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永住すべきという先入観が生み出す地域と移住者の共依存の危険性

「ずっとこの地域に住み続けるんですか?」
「永住するんですか?」

と地域内外で質問されることは少なくありません。

その質問の裏には「移住→永住」が望ましい姿だと先入観があるからだと感じます。

でも、5年後の未来がどうなるかも分からないこのご時世に50年先のことなんて到底分かるはずがありません。


結果的に居続ける可能性はあるかもしれないけど、「地域に居続けることだけ」が目的になってしまうのは違和感があります。

それは、永住を目的とした移住者と地域の関係は共依存を生み出す原因になる危険性があるからです。


移住者「地域に居続けたいから仕事をする」
地域「移住者に居続けて欲しいから仕事をつくる」

移住者が地域に依存し、地域も移住者に依存する共依存的な関係になってしまうと関係の維持自体が目的になってしまいがち。お互いに自立できなくなる危険性があるのかもしれません。


移住者「地域に必要とされる」個人
地域「移住者に必要とされる」地域

相手に必要とされることに喜びを感じる状態になってしまうと、過剰なまでに相手に尽くし、献身的な行為をもって自分の価値を見出すようになってしまうのかもしれません。


「私は地域のためにこんなに尽くしてるのに!」

とならないように自分自身の腹の底にある「この地域に居続ける理由」を納得するまで考え抜くことが必要です。


あくまで永住は何十年か後の結果論でしかなく、手段でも目的でもないのですから。

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