見出し画像

ハッカソンってどんなイベント?

日本でもよく開催されるようになった、ハッカソン。私たちも開催しています。
聞いたことないかたもいらっしゃると思いますので、軽く紹介してみます。

ハッカソンとは?

大勢のクリエイターが集まり、ITを応用したアイデア作品を作る、ものづくりイベントです。

表現の形は、メディアアート/スマホアプリ/ネットのサービス/電子工作/デジタルとアナログの融合などさまざま。作品のどこかに、プログラミングやインターネットの要素が組み込まれている点が、特徴的です。

お仕事から離れて、自分が作りたいものを表現する。たいていは創作活動の時間と、作品デモンストレーションの時間で構成されます。

「動かしてみる」「作ってみた」 がポイント

荒削りでもバグがあってもいいから、とにかく動くプロトタイプにしてみる場所。

アイデアを聞かされるだけのプレゼンって、説得力やリアリティーに欠けますよね。動くデモが見えることで、「その発想はなかった!」「これは確かに使いやすい」「こんな事もできちゃうの!?」という驚きが生まれます。完璧さは目指さなくていい。ニコニコ動画の「作ってみた」タグもそんな楽しさがありますよね。

※動く作品は作らず、新しいアイデアの創出を目指すイベントは、ハッカソンではなく「アイデアソン」と呼ばれ区別されています。 

集まって作ろう

クリエイターが集合し、ワイワイものづくりをする。

画像1

できた作品だけ応募するのがコンテストだとしたら、つくるプロセスを一緒に楽しむことがハッカソンの本質かもしれません。プログラマーやデザイナーが互いに刺激しあえる機会です。創作時間がメインコンテンツ、イベントの最後に表彰があるか否かは、どちらかというとオプションです。

どんなハッカソンがあるの?

継続して長年開催されているものから、いくつかピックアップしてみました。

Yahoo! JAPAN Hack Day
私たちヤフー主催の、毎年開催しているイベント。ハッカソンを中心に企画展なども併設されるお祭り。ネットの生配信もあってオーディエンスが楽しめるハッカソンは希少です。1つの会場に300人規模のクリエイターが集まり、数万人の視聴者が楽しんでくれています。

NASA Space Apps Challenge
NASA主催、宇宙をテーマとしたハッカソン。世界各地、日本国内でも数カ所の会場で開催されています。 宇宙や衛星、地球環境に関するデータが提供され、スケールの大きなアプリを作ることができます。

Global Game Jam
ギネスにも載った、世界同時開催のゲーム開発イベント(ゲームジャム)。 日本国内でも北海道から沖縄まで、各都市に会場が設けられています。

SPAJAM
スマートフォンのアプリケーションを開発するハッカソン、SmartPhone App JAM。 SPAの頭文字にかけて温泉で開催されています。うらやましい。

紹介したものは比較的規模が大きめですが、コンパクトに10人程度で開催されるハッカソンも多数ありますね。

まとめ

ハッカソンは、

・ITを応用したアイデア作品をつくる、ものづくりイベント。
・完璧でなくていい。作ってみよう、動かしてみよう。
・クリエイター同士、つくるプロセスを楽しむ。

いかがでしょう。なんとなくイメージ伝わったでしょうか?

おまけ

 ■ハッカソンの語源は?

Hackathon = Hack(ハック) + Marathon(マラソン)

大勢が一斉にゴールを目指して、制限時間内で走り続けることから生まれた造語のようです。どうやったらこの山を越えられるか、どこかに抜け道はないか、Hack(工夫)をしながら突き進むイメージでしょうか。

 Hackとは?

工夫/発想の転換/斜め上のアイデア/なんとなくうまくやる/改善/改良/改造

といったニュアンスがあります。 生活の工夫を表す「ライフハック」や、改善施策を表す「グロースハック」という言葉は有名ですね。もともとはIT分野を中心に使われていました。 手元にある道具を組み合わせて、なんとか目的を達成する技術力。 トリセツに載ってない使い方を考案して、抜け道のように別の価値を生むアイデア。

「ハッキング」や「ハッカー」という言葉は悪いイメージに使われることがありますが、語源はこのように良い意味から来ています。 (技術力で破壊活動をするような悪い使い方のことは、「クラッキング」や「クラッカー」と呼ばれます。)