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自己紹介-白川海斗編-/音楽と鍵をかけること

こんにちは。haconiwa.で展示会等の音楽制作を担当している白川海斗といいます。

自己紹介

普段は働きながら、好きでたまに音楽を作ってSoundCloudにアップしたりしています。
2021年の8月、最初の展示会「1ハコメ」の開催にあたって、幼なじみだった木下を通してサムイヒビにサウンドスケープ作成の依頼をもらったのがhaconiwa.に参加したきっかけです。
・「1ハコメ」のサウンドスケープ

音楽と鍵をかけること

Noteを投稿する機会をいただいたので、まずは何も決めずに書き始めようと思います。
私は音楽がずっと好きなのですが、これまでなぜ音楽に心ひかれるのか、あまり考えたことがなかったと、ふと思います。

私は小さいころ、踏切の警報音がとても嫌いでした。
あと緊急地震速報のアラートの音も、聞くたびにその気味の悪さと緊張感に、心臓の奥がどくんと響くのをいつも感じます。

思うと、私は何か嫌だったことや嫌いだなと思ったことは些細なことでもいちいち記憶してしまうのに、少し嬉しかったこと、日々の中の小さな幸福感はすぐに忘れてしまう人間だったなと思います。

高校2年生の真夏の朝、鋭い、形があるようなぎらぎらした日差しのなか、部活動のテニスのバックハンドがどうやったらうまくなるかとか、修学旅行の班決めだとか、そんなことを考えながら学校まで自転車を立ち漕ぎして、両耳につけた有線のイヤホンから(本当はだめだけど)、NUMBER GIRLの「透明少女」を聴いていた時の風景や匂いや気持ちをよく覚えています。


あるいは、中学3年生の秋のころ、当時好きだった人と一緒に下校した後で、なんか幸せな気持ちでぼーっとしながらColdplayの「Yellow」を聴いていたときの肌の感触とか暖かい感覚は頭の中の引き出しに大事にしまってあるような気がします。


たぶん私にとって音楽を聴くことは写真とか動画のように、その時に触れた感情とか景色とか空気とか、他のどの手段でもとっておけない大事な瞬間に鍵をかけて取っておくことなんだと思います。
忘れっぽい私でも音楽を通して、鮮明にその瞬間を切り取って大切にしまっておける。
音楽のそういうところにつよく惹かれているのかなと思います。

だから誰かの一生のどこか、その瞬間にくっついて離れないようなものがつくれたら、それはとても素晴らしいことです。

みんなの創造の場であるhaconiwa.でも、そういうものができたら嬉しいです。

展示会のサウンドスケープ制作、または別の形でも音楽を通して力を添えていきたいと思うので、どうぞよろしくお願いします。

・SoundCloud

・白川海斗 Umito Shirakawa「Hakuchi(demo)」Music Video
 (サムイヒビが作ってくれました。すごいぜ。。。)


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