昔から「不老不死」に対する嫌悪感はあっても羨望を感じたことは欠片もなかった。「こんにちは、絶望です！」と笑顔で災厄がやってきたら誰だって逃げるだろう。むしろ蹴る。ただ、いつ”何が"きっかけでここまで忌み嫌うようになかったのかは忘れてしまっていた。

その一端を思い出したのはつい最近。まさか「Fate/Grand Order」経由で思い思い出すことになるとは夢にも思わなかったけれど。

そういえばいたよ、とっても身近なところにド派手な———

押しも押されもせぬ不老不死トラウマメーカーがっ!!

ソウデスネ、おかげさまで日本人の何割かは早い段階で不老不死のデメリットを否応なく思い知りましたとも！ 特に『宇宙編(アニメ)』の効果は抜群だと今でも思う。

忌み嫌っているとはいえ、現代人の素朴な疑問として『なぜ「不老不死」なんて観念が発生したのか？』と誰かに尋ねたくなることはある。

素人考えでは、古代における生存率の低さを反映した結果の願望では？ と思うものの、それは思想・宗教を省いた単純な感想なので、そこを踏まえて追求を始めるととてもではないが一朝一夕では終わらない。むしろ永遠に終わる気がしない。

肉体的な不老不死以外に実は精神面の不老と寿命も気になっているのだけれど、肝心の精神面の寿命を計る方法が思いつかないので、こちらは始まる前からすでに詰んでいる。

不老不死、絶対的嫌悪の対象には違いないけれど、興味の対象としては底がなくて実に愉しいのがとても面倒くさい。

仮に資料を探すとしたら、基本は道教関係になるんだろうな。