はそれにより、愛着を覚えていくとのこと。
愛着理論とは、主な養育者である個人に向けて乳児の相互作用が集中し、親密で継続的な情緒的絆を結ぶ傾向のことを言うとのこと。

この情報を事前に仕入れていたことにより、「父親が母親と同等に育児に関わるには、出産後ホルモンも出てるし、産褥期にいやが応にも子供と応対する時間を作る母親の何倍も相互作用を引き起こし、愛着を生み出す必要があるな」と悟ったのです。

特にミルクあげ、沐浴、泣いた時のあやし、オムツ交換など、仕事から帰った後、土日などに積極的に取りに行き、私が仕事中に妻が実施し、構築している相互作用と愛着と同様のものを形成しようとしました。
現時点ではまだ「忌避行為」が見えないので、なんとも言えないですが、大きくなった時に、お父さんもお母さんもどっちも大好き。な子供に育ったら幸せだなぁと思っています。

【情緒の発達】
情緒とは、ある出来事に伴って生じた、身体生理的変化、表出行動、主観的情感という三つの要素から成り立っているものだとのこと。(我々が良く言う、「感情」というものも、心理学では主観的情感の側面をさす場合に用いられるようです。)例えば、驚いて心臓がドキドキする、怒りで頭に血が上るとか、怒って口を尖らせる、嬉しくて跳び上がるなどです。

生後6ヶ月までは基本的情緒がほとんどで、例えば新生児の笑顔は「生理的微笑」(ネットでは天使の微笑とかも言われています。)とも呼ばれますし、3ヶ月以降は「社会的微笑」と呼ばれます。
これは新生児は反射的なもので、そこから、外的な刺激と結びついて生じるようになるそうです。
特に新生児期は「反応がない子といるのが辛い」となりがちですが、事前にそういう情報があったので、幸い思い詰めることもなく、「あ、生理的微笑だ、かわいいなぁ」などと思えたものです。

【仙台市の子育て情報支援】
育児には多様なストレスがかかり、身体的・心的にもかなり厳しい戦いをしています。そんな中で、養育者に対するいくつかのサポートをぜひ活用してほしい。ということでした。
・情報的サポート
・道具的サポート
・情緒的サポート
・評価的サポート
・統合的サポート

特にこうやって「正しい情報を得るために本を多読する」ことをしていたので、その中で仙台市のURLまで貼ってあったのは、仙台市の本気の子育てサポート情報でした。
1つのサイトにまとめているから、とてもわかりやすい。

こうやって、いくつものサポートを受けながら、みんなのサポートを受けながら子供は育てられていくんだなと。

逆説的に、「パートナーと二人で育児を全部やらなくていいんだ(いろんなところにヘルプしていいんだ!)」「どんどん多様なサポートを活用しよう」というい視点に立つことができ、今の所メンタルはまだ元気です。

この本自体は、少し難しい本でしたが、まとめなかった細かい情報などもエビデンスに基づくもので、今後のためにもとても良い本だったなと感じます。

子供がもっと成長して、話し、聞き、考え、動くようになったら、この書籍の本領発揮される時期に入るのだと思います。

子供が大きくなったら、どんな風になるのか、学びが専門の私には、とても興味があります。それは、これからの楽しみにとっておきます。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
そろそろ本の書評以外も書いてみようかな。

この記事が参加している募集

推薦図書

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?