流れ流れて「#ペニーワイズ終了のお知らせ」タグにたどり着いたのは一体いつのことだったか。

子供の頃、延々と江戸川乱歩全集———「地獄の道化師」含む———を読んでいたからか、もともと道化師＝ピエロに対して善良なイメージは持っていなかった。そんな中、まるでトドメを刺すかのよう登場したのが「IT」の"あれ"———すなわちペニーワイズである。以来、ピエロ＝ペニーワイズのイメージを塗り替えられないまま、今日まで来てしまった。

もっとも、得体が知れないだけで、不思議と怖いと思ったことだけはなかった。子供にとってあの強烈過ぎる見た目は、「変な奴」という偏見に満ち満ちた感想を凝固させるに十分な威力があったのだ。

そんなねじくれ曲がった思い出深いペニーワイズが、「#ペニーワイズ終了のお知らせ」タグになって帰ってきた。それはもう喜々としてクリックするだろう、当然！

結果、表情から「情」そのものを削ぐ羽目になってしまったが。

「☆5？ ☆5と言ったか？ 言ったな！ ペニーワイズ、世はそれを"禁句"というのだ…。 呼符どころか10連オール礼装だった人間の気持ちが貴様にわ、か、る、か！ むしろ貴様が詫び石になれっ!!」

あらゆる負イメージが一瞬で木っ端微塵と化して吹き飛んだ。
「”それ”を言ったら終わり」とはまさにこのことよ。

とりあえず、「#ペニーワイズ終了のお知らせ」を出すなら、まず「#ペニーワイズ死亡ルート」のコンプが最優先事項だと心に深く誓った。
もはや真面目にホラーしてる(？)場合ではない。