肘折温泉の旅 [後編]

朝食。味海苔と温泉卵の器の大きさが…ゴハンも柔らかめで昨夜の方が良かったなあ。ウドの梅酢漬けが美味しかった!朝風呂を堪能してチェックアウト!

朝方は小雨が降ってたけど、宿を出る頃にはすっかり晴天…気持ちいいから皆でしばし散歩。肘折の裏通りはそこかしこにいい感じの苔が生えている。温泉の通るパイプがあったり温泉溜まりがあったりするので、冬も凍結せず温かさと湿気がキープされ苔にとって良い生育環境が点在してるのだ。

去年の3月に来た時も、路肩に残った雪の間に間に逞しく育つ深緑の苔が印象的だったのを覚えている。

温泉街の外れにある羽賀だんご店さんで、おみやげに納豆餅と醤油だんごを購入。帰宅後いただいたんだけど、今まで食べた納豆餅で一番美味しかった…ツルツルでフワフワ!

帰り道、寒河江の行きつけの中華そば屋に寄ったが休日昼時とあって満席…仕方ないので、数年ぶりに美味しかった記憶のある路地裏の老舗へ

以前の印象だと、ここも休日昼時は駐車場いっぱいだった気がするけど一台も停まってない…店は営業しているようなので入店するが、座敷もテーブルもペタペタしててイヤな予感が…

予感は的中…どうりでお客さんひとりもいないわけだ。味以前にドンブリが汚れててヤバイ。子供用の器も持ってきていただいたが、ちょっと…使えない。

支那そば(600円)のメンマの色がヤバイ…帰宅後、数年前に自分が撮った画像をチェックしてみたが、こんな色ではなかった。中華丼(750円)も野菜の食感が…タケノコのにおいがヤバイ。

前日の鄙びた中華屋でのことを“「食事は美味しいかそうでないかの二極ではない」という深みを突きつけられるような…”なんて語ってたが、『ヤバイ』の前に深みはない。ばあちゃんがひとりで接客・厨房をしてたが、2階に何度も声をかけ降りてきた息子さんが配膳をしていた。ぼうぼうの長髪を結び、着たきりのTシャツのまま無表情でお盆を運んできた。

帰宅後、当たり前のように腹をこわした。もう2度と行くことはないだろう。

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