見出し画像

うつ病やストレスに運動が効く?脳と運動の関係の科学的根拠

「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」(ジョン J. レイティ)を読みました。

原題は「SPARK The Revolutionary New Science of Exercise and the Brain」。和訳タイトルより原題の方が感じ良いですね。350ページ弱の本で厚く、英文を和訳してあることもあり少し読みにくいので時間がかかりました。


けれど、内容はとても興味深く勉強になりました。一気読みして終わりではなく、何度も少しずつ読み返したい本です。

和訳タイトルそのまま、運動によって脳が鍛えられることを科学的な根拠に基づいて記した本

運動すると頭はすっきりするし、疲れたらよく眠れるし、筋肉はついて代謝は上がるし良いことばかりですよね。


一方で、実体験で分かってはいても、運動している最中に身体の中で何が起こっているかはよく分からないものです。この本では、運動によって脳がどんな状態になっているかを科学的に説明している点が面白いですよ。


特に印象的だったトピックはこのあたり。

・運動をさせると子どもの学業成績が上がる
・疲労やストレスが溜まると、甘いものが食べたくなるのはなぜ?
・ストレスやうつ症状に対して運動が効果的な理由
・運動によって女性ホルモンが整えられる
・歳を重ねても健康で居続けるために運動が必要な理由

最近うつ病に罹って仕事を休むことになった友人がいたり、家族が入院することもありました。

ストレスやうつ、健康と運動の関係は非常に興味深いものがありました。

「朝イチでランニングすると一日の生産効率が高い気がするわ」
「仕事バタバタして疲れたから甘いモン食べたいなぁ」
「筋トレする気分じゃなかったけど、筋トレしてみたら気分最高っ!」

日々の生活でこんな気持ちになることが多々あるのですが、本ではこれらの状態で脳に何が起こっているのかが説明されています。

運動と身体(脳)の関係やメカニズムが分かれば、生活の仕方や働き方、休み方も具体的な方法が見えてきますね。

仕事が忙しくなる → 仕事時間が増える → 運動頻度が落ちる → 脳内物質が出ない → 気持ちが落ち精神が不安定になる → 仕事に集中できない → 仕事の効率が悪くなる → 仕事が忙しくなる →(負のループ)

こんな負のループにならないように気をつけねば…!


自分自身はマラソンとトレイルランニングが趣味のランナー。

週に2-3回はランニングや筋トレをしています。年に6本ほどレースにも出場します。運動強度も頻度も高い。そして、人生において運動(ランニング)の位置付けも重要度の高いものだと考えています。


自分の運動に対する姿勢をとても前向きに受け止められる本でした。

もっともっと運動しよう、食生活を改善しよう。健康をキープしながら自分の能力も高めよう。そうすれば、もっと仕事も捗るぞって。

食/運動/健康は、非常に関心のある内容なので、先日読んだ「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」と合わせて、科学的な根拠に基づいて食/運動/健康を考える良いきっかけになりました。


英文和訳モノ・専門用語多め・ボリュームあり、と読み応えのある本ですが、まずは買ってみて少しずつ読み進めるのがおすすめです。ぼくはこの本をトイレ文庫(トイレの棚に読み返したい本を置く)入りさせました(笑)


「おおお、運動したい!」と背中を押してくれる本ですよ。


いただいたサポートは素敵なnoteクリエイターさんのサポートに使わせていただきnote内サポート循環を楽しみたいなと思っています