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AMY横丁への回帰

東京といっても京浜工業地帯に生まれ育った俺はアメ横は少し遠い存在だった。

小学生の頃だな…何年か連続して大晦日に親父とふたりで行った記憶がある。

映画を観るのが定番になっていたのだ。この頃はクリントイーストウッドだ。

おそらく「ダーティーハリー3」「ガントレット」「ダーティーファイター」その辺りだ。「燃えよドラゴン」はそれよりも前に多分川崎で観たはずだから。

映画は何処で観たんだろう?上野あたり?アメ横の記憶は二木の菓子など御徒町側ってことは有楽町あたりだったんかな?そして適当に食事をして正月用の生鮮品をアメ横で買って帰っていた記憶がある。

自分が30過ぎてから気付いたことだが、大掃除と正月の支度に追われているお袋の傍らで何もしていないのが居たたまれなかったのだろうな。成人した俺もそうだったように。

「息子を連れて映画を観に行く」は実にもってこいな理由だったのだろう。おかげで俺は映画好きになってしまった。

大晦日のアメ横の喧騒は一夜明けた元旦の川崎大師の参道に似た記憶になっている。魚やさんの潰れた呼び込みの声が飴屋さんのまな板を叩く包丁の音に変わる感じかな。

今では電車の窓から遠巻きに眺めることがあるだけだったアメ横にやってきた。

日曜日でもあり人がいっぱいだぁ。

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こういう店はヤバい。荷物が増えるといかんので素通りだ…

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おぉ中田商店さん、ここもヤバい。

そういや昼メシを喰ってなかったので、どこか座ってビール呑んで何か食べたいとこだが、表にテーブル出してあるところはどこもいっぱい…ウロウロしていて思い出したが、俺は人混みが苦手だった…

とりあえず焼鳥屋のカウンターへ逃げ込んだ。

焼鳥とビールをオーダーした。

パパっと済ませたかったが焼鳥はそれなりの時間が必要…止むを得ずビールはおかわりだよw大ジョッキにすりゃよかった。焼鳥は1本100円ならまぁヨシとしよう。

奥で飯モノをかっこんでいたオッサンはアフターに焼き鳥をオーダーして呑みモードに入っている。カウンターには俺とその海外の方であろうオッサンが二人だけだ。話をしてみたくもなったけど、ここで仕上がってしまう訳にはいかないので今日は辞めておこう。

平日の昼間に来てみたいな…ストレスなくうろつけそうだなぁ。

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