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長い白夜のなかでパンを食べる 湿った密林のなかで紫煙を吐く 腕に浮き上がる薄ら青い血管 小…
絞り出した叫びを映す鏡 飛散した音 時を曖昧にする紅掛空色 見惚れる罠 精巧に描いた感情の贋…
星が瞬いているとしても きっと今は何も見えない 湿気を帯びた重い空気が 渇いた仮面のヒビを…
此岸の端に座ったまま 黄金色に輝く雲を見て 世界を解ったつもりになった 瓦解するの誰かの夢…
心臓の音に耳を傾けながら 輪っかになる白い煙を見ていた 今日を生き切ったのはたまたま そん…
繭かと思ったら小さな綿アメ 中から出てきたこんぺいとう 体温で溶けた甘い銀河の星くず やわ…
薄明かりのなか思考の澱が目立ち始め 上澄みだけをすくえばすくうほど 残された濃度は高くなることに気づく 少しの衝撃で濁り前後不覚に陥り そのうち力の抜き方を忘れ体は強張る 巻き戻せずに進むしかない時間に 乗ることも付いていくことも叶わない 世界のリズムとズレていることを 認識したら歩みを止めて呼吸だけする いつしか新しいリズムが生まれて 心が踊り笑える本能的選択で生きてく 「世界は絶対にまた戻ってくる」 惑星がそう囁いた
変わらないことへの不安 変わることへの恐怖 変わらないことへの恐怖 変わることへの不安 変…
近所の公園にある桜はほとんど散った 小さな花びらがどれだけ舞ったのか 地面には花溜まりが…
ベッドのふちに腰掛けて 雨音を聞きながらうつらうつら このまま電気を消したら 雨音も聞こえ…
黒猫が少し先を横切って その目線からは高さの検討も 難しいであろうブロック塀を しなやかな…
捨てられていた時間を拾った このままだと光は消えない 命の火は勢いを増し燃え盛る 止められ…
目的地があるわけでもなく 歩みを散らすから「散歩」 ぷらぷらしながらふと思う 「散歩がてら…
海が手のひらにすっぽり入るくらい 空が目のなかにまるっと入るくらい そんな小さな世界にひろがっている 青も碧も蒼も鏡のなかに全部いれて 覗きこんで回したら何が見えるかな アオイロだらけのカレイドスコープ 鏡の夢幻