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がんばりであいた穴

あけまして

おめでとう

ございます(謹賀新年)

前の記事から時間があいてまして、ちょっと長い一年でした。自分のメインはお絵描きなので、文字書きは時々ぽんとするのが良いかもしれません(特に下描き無しアナログ練習を考えると、この記事一本描く間に一体何枚描けるのか…!?みたいなところがあります)。…そんな久しぶりのフリック入力祭りなのですが、ちょっとまじめなお話をもってきました。最近シンデレラガールズで一番好きな曲『私色ギフト』を聴き直して、歌詞に心抉られながらやっぱりこれ好きだなぁと思いながら、”頑張った”とは何だろう?と考えた時間があったので、それをちょっと書かせていただきとうございます。

私色ギフトの歌詞で臓腑が凍るような(そして一番好きな)のが、「頑張れ頑張るよ まるであいさつみたい」という部分です。……やばい、これほんとにゾッとします。このワンフレーズで、「努力し続けてはいるけど進歩できてない自分」「周りの人は励ましてくれているけど結果が出せていないからこそ頑張れと言われてしまっている」「そしてそれが顔合わせる度に言われてしまうくらいにずっとずっと停滞したままでいる」のが分かってしまう…。つらい…。この状態、お仕事で自分がそうであった暗黒と凍空の一時期がありまして、端的に申し上げるとかなりトラウマな言葉であったりします。「今私は頑張っているのだけれど、じゃあいつまで、どこまで頑張ればいいの?」と泣きました。昏い海に沈むように、浮き上がろうともがけばもがくほど息が苦しくなって沈んでいく感覚… 頑張れ、頑張るよ… じゃあ「頑張った」って何なのか?とそれすらもうよく分からずに、どこに浮かんでいけば良いのかすら分からない闇だったのを鮮明に、まるで傷痕のようにくっきりとおぼえています。「頑張った」とは一体…どうすれば「頑張った」といえるものになるのでしょうか?

あの時の自分は、「頑張った」というのをとにかく他人に認められたくて、評価と結果を出さなくてはと追い詰められていたと思います。良い数字が出せていれば、誰が見ても頑張っているとわかる確固たる証明になるだろうと…でもこれがそもそも良くなかったのだと、今ではわかります。というのもこれ、逆に考えてしまうと「数字が出てないってことはその頑張りは無意味だったよね、”あなたが頑張ったと思ってるだけでそれは頑張ったと言えるだけの頑張りに足りてなかったよね”」と言えてしまえました。これすごく危うい部分で、心がとてもからっぽになってしまって、空回りしてる自分を自覚してしまうのが良くなかったです。でもそんな考え方つらすぎます、だって自分が頑張ったのは自分が知っているのに!

どこかでふっと、自分が頑張ったのって自分がわかってあげなくちゃと思った瞬間がありました。それは確か自分の昔の絵を見ながら絵を描いてる時だったと思います。あの時描きながら取り組んだ自分なりの模索が、苦悩が、”努力”が、過去のキャンバスから見えて伝わってきました。自分の作品から、あっ あの時の自分めっちゃ頑張った、とすごく自分に素直に認められた瞬間があったのです。その一瞬で、ぱっと気持ちが楽になれました…積み重なったキャンバスと、そこに重ねられた線と絵の具が努力の証明になってくれていました。ふと気付けば手に持ったペンタブのペン先、めっちゃすり減ってました。自分の作品と自分の道具、すごく自分を励ましてくれています…努力の証明がここにあって、喋れない彼らが「マルシェが頑張ったの知ってるぜ」と言ってくれているように思えます。あの瞬間、それに気付けて本当に良かったです。それからは絵を描くことがもうほんとに好きになって楽しくなって、努力を積み重ね続けることに恐れが無くなって、今に至ってます。努力は永遠に消えない!幸せの青い鳥ではないですが、こんなに近くにあって、それこそ一番長い時間共に過ごしたものが一番大切なものだったのだなぁとしみじみ思いました。見栄や評価を気にして遠くばっかり見ていたのが、ちょっと恥ずかしいです。「頑張った」は自分の積み重ね続けたもの、共に歩み続けたものに宿って決して消えはしないのだと思います。その証明が、自分が自分なりに頑張った事を思い出させてくれています。たとえ世に評価されなかったとしても、それだけは忘れずに死ぬまで頑張り続けたいです。

こういう所がデレステの島村卯月ちゃんのウワサ、自分をほめられるのはシューズに穴が空いた時らしい…とすごく共感できてしまって、またデレアニ見て泣いてしまいます。自分も彼女に負けないよう、ペンタブに穴が空くまでペンを走らせ続けましょう。あの時のもがき苦しんだ時代は内臓に穴が空きそうでしたが、こっちの穴の空き方の方が幸せそうですね。冷静に突っ込むと要修理案件ですが…たくさん文字書いたら、なんだかすっきりしました。やっぱり時々noteを書くのも良いですね。書きたいことはたくさんあるので、また次は出来れば今年中、出来れば年があけてしまう前に書ければと思います。もしよろしければ、また読んで頂けたりすると嬉しいです。


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