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【導⼊事例】「情報がクリアで、繁忙期以外の月も1.25~1.5倍の稼働に 」株式会社東亜様

今回のハコベル導入事例では、埼玉県さいたま市大宮区に本社を構える株式会社東亜様へインタビューを行いました。

同社では、繁忙期や閑散期の案件数の波による配車管理に課題を感じていました。従業員であるドライバーの負担を考慮しつつも効率的に売上アップを模索していたところ、知り合いの配送業者からの口コミによりハコベルを知り、導入に至ります。

ハコベルの活用により業務上どのようなメリットがあるのか。当初抱えていた課題を解決するまでのエピソードを株式会社東亜 代表である松岡様、現在ハコベルの運用を主に担当されている高橋様に伺いました。

【抱えていた課題】
・ドライバーが休日を取りづらく離職の原因になっていた
・繁忙期と閑散期の案件数の波が大きかった
・荷主との間で現地の情報共有の齟齬が生まれることもあった

【得られた効果】
・スポット配車を活用することで効率が向上した
・閑散期でも大きな案件を受注することが可能になった
・案件の内容が透明で、現地での対応が改善された

─ 株式会社東亜様がハコベルを利用される前のご状況や、業務で感じられていた課題などを教えていただけますでしょうか?

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代表取締役 松岡洋一 様

松岡:当社は、5年前に立ち上げを行い、創業時は4人で、トラック3〜4台からスタートしました。今回同席している高橋など、当初は共通の知人を介して紹介を受けるなど、メンバーが増えていき、現在は20名の従業員と17台の2tトラックで営業を行っております。

運送会社、業界としての課題ともいえますが、従業員が時間の捻出をしにくいというものがあります。案件が入れば稼働するので、家庭のある従業員であったり、平日に時間が必要となる役所などの手続き、プライベートの時間などが作りづらいですよね。「休めなくて辞めていく」ような流れが業界の課題としてあります。私は、「人は宝だ」と常々思っていますので、従業員が働きやすい環境を作りたいと感じていました。

とはいえ、繁閑によっては定期で発生する午前の便が早く終わってしまい、午後が丸々空いてしまうといったこともあり、その状況に応じた配車組みというのも課題となっていました。

─ ハコベルを知り、利用に至った経緯を教えていただけますでしょうか?

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管理主任 高橋典歩 様

高橋:先に松岡からあったように、午前の便が早く済み午後が空いてしまうといった事があり、付き合いのある配送業者にその話をしたところ、「ハコベルっていうサービスがある」とスマートフォンの画面を見せてもらったことが、知ったキッカケでした。

ただ、当時は画面をみて簡単な説明をしてもらっただけなので、どういったシステムなのか、どのように利用するのかイメージが付かず、とりあえず配送業者から教えてもらった「ハコベルカーゴ」に登録だけしていた状態です。

松岡:従来の仕事の受け方といえば、お得意様が居てそこから案件を受けたり、他社からの請負いのような横のつながりが中心だったので、パソコンで案件を受注するというイメージがわかなかったんですよね

高橋:登録当初は全くピンとこなかったのですが、ある時「どういう仕組みなのか」が気になって調べながら1件、案件を受けてみたんです。すると、意外なほど簡単に利用できたんです。それに、案件を見てみると条件が良いものが多いと感じました。

その後、いつもより注目して案件を確認するようになり、元々受けている便に対してスポットで案件を付け、単価を上げていくという流れで本格的に使い始めるようになりました。

松岡:最初は小口のお客様が多いので、そこでマッチして配車の効率が良くしようという感覚で手探りで利用していました。当時は定期便なども利用していたのですが、徐々にスポットに移行していきました。ハコベルの運用が綺麗に回り始めたタイミングで、ほぼスポットで利用するようになり、結果として最初にお話したような「ドライバーが休みを取れない」状況が改善したという経緯があります。

─ ハコベルカーゴからご利用を始められ、現在はハコベルコネクトに移行されたとのことですが、その背景を教えていただけますでしょうか?

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松岡:元々ある案件に対してハコベルで小口のお客様の案件を受けるという利用方法でしたが、スムーズに運用可能になり、大きな案件をハコベルで受注して、その他の案件をそこに対して付けていくという業務フロー自体に変化があったことが、ハコベルコネクトへ移行した理由です。

直接お受けしている業者さんもスポットの方が多いこともあり、時間の融通を効かせやすかったのも理由としてあります。そうすると、ハコベルコネクトで見つけた、大きな案件をキープしつつ、その他でお受けした案件も回せるようになってきました。

─ ハコベルコネクトへ移行してから感じられたメリットなどはありますでしょうか?

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ハコベルコネクトを操作している様子

高橋:ハコベルコネクトからお受けする案件が仕事のベースになったというのは良い変化でしたね。現在は、このハコベルコネクトの案件と従来の案件の掛け合わせにより売上げアップに貢献しています。

当社はトラック台数の内、8割がスポットで受けるようにしているため、従来の方法で配車の組み方が悪いと、定期便だけを受けていたほうが売上につながるのですが、ハコベルコネクトをかけ合わせて配車が組めると稼働台数と売上が比例して向上していきました。具体的には、10月が1.25~1.5倍の稼働になりました。繁忙期ではない月にこれだけ稼働できたことに驚きました。

従来であれば、繁閑の波は仕方のないものという認識でしたが、閑散期を見越して案件を抑えに行けるというのは大きな変化です。あとは、ハコベルコネクトから受注する案件は、情報がクリアで安心してお受けできることが多いという印象があります。

松岡:現地の情報がクリアというのは、とても大切な話なんです。例えば、ビルとかデパートへ運送する際、トラックが大きすぎて入ることができなければ、現地でトラブルになりうる可能性があります。

案件によっては、聞いている内容と違ったということでドライバーと荷主の間で齟齬が生まれてしまうこともあるのですが、その点ハコベルコネクトを利用していると、現地の情報だけでなく、荷手伝いの有無も把握でき「案件に記載されている情報の通り」なので、そういったトラブルもなく有り難いです。


─ 導入以前は、お得意先からの案件が従来の中心とのことでしたが、ハコベルコネクトを利用し、業務フローや手続き上での変化はありましたか?

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高橋:案件を受けるにあたり電話とFAXを利用していたものが、Web上やスマートフォンアプリで対応できるようになったことで感覚として業務が楽になりました。その他には、申請や請求のような事務仕事の効率化、紙を使わないことによるコスト削減という変化がありました。

私はそうした事務処理には直接的には携わっていないのですが、業務を見ている限りだと、請求の手続きはデータ入力に始まり、不備がないかのチェック、FAXで送付しつつ原本の郵送といった流れがありますよね。そこを踏まえると、Web上で簡単に管理できるというのは業務効率化に役立っていると感じます。

─ 今後、ハコベルコネクトに対して期待することはありますでしょうか?

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高橋:従来の業界のルールとは違う、今の時代に適した新しいシステムという点に期待しています。例えば、横のつながりで案件が発生し、下請け、そのさらに下請けのように、料金がやせ細っていくこともあるのですが、ハコベルコネクトを利用することで元請けに近いところから案件を探せるようになります

今後さらに案件数が増え業界としてこういったシステムが浸透することにより、業界として新しい形態へと成長していけるのではないかという期待があります。

松岡:高橋と同じく、案件数が増えてほしいというのがありますね。この業界は、繁閑の波が非常に大きいので、案件が少ない状況が続くと、便利なサービスでも見なくなってしまうかもしれません。案件数の波という課題が解決できれば、運送会社ももっと増えてくると思いますし、人手不足といった業界の課題の解決にもつながるのではないかなと思います。

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