統合失調症でも楽しく生きられるVol13

第3の習慣・最優先事項を優先する

最優先事項を優先する

7つに習慣の第3の習慣は、「最優先事項を優先する」ということです。まず優先しなくてはいけないのは、自分いとって一番大切な最優先事項です。

第3の習慣は、知的創造で思い描いたビジョンをカタチあるものにするための物的創造です。

最優先事項を優先するためには、優先する必要のない物事に「ノー」と、はっきり言えなければなりません。そのためには、燃えるような「イエス」がなければなりません。何よりも大切にするべきことを自覚していなければならないのです。

私にとって、「燃えるような『イエス』」は、本を出版することです。そのために毎日頑張っています。


時間管理のマトリックス

最優先事項を優先するためには、時間管理がとても重要です。7つの習慣の中では時間管理のマトリックスの表で表されています。

第1領域 緊急であり、重要なこと
     ・期限のある仕事
     ・大切な人との約束
     ・差し迫った問題への対応
     ・ケガや病気の治療
など、急ぎの用事として、わかりやすい形で目の前に現れるもの

第2領域 緊急ではないけれど、重要なこと 
     ・自分の将来について考える
     ・ステップアップのための勉強
     ・重要な人との関係づくり
     ・体調管理(食事、睡眠、運動など)
時間をかけて深めていきたい人間関係づくりや、体力づくり、力を回復させるための休息なども、ここに入ります。すぐに結果が出るものではありません。でも将来をより良いものにしてくれます。

第3領域 緊急であるけれど、重要でないこと
     ・急に頼まれた雑用
     ・付き合いのための意味のない食事
     ・突然の来客対応
誰かに頼まれたり、急に誘われた用事などが入ります。「今すぐ」を求められるけど、人生のゴールを意識してみると、実はそれほど重要ではありません。

第4領域 緊急でも重要でもないこと     
     ・ひまつぶしのゲーム
     ・友達とのおしゃべり
     ・意味のない長電話やメールのやり取り
ひまつぶしのおしゃべりや、だらだらと見続けてしまうテレビ、ゲームなどが入ります。今すぐやる必要もなければ、やったからといって「なりたい自分」「人生のゴール」に近づけるわけではありません。

一番大切なことは、第2領域に入っています。「なりたい自分」や「人生のゴールに近づくために必要なことはここに入っています。できるだけたくさんの「いま」を第2領域に注がなくてはなりません。そのためには、第1、第3、第4領域に使っている時間を減らして、第2領域にまわすことが必要です。

コンピューターにたとえると、第1の習慣は、「あなたがプログラマーである」ということであり、第2の習慣は、「あなたがプログラムを書く」ということです。そして、第3の習慣は、「あなたがプログラムを実行する」あるいは、「プログラムどおりに生きる」ということです。



燃えるような「イエス」

最も大切なことを決めたら、必要ではないと思ったことには、勇気をもって、明るくにこやかに「ノー」と言えなければなりません。そのためには強い「イエス」があなたの内面の中に燃えていなければなりません。

自分が持っているプログラムを見つめる自覚があれば、想像力を働かせ、両親に従って、原則中心の新しい、自分だけのプログラムを書くことができます。そのプログラムこそが、自分にとっての「イエス」となります。それ以外の大切ではない用件には、心から微笑んで、「ノー」といえる意志の力を持つことが大切です。

私の「イエス」は、本を出版することです。統合失調症の当事者として、自殺未遂をするなどどん底を味わった者として、「それでもあきらめなければ働けるところまで回復するのだ。幸せに、楽しく暮らせるのだ」というメッセージを伝えたいのです。統合失調症の当事者や家族の方が勇気を出して、一歩踏み出してほしいのです。そして、統合失調症をはじめとする心の病について、周りの人に正しい理解を持ってほしいのです。

声を上げることは少し怖いことでもあります。でも私は、声を上げます。それが私の「イエス」だから。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。


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