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電子書籍が発売された日、「オマケ」と呼ばれたあの日を思い出した

先月に、電子書籍『女子的「エモい」論 ~おじさんに伝えたい私たちの本音~ 』を発売することができました。この件について、もっと早くnote書きたいと思ってたんですが、バタバタ...。なんとか10月内に間に合ってよかった。

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発売にあたり、感謝したいことばかりだけど、それは後半にしたいと思います。

電子書籍が発売されたとき、感謝やら達成感やら色んな想いがあったのですが、私の心に小さな変化があったので、それを書き残して置こうと思います。

「オマケ」と言われたあの日

電子書籍が発売開始し、その表紙を見たとき、ふと小学生だった頃のある一日を思い出しました。

今でも私の周りには綺麗で可愛い友人が多いんですが、それは幼い頃からで小学校のときの仲の良い友達も皆華やかで可愛い子ばかりでした。いわゆる"モテる"女の子。私は、そんな友人が好きだったし、一緒にいるととても楽しかった。

そんな彼女達と、いつものように放課後遊ぼうと公園に向かっていると、そこにはクラスの男の子達がいました。

モテモテ(笑)な友人たちを見つけて「あ、●●さんたちだ!」とザワつく男子。彼らの前をすれ違うとき、その男の子のうち一人がボソっと私に言ったのです。

「...とオマケ(笑)」と。

その声は私にか届かないくらいのボリュームで、一緒にいた友人たちには聞こえていないようでした。

今思えば男子に突っかかって行ってもよかったし、友人に「ねぇ聞いて」と頼ってもよかったのかもしれない。でも、私は何もできず、そのまま聞こえなかったふりをして、いつものように過ごしました。

悔しい、悲しい、情けない、恥ずかしい、ムカつく...心に残るモヤモヤたちをどこにも吐き出すことはできずに。

自分で自分に貼ったレッテル

その後、時折その"オマケ"の言葉を思い出すのです。大人になっても本当に「私は周囲のオマケなんじゃないか」と思ってしまうこともありました。

今振り返ると小さな出来事だと思えます。現に、最近忘れてしまっていたし。でも、電子書籍化の発売をきっかけに、あの日のことをふと思い出しました。

そして「もう、オマケじゃないよね。」って心の中で初めて、自分自身でその言葉を否定することができました。

幼い頃の出来事だったけど他人の言葉に支配されて、これまで自分で自分のことを"オマケ"扱いしてしまったところがありました。私自身の言葉や行動が誰かや何かに大きく影響を与えることなんてないと軽視してた。だからこそ、誰かが求める期待を叶えようとしてきた学生時代でした。

でも、女子的エモい論に綴った言葉は違う。誰かが求める回答を用意したのでなく、自分たちの内にある思想を元に発信したものです。

自分で貼ってしまっていた"オマケ""レッテルを、この本がきっかけでようやく自分で剥がすことができました。

自分の意思で向き合いたいと思うテーマに出会えて、本当に幸運でした。

意思の力って大事だと思った話

発売が決まった時、こんな気持ちになるなんて思いもしなかった。この連載自体が私にとっては挑戦でしたが、また違うものも乗り越えることができました。自分で決めて、行動して、やり遂げるって尊い。

失った自信を取り戻すには、周りが言葉をかけても限界があるのかもしれません。辛いし苦しいけど、結局は自分の行動とその結果でしか得られない気がします。
もちろん、その大変な過程を周囲の人が支えてくれると、やり切れる難易度は下がりますが!!!

さてさて、これまで内省した話しかしてないけど(汗)もちろん原稿は読んだ人に届けたいものがあって書きました。

ライティングのスキル自体は、まだまだ未熟で自信満々だとはとても言えませんが、内容については共同著者の横塚まよちゃんと本当に納得いくまで思考したもの。
ビジネスでも、プライベートでも、女性の感情を理解したい男性には何か収穫を得てもらえるのではと思っています。

ぜひご贔屓に(笑)

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Special Thanks!

最後になっちゃいましたが、発売にあたり幻冬舎Plusの担当者である設楽 悠介さん、伊藤優作さんのお二人には感謝してもしきれないです。もともと幻冬舎Plusで連載されていた記事が今回電子書籍化したわけですが、連載中から難解なテーマに付き合っていただいて、本当に感謝でいっぱいです。

もちろん、横塚まよちゃんにも感謝ばかり...。まよちゃんの頭にあるものをベースに、二人で議論を重ねて作ってきたこの一冊。本業を終えて深夜や早朝に執筆をしていたので、まよちゃんとの二人三脚じゃなかったら心折れてたな。そもそもチャンスを掴んできてくれたことに、ありがとう。


いつか、今度は同じ女性向けにエモいテーマで記事を書きたいなと新しい夢を見つけたところで、終わりにしたいと思います。それでは!

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