統合失調症でも幸せに生きられるVol6

自分を認める

私は、今、介護施設で週に2回働いています。障害をオープンにした、オープン就労です。去年、介護職員初任者研修を受講して、資格を取得して、今の施設の面接を受けました。面接には、クリニックのスタッフさんが同行してくださいました。

今の仕事に、やりがいを感じ、上司や同僚もいい方ばかりで、楽しく働いています。順調です。

今は、とても順調な私ですが、ここまで来るまでには、色々なことがありました。焦っていました。焦って、病気を隠したクローズ就労しては、失敗して落ち込むという悪循環でした。

今は、「どうして、あんなに焦っていたのだろう?」と、思います。でも、当時の私は、すごく焦っていました。焦りは、自分に自信のないことの表れだったような気がします。

今の仕事の前に、レストランのホールで働いていました。クローズ就労でした。どうしてだかわかりませんが、病気の事が、オーナーにばれて、お客さんやほかのスタッフの前で、オーナーに「嘘つき!」「なんで、病気の事を言わへんかってん!」と、大声で罵倒されました。私は、悲しくて、悔しくて、泣いてしましました。

それからは、「今度働く時は、絶対にオープン就労で働こう!」と決めました。そして、社会福祉協議会がやっているチャレンジワークというプログラムで、今働いている介護施設で働くご縁を得ました。コロナで、その仕事はなくなったのですが、介護の仕事に興味を持ちました。

そして、去年、介護職員初任者研修を受講しました。研修の最後の授業で、みんなの前でスピーチをする機会がありました。私は、少し迷いましたが、思い切って、自分が、統合失調症であること、でも社会復帰したいと思って、頑張っていることを話しました。皆さん、温かく受け止めてくださいました。嬉しかったです。「病気の事を自己開示していいんだ」と思いました。自分を認められた瞬間でした。

統合失調症や、そのほかの心の病気を抱える人は、自己肯定感が低くなりがちです。「自分はダメだ」と、思ってしまいがちです。でも、そうではなくて、「自分を認める」ことが、とても大切だと、私は思います。

自分を認める。助けを求める。そして、自分なりに努力する。私が、経験して思うことなのですが、助けを求めたら、予想以上に多くの人が、助けてくれます。そして、自分なりに努力していく。それが、とても大切です。

いきなり頂上を目指さなくてもいいのです。休み休みでいいのです。一歩一歩、歩みを止めないことです。そうすれば、高い山にだって登ることができるのです。

自分を認めてください。
焦らないでください。
ためらわず助けを求めてください。
休み休みでいいから、歩み続けてください。

そうすれば、統合失調症や、心の病気を抱えていても、働くことができます。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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