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2024年6月29日(土)、「ファンファーレオルケスト体験会」を開催します


栃木県初!オランダやベルギーで親しまれている吹奏楽「ファンファーレオルケスト」での演奏を体験してみませんか?

6月29日(土)午後、宇都宮市の栃木県総合文化センターにおいて、「ファンファーレオルケスト体験会」を開催します。対象の楽器(サクソフォン、金管楽器、打楽器)を持参できる人ならだれでも参加できる、単発の合奏イベントです。

ファンファーレオルケスト体験会
栃木県初!オランダやベルギーで親しまれている吹奏楽「ファンファーレオルケスト」での演奏を体験してみませんか?

開催概要

日時:2024年6月29日(土)13時-17時
会場:栃木県総合文化センター(栃木県宇都宮市)
参加費:3000円
曲目:
アルテミス Artemis/ヤン・ヴァンデルロースト Jan Van der Roost
希望のコラール Choral of Hope/ヨハン・エヴェネプール Johan Evenepoel
主催:HaFaBraプロジェクトなすの 花月こころ
詳細、参加申し込みフォーム:下記リンク


「ファンファーレオルケスト」で一緒に演奏しませんか?

「ファンファーレオルケスト」とは、オランダ語圏を中心としたヨーロッパの一部地域に普及している、金管楽器とサクソフォン、打楽器からなる管楽オーケストラです。吹奏楽団のクラリネット、管弦楽団のヴァイオリンの役割をフリューゲルホルンが担っていることが大きな特徴で、力強くゴージャス、かつ温かみのある独特のサウンドを生み出します。発起人・花月の所属する団体に見学に来てくれたある方は、ファンファーレでの演奏を初めて体験して、「夢の中にいるみたいな音色だ」と表現していました。
日本では2004年に「関西ファンファーレオルケスト」「洗足学園音楽大学ファンファーレバンド(現ファンファーレオルケスト)」が結成されました。私がファンファーレオルケストの存在を初めて知ったのは2018年のこと。そのとき国内で活動していたファンファーレオルケストはたった3団体。いつか自分もファンファーレで演奏してみたい、でもそんなチャンスは訪れないだろう、と考えていました。しかしたくさんの縁と幸運に恵まれ、2022年からファンファーレオルケスト編成の企画バンドおよび常設バンドでの演奏、選曲、運営に携わることになりました。
当時のことは別のブログに詳しく書いています。

現在では首都圏、北海道、東海、関西で数団体が結成・活動実績を積んでいますが、未だ日本での知名度は低く、実際にその音色を耳にすることができる機会もほんのわずかです。
私はファンファーレオルケストのサウンドに惚れ込んだ一人として、是非ともこの編成の知名度を高めたい、まずは自分の地元の人にこの音色を知ってほしい!と思いました。ファンファーレオルケストで演奏するためには、極端に高価な楽器も、ずば抜けた演奏技術も必要ありません。お家にある、または手ごろな価格で購入できる楽器をご持参ください。しばらく楽器を吹いてない…という方も、楽器を始めたばかり…という方も、ぜひ体験会にお越しください。皆様と一緒に演奏できることを心から楽しみにしています。

どんな音がするのか、まず聴いてみよう

印刷のフライヤーだとなかなか難しいのですが、noteなら「とりあえず何か録音を聴いてくれ!」と言えることに気付きました。

まずは今度の体験会で演奏する「希望のコラール」の作曲者、ヨハン・エヴェネプールの別の作品「Melting the Ice」をご紹介します。この動画は私が初めて出演したファンファーレオルケストの演奏会のもので、指揮は孝橋人誌さん。そう、曲こそ違いますが、だいたいこういうことを体験会でもやるイメージでいてください。

もちろん、10分や20分を超えるような作品を演奏することもできます。バンド全体で演奏するトゥッティの響きと、各楽器の個性あふれるソロ/アンサンブルの音色の両方をバランスよく楽しめるコンサートピースがたくさんあります。オランダの作曲家アーレント・ヘルツの「Where Earth and Sky meet」をお聴きください。

そしてファンファーレオルケストの可能性のきわっきわを追求した、最新の作品のひとつである、ヤン・ヴァンデルロースト作曲「Knocking at Heaven’s Gate」。ファンファーレオルケストでも吹奏楽と同じようにたくさんの打楽器が使われたり、場合によってはハープやコントラバスが動員されることもあります。


孝橋人誌さんの指揮を体験してほしい!

今回の指揮を引き受けてくれた人誌さんは私の演奏活動全体のメンターです。彼の指揮・指導の特長は、なんといっても「ポジティブな妥協のなさ」。全然妥協してくれません。もっとフォルテで。もっとピアノで。もっといい音で!でもそこに嫌味や脅しはありません。人誌さんが要求を提示して、演奏者はそれに応えようとする。その時の変化はちゃんと認められます。良くなった、じゃあ、さらにいい音で!
この体験会もきっとそうですが、様々なレベルや練習量の奏者たちが入り混じった場で、人誌さんは「個々の技量に依拠せず、合奏でいかに音楽的・芸術的な面を追求するか」を考えます。そしてそれが可能なグレードの選曲をします(しました)。多分今回も、その日初見の人がいることを想定した合奏を組み立ててきてくれると思います。今まで彼が指揮していた他の体験会もそうだったので。
人誌さんの合奏にチューニングの時間はありません。少なくとも全員がBbまたはAの1音で音合わせをすることはまずありません。今回の体験会にはチューナーを持ってこなくて大丈夫です。心配な人は持ってきてもいいですが、合奏中はコードを束ねて電源を切り、鞄の中にしまってください。ピッチは曲を練習する流れで随時合わせていきます。
体験会の中で、「自分の/周りの音が変わった」「こんなに吹いていいんだ」「合奏楽しい!」と思える瞬間がきっとあります。たくさんあるといいな。最近人と一緒に吹くのが楽しくない、合奏怖いな…という思いがある方にこそ来てほしいなと思っています。

人誌さんの作編曲集(自作自演入り)はこちら↓

演奏する曲について

今回の体験会で演奏するのは2曲です。
・アルテミス(マーチ)/ヤン・ヴァンデルロースト
・希望のコラール(コラール)/ヨハン・エヴェネプール

「アルテミス」は、人誌さんが「ヴァンデルローストのマーチの中で一番好き」だというマーチ。オランダのファンファーレオルケストのために作曲されました。
「アルテミス」演奏例

本当は「アルテミス」ともう一曲マーチを組み合わせてヤンさんマーチ体験会の第2回(ファンファーレ版第1回)をやってもいいなと思っていたのですが、「希望のコラール」を演奏したすぎてマーチ体験会とは別枠にしました。
前述の「Melting the Ice」を演奏した直後に見つけて「やりたい!」と思ったはいいものの、その後忘れたりしてどこにも推薦することなく仕舞われたままだった作品を、やっととりあげます。体験会終わったあとみたいなことを言うけれど、この曲を人誌さんの指揮で演奏できる機会を作れたこと、とても幸せに思います。

「希望のコラール」参考音源(ブラスバンド版)
https://www.evenepoel-editions.be/upload/mp3_300.mp3

体験会に参加するには

下記リンクから開催の要項を熟読し、サイト下部にあるフォームからお申し込みください。申込後2日以内にhafabrapjtnasuno@gmail.comからパート、楽譜、参加費振込のご案内を差し上げます。
必要なものは「自分の楽器」と「自分の譜面台」です。トランペット1本のみ貸し出すことができます。
ここまで読んでくれた方、私はあなたの音が聴きたい。合奏が初めてでも、数十年ぶりでも、練習時間がなかなか取れなくても、恥ずかしくも迷惑でもありません。うまく吹けないところがあったって、堂々と吹いてやりましょう。ただ一緒に楽しく合奏しましょう。

この記事を書いた人の昨日の日記:


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