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メルカリで薬事法違反商品が多数販売?

チケット・御朱印の転売なら記憶に新しいが、薬事法違反は初耳だった。
一体何のことかと思えば、「化粧品」についてだ。

現在、メルカリで違法またはグレーゾーンの出品物が多数販売されていることが確認されたため、化粧品の消費者リスクを研究する日本化粧品協会は、問題のある出品物に関する調査結果を近く厚生労働省に提出する見込みだという。

そして、問題の違法出品物に当たる化粧品というのが、
・開封して小分けし、事業として販売しているもの
・海外で買った新品の化粧品の転売行為や手作り化粧品

これに対し、メルカリ側でも「コスメ・化粧品の取引ガイドライン」

「小分け販売」
「個人的に輸入した化粧品類」
「法的許認可のない手作りコスメ」

などについては禁止出品物として明記しているが、現状、あまり効果はないようだ。

読み進めている内に、ひとつ驚いたことがある。これらの違法出品について、「メルカリには出品を削除する義務はない」というのだ。

薬機法の場合、違法出品物をサイト上で取引した場合でも、場を提供したフリマアプリなどのプラットフォーム事業者(プラットフォーマー)側が行政罰を受けるという法律は存在しないのだ。

ましてや、「メイク美容」は売上高の6%と5番目に大きいカテゴリというのだから、本当に対策をする気があるのかどうか疑いたくもなる。

とはいえ、「違法品が販売されている」事実が広く周知されれば、結果として企業のイメージダウンは避けられないだろうから、その辺りに危機感を感じて本腰を入れてくれればと思う。

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