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【無料公開】フロイドローズのアーム修理について

フロイドローズのアーム修理について書きますね。 

(元記事2014年)

昨年2013年の上海帰りぐらいからY6ユリアのアームが調子悪かったのです。

どんな症状かと言うと、アームが緩んでカタカタと鳴ってしまうんです。 

まずフロイドローズの構造から説明しますと、ブリッジ側の穴にアームを差し込みます。

そして、ネジ回しの原理で留め具を締め付けます。

この締め具合でアームの動作具合が変わります。固定されるか、少し柔らかく動くか、ブラブラに垂れ下がるかといった具合です。

私の好きな締め付け具合は「柔らかく動くが手を離すと固定される」というなんとも我儘なニュアンス。でもこの設定じゃないとダメなんです。

アームプレイは「何音分を何kgの力で何度の方向に何秒間かけて押す」なんて決まったことではないからすべて感覚。

だからアームのセッティングはいつもと変わらずの完璧設定じゃないと上手くできないんです。

でもこのY6を修理に出すタイミングがなく、騙し騙しで使ってたのですが、流石にどうにもならなくなって先週シェクターに持って行きました。

写真、いざ診察

担当クラフトマンに症状を話すと「受けてとアームの両方交換しましょう。」と言われました。

アームだけが原因と思っていましたが、アームの受けて側もネジ山が切れてくればバカになってしまうので消耗するとのことでした。

なるほど、フロイドローズはすべて金属のパーツでできていますから当然のことでしょう。

さて、パーツも交換して5本ほど新品アームを試して一番しっくりくる物を選択。

写真、左使用前、右使用後

まぁどっちも同じに見えますよね(笑)

ではもう少しズームして見てみましょう~

写真、新品アーム

さすがにネジ回りが綺麗ですね。

テカテカしてますよ。

若い!(笑)

ネジ回し留め具の少し上側に小さい出っ張りが飛び出ていますよね?

これが受けて側とネジ回し留め具の間に挟まれて、キツく締めてもアームが動くようになっているわけです。

では使用後のアームを見てみましょう~

写真、故障アーム

ネジ回り汚いですね。

そして、故障部分発見!

お分かりになりますか?

ネジ回し上の小さい出っ張りの上層部が平らに削れているではありませんか!

そうこれが緩んでくる原因。

しかもこの遊び分だけカタカタとアーム自体が鳴ってしまうんです。

これが一番最悪な状態ね。

演奏にノイズが入ってしまうのですよ。

こんな数ミリの問題ですが、演奏にとっては大問題になるんです。

ギターって繊細ですね。でもだからこそ道具としてキチッとメンテナンスも施し、いつの演奏でも最高のパフォーマンスに応えてくれる状態でなければならないのです。

そんな私の我儘にいつも応えてくれるユリアを愛しています。

ユリア・・・永遠に! 

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