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    読んだそばから忘れない為の

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    昂りの発露先

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陰陽師

中学の担任羽田先生が貸してくれたのをそのまま借りパクして積読してた本。色んな意味で読みやすかった。 夢枕獏の文章はスッキリしていてスラスラ読めてしまう。久しぶりに一気読みした。 普段歴史、時代小説を読んでいるとどこまでが脚色なのかが気になっていちいちネットで調べてしまうので物語に没入できなくて辛くなるのだけど今回はなかった。そもそも小説で歴史を学ぼうとするのが間違いなのだけれど…。 一応実在の人物や実際に語られている伝説やらは出てくるけど呪術、妖怪が当たり前の世界観なのでそこ

    • 宇宙戦争

      子供の頃に買って積読したままの宇宙戦争をやっと読んだ。スピルバーグが撮った宇宙戦争がやってた時に本屋で買ったやつ。読書のこうやって随分昔に買ったまま興味が失せてしまったものを今になって消費し楽しめるところが感慨深い。 火星人の侵略がルポ調で書かれているから結構味気なさは感じるけど、だからこそリアリティがある。書かれたのは19世紀末で登場する乗り物は基本馬で自転車が流行の最先端だった時らしい。世界史的に見ればヨーロッパは産業革命が落ち着いてベルエポックやら帝国主義真っ只中の

      • 蒼き狼

        井上靖の蒼き狼を読み終えた。400ページ越えの大作。 淡々とした文章なのに熱い。厳しい時代、環境に翻弄されるしかない中でただ生きるしかなかった人たちが描かれている。 モンゴル人やユダヤ人などの放浪し続ける民族の価値観の核の部分は日本人の自分には一生理解できないのかもしれない。だからこそ興味を持ってしまう。

        • 22.8.15

          最近すこぶる体調が悪い。何軒か医者を回っても精神的なものだろうと言われるだけで一向に良くならないから不安になる。 やっとメメントモリな気持ちになって色々考えてみるけど、まず気力が湧かないからどっか旅行に行ってみるかともならない。本を読むのもテレビを見るのも疲れるからとりあえず寝ようということになる。 youtubeで見た晩年の吉本隆明の生活を思い出した。目が霞んで直接本が読めないから映写機でモニターに拡大投影して読むのだがそれも精一杯という感じだった。

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        記事

          赤毛のアン再読

          小学生ぶりの赤毛のアン再読。意外とページ数ある。 読んでいて心配になるくらいアンは落ち着きがなく、口を開けばひたすらしゃべりまくり景色を見ては深い空想の世界に浸っている。 自分と照らし合わせて空想がちな子供の頃を懐かしむ。 今となっては空想は現実逃避でしかないのかもしれないが当時は空想がもっと現実に密接していたように思う。 壁のシミ、家の外から聞こえる音などをきっかけに容易く空想に浸ることができた。 自分と他人の接点、距離感は昔より敏感になったが、人以外の自分の外にあるも

          赤毛のアン再読

          秋に生まれたことを誇りに思うくらい過ごしやすい。

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