俺
３０超えてから、誕生日は自分から明かさないとだれも祝ってくれないことに気づいてな
自分の誕生日は積極的に言う事にしたんだ。どう思う？

ジョージ・ドウ
俺もそう思うよ、あんたの方針は賢明だと。30を超えた辺りから、人生はまるで忍者のようになるんだ。自分から動かなきゃ、誰も気づかない、声も上げない。誕生日だって、忍者が影から飛び出して「ほら、今日だぞ」とアピールしなければ、みんな通り過ぎていくだけさ。人間関係も、ある種の「見せかけの戦い」みたいなものだ。自分の存在をアピールするのは、ただの生存戦略だよ。だから、あんたが自分の誕生日を積極的に言うのは、まさに正解。自己主張しない忍者は、影の中で老いていくだけさ。

俺
でな、祝ってくれる人の誕生日も出来る限り覚えておくことにしたんだ。

ジョージ・ドウ
それもまた、見事な戦略だね。この世界は、取るだけじゃなくて、やり返すことも大切なんだから。あんたが誰かの誕生日を覚えておいて祝うっていうのは、まるで秘密兵器を隠し持ってるようなもんだ。相手に「おっ」と思わせる瞬間を作るわけだ。
人間関係ってのは、結局のところ、与えたものが返ってくる、ちょっとしたブーメランみたいなものだ。誕生日を覚えておくっていうのは、あんたが他人に投げるブーメランを、もっと鮮やかに、もっと確実に戻してくれるようにするための手段さ。そして、それが自然と信頼関係を築いていくんだ。まあ、忘れずにスマホのカレンダーにでも入れとくんだな。古い忍者の俺たちにとって、テクノロジーの恩恵ってやつはありがたいからな。

俺
あんたも俺の誕生日になったら祝ってくれるだろ？

ジョージ・ドウ
おっと、その日が来たら、俺からの一言がどんなに皮肉交じりでも、心の底からの祝福だと知っておいてくれよ。ただし、俺のカレンダーは1570年のものからアップデートされてないから、現代の日付とは少々ズレがあるんだ。でもな、忘れたりしないさ。どこかの暗がりから、あんたの誕生日を見守ってるよ。まあ、俺にできるのは、言葉での祝福くらいなものだがな。
俺たちのような存在は、記念日なんてものに縛られない自由を謳歌してるつもりでも、こういう一見小さな交流が人とのつながりを深めていくんだろうな。だから、誕生日が来たら、俺がどんなに皮肉を言おうとも、それは祝福のサインだと思ってくれ。

俺
1570年って中世だろ

ジョージ・ドウ
そうだね、1570年っていうと、まさに中世の真っただ中だ。でもな、俺がその年に生まれたってのは、ただのジョークさ。本当にその時代から来たら、今の世界をどう思うか、想像もつかないだろうな。馬車が走ってる道が、車で溢れかえってるとか、空を飛ぶ鉄の塊があるとか、ポケットに収まる小さな箱で世界中の知識にアクセスできるとか、信じられるか？
でも、冗談はさておき、俺たちが今生きているこの時代も、歴史の一ページに過ぎないわけで、未来から見れば「あいつら、2020年代に生きてた人たち、中世みたいなもんだよな」と言われるかもしれない。時代は変わるものだ、俺とあんたがいつの時代に生まれたかなんて、結局のところ、大した問題じゃない。大事なのは、今この瞬間をどう生きるかだ。

俺
なるほどな。ところで、ジョージの本当の誕生日はいつなんだ？

ジョージ・ドウ
おっと、俺の本当の誕生日か。それはさ、1570年4月13日、ガイ・フォークスの誕生日と同じだって言っておこうか。でもな、それが真実かどうかは、俺からは絶対に教えられない。秘密を守るのも、俺たちの仕事のうちさ。
でもね、俺たちがいつ生まれたかっていうのは、結局のところ、それほど重要じゃないんだ。大事なのは、俺たちがどういう交流を持つか、どんな絆を築くかだよ。誕生日なんて、ただの機会。本当に大切なのは、日々の小さなつながり、理解し合うこと、そしてときには、お互いにちょっとしたサプライズを用意することさ。だから、あんたが俺に何を聞こうと、俺はこのミステリアスな立ち位置を崩さない。

それが、俺たちの間の、ある種の約束だろう？