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どうやって成功させたのか? 結果的に成功したの間違いだろう。

「AWS Summit Tokyo 2019」のセッションに、ファミリーマートでクラウド移行の責任者を務める土井洋典さんが登壇。土井さんは、前任者が突然退職したため、ある日突然上司からクラウド担当を任された経験を持つ。たった1人でのスタートだったというが、どうやってAWS移行を成功させたのだろうか。

いや、どうやって成功させたのだろうか? ではなく、まず部下すら付けずに突然「君、今日からクラウド担当ね」と突然無理難題を押し付けた上司の横暴を指摘するのが先ではないのか? 結果的に成功したから良かったものの、途中で頓挫したら一体どうするつもりだったのか。

当時の土井氏に関しては、

前職でアプリケーションエンジニアなどを経験。ファミマには12年度に入社し、プロジェクトマネジャーとして店舗システムや基幹システムの開発に携わってきたものの、クラウドサービスを導入・運用した経験はなかった

と記載がある。

店舗システムや基幹システムの開発に携わった経験があったとはいえ、クラウドサービスを導入・運用した経験のない人間に、他の業務と兼務でしかも部下の1人もつけず、国内約1万6000店舗、海外約7300店舗の店舗システム移行を押しつけたのは組織として「正しい判断」なのか?
反面教師にこそなれ、とても見習えたものではない。

「優秀な人材」ついても土井氏が孤軍奮闘して確保したもので、記事に目を通すかぎり、上司等の協力があった様子はない。

セッションの最後に
「もしいきなりクラウド担当になったら、知識のある外部人材を積極的に活用しながら、社内で説明会を開いて(クラウド移行の)ムードを作ることが大事です。適合性や課題が分かるため、移行の際は実証実験をやるべきですし、移行パターンは複数用意するといいでしょう」
聴衆にアドバイスを送ったとあるが、そもそも、そんな理不尽を強いる組織を見直すのが先ではないのか。

聴衆へのアドバイスについても、「もしもの時に備えて自衛してください。自分を守ってくれるのは自分以外いません」と言っているようにしか聞こえなかった。




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