中国のGoogleとして知られる中国の検索大手Baiduは、OpenAIのChatGPTと同様の人工知能チャットボットサービスを3月に開始する予定だ。このチャットボットサービスは当初、バイドゥの主要な検索サービスに組み込まれる予定だ。同社はオンラインマーケティングからより深い技術に移行するため、数十億円をかけてAIを研究してきた。チャットボットの基盤には、数年かけてデータを学習させた大規模な機械学習モデルであるバイドゥの「アーニー」システムが採用されることになっている。

OpenAIによるChatGPTの公開はインターネット上で話題を呼び、公開から数日で100万人以上のユーザーを集め、様々な産業におけるAIの役割について議論を呼び起こした。マイクロソフトなどの企業は、数十億ドルを投じてAIの実世界への応用を開発する一方、他の企業は誇大広告に乗じて資金を調達しようとしている。

BaiduのCEOであるRobin Liは、12月の社内講演で、同社が主導権を握ることのできる例としてChatGPTを挙げた。国内のインターネットは厳しく検閲されているが、ChatGPTは中国のネットユーザーの関心も集めている。バイドゥのほかにも、いくつかの中国のスタートアップがジェネレーティブAIを模索しており、セコイアやシノベイション・ベンチャーズといった投資家を引きつけている。

バイドゥはアリババグループホールディング、テンセントホールディングス、バイトダンスとともに、中国のインターネットの大部分を支配している。この検索大手は、モバイル広告、動画、ソーシャルメディアでライバルに遅れをとった後、モバイル時代の成長を復活させようとしている。AIの研究とは別に、バイドゥは自律走行技術の開発も進めている。

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