ひたすら聞く

「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」赤羽雄二さん著


アクティブリスニングって?

昨日はクリスマスイブ。この時期にしては温かい一日でした。朝はZoomであったアクティブリスニングのロールプレイングに参加して一日のスタートを切りました。

アクティブリスニングって言葉を聞かれたことがありますか?これは、元マッキンゼーでコンサルタントをやられていて、「ゼロ秒思考」の著者でもある赤羽雄二さんが提唱されているものです。

赤羽さんは、アクティブリスニングとは「真剣に、徹底的に相手の話を聞き、質問もしながら理解を深めること」と定義されています。

うわの空で聞いたり、ほかのことを考えたりせずに、心から関心を持って聞くことが大切なのです。

赤羽さんはまたこうもおっしゃっています。
「アクティブリスニングの最大の敵はたぶん『自分がしゃべりたい気持ち』だと思います」。

自分がしゃべりたい気持ち…。そうなのです。おしゃべりな私にはこの自分がしゃべりたい気持ちを抑えることがとても難しいのです。

以前、次男に、
「おかんの話ってほんま疲れる」
と言われたこともありました。テンションが上がると、ついしゃべりすぎてしまうのです。伝えたいことがありすぎるのです。

アクティブリスニングのことを学び始めてからは、話すことよりも、「徹底的に聞く」ということを意識するようになりました。まだまだ途上ではありますが、人の話をしっかり聞けるようになってきたのではないかと思います。

そして昨日は、特にアクティブリスニングを意識することにしました。


同級生の話を徹底的に聞けた

昨日は、同級生とインドネシア料理のお店でランチをしました。私のお気に入りのお店です。

とにかく仕事を頑張っている彼女。「頑張りすぎじゃないかな?」と思うほど頑張っています。

そんな彼女と2人きりでランチをするのはこれが2回目。仕事のことや体の悩みなど、ゆっくりじっくり語らいました。私はできるだけ「聞く」に徹しました。

私たち二人とも両親はもう亡くなっています。54歳という年齢の私たち。親との別れを経験していてもおかしくないですよね。彼女はお姉さまも病気で亡くされています。

そんなご両親やお姉さんとの別れや、体の悩みなどを彼女はたくさん話してくれました。仕事の悩みなども色々話してくれました。

アクティブリスニングを学ぶ以前の私は、こんな風にじっくり話を聞けませんでした。彼女の痛みにも悩みにも気付かずにいたと思います。アクティブリスニングを学んで、本当に良かったです。

別れ際には、ハグし合いました。何か温かな思いが胸にこみあげてきました。


19歳の男の子の話を徹底的に聞けた

友達と別れてからは、一乗寺の珈琲焙煎処桃栗さんにコーヒーを飲みに行きました。

桃栗さんで月に一度、心の安全基地づくりの会「Safe Space ほっこり」のイベントをさせていただいています。その打ち合わせを兼ねて行くことにしました。もちろん美味しいコーヒーもお目当てでした。

桃栗さんは、珈琲豆を買いに来る人や、お客さんでにぎわっていて大忙し。私は19歳の男の子と相席しました。彼に会うのは2度目でした。

19歳!私の息子達よりも10歳も若い!共通の話題があるか若干不安だったのですが、すごく話が弾みました。

彼が読書が好きで、私も好きな作家の太宰治や森見登美彦の本を読んでいるということで、本の事など色々と楽しく語り合いました。

彼は将来が不安であること、でも夢があることについてなど深い話もたくさんしてくれました。私は、じっくりと真剣に聞くことに徹したつもりです。

元来おしゃべりな私です。ついつい自分も話したくなってしまったのですが、できるだけその気持ちを抑えました。アッドバイスもしなかったつもりです。

19歳。まだまだこれからの未来がある彼。自分の夢に向かって進んでいってほしいと心から願いました。

彼ともハグしました。19歳の男の子とハグできるチャンスなんてそうそうないぞ!ラッキー!(笑)


ひたすら聞くことで好循環が生まれる

去年の6月から、アクティブリスニングを学び始めた私です。とにかく「ひたすら聞く」ということを意識しています。

ひたすら聞くというのは、赤羽さんによると、「すべての言葉に集中し、できる限りそのまま理解する。『うわの空』ではなく、一言一句理解していく。余計なことを考えず、相手の言葉そのものの理解に努める」ということだそうです。

「ひたすら聞く」というは簡単なようで、かなり奥が深いです。でも筋トレと同じように、意識して続けていればできるようになってきます。

アクティブリスニングについて書かれた赤羽さんの著書の「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」は、線を引きながら何度も繰り返し読ませていただきました。

赤羽さんの著書以外にも、永松茂久さんの著書「人は聞き方が9割」などの聞き方についての本も読ませていただき、自分なりに学んでいます。

Kyoko Iwataさんが金曜日の夜9:05分からやられているClubhouseのアクティブリスニングのルームにもできるだけ入らせていただいて、学びを深めています。

これらの学びと実践によって、人間関係に好循環が生まれるようになりました。

特に次男は、
「おかんと話すと、なんかホッとする」
と言ってくれるようになりました。すごく嬉しい言葉です。

私は。よりよい人間関係を構築していきたいと思っています。そして私自身が、誰かの心の安全基地になるように生きていきたいと思っています。

自分が変われば、周りも変わっていきます。
聞き方を変えたからといって、もしかしたらその灯は一隅しか照らせないかもしれない。
でも、その灯は、確実に誰かの心を温めてくれているはずです。

ひたすら聞く、これからも意識したいです。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。



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