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終演後こばなし〜TikTokチャレンジ篇〜

こんにちは、萩島商店街青年部、ハマカワフミエです。

今日は、私たちにとっても未知の領域であった、TikTokのおはなしです!

様々な角度から広報の手段を模索していた中で浮かび上がった、TikTok案。
しかし、メンバーにはTikTokのアクティブユーザーは一人もいない・・・

そんな中、手を挙げたのが、渡邉とかげでした!!!

舞台裏のゆるいオフショットから、がっちり作り込んだスピンオフまで、
全ての編集・投稿を一手に担った彼女に、TikTokのこと、たっぷり伺ってみましたよ!

それでは、どうぞ!!




Q.広報の一環で「TikTokやってみよう」という話題が持ち上がった時、どう思われましたか?担当として挙手された理由と合わせて、教えてください。

A.挙手したのは、あの頃単純に担当する仕事が無かったからです笑
アクセシビリティや演出助手は後々決まったもので、私はせっかくメンバーに入れてもらったのに、貢献できる専門技術もなく、意見を主張したり、みんなを導く力もない。何のためにこの座組にいるのかと焦ってました。
そんな時、会議で、Twitterは小林春世ちゃん達、Instagramは原啓太くん...と決まって行く中、TikTokは誰も手を挙げていなくて...名乗り出ました。

Q.とかげさんは、TikTok自体今回初挑戦だったと伺っています。始める前、TikTokについてはどんなイメージがありましたか?終演後のいま、印象が変わっていたとしたら、それもお聞かせください。

A.TikTokは興味も経験もなくて、どちらかというと反TikTok派でした。きっと過激な内容に喜ぶひとが観てるんだろうとか、若い人たちが利用するツールといった決めつけをしてました。
過去に出演した舞台作品でTikTokをしてて、その映像撮影に参加したことはありましたが、自分ではアカウントも持っていませんでした。

未開の議場のアカウントを作る上で、まず自分のアカウントを作って、いろんな投稿をのぞいたり、自分も試しに投稿してみることにしました。これがハマりまして...

まず閲覧については、過激な内容だけではありませんでした笑 癒し系の動画や、ハウツー動画までさまざまで。芸人さんやダンサーさん以外にも、職業や国籍に関係なくいろんな人がおもしろいことやってました。

1番楽しみにしているチャンネルは「くぼたび」さんという旅に生きるアラサー夫婦のもので、変わった観光地とか、食べ放題のディナー付きホテルなどを紹介されています。

長編動画コンテンツと違って、短くて、要点だけわかりやすくまとめられてて、情報収集ツールとして便利でした。柔道の帯の結び方とかも検索しましたね笑 ちょっと結びたい用事があって笑

投稿については、いろんなエフェクトがあって、自分の容姿への劣等感とかどうでも良くなり、つい楽しくて投稿しちゃいました。髪色が変わったり、顔が伸びたり、老けた自分を再現してくれるやつとか。楽しい。字幕や音源も簡単につけられて、なんか編集が上手いみたいな錯覚に陥る時もありました。TikTokすごい!

Q.広報の一環としてのTikTokを、とかげさんはどのように位置づけて考えていらっしゃったかを教えてください。こんなふうに拡がったらいいなと狙っていた、というような、目論見、みたいなことでもかまいません。

A.できるだけ多くの人の目に情報が触れることが大事、と会議で話が出ていて、他のSNSにはいない層の人に届けばと思ってました。興味ある、なしは観た人次第だけど、まずはきっかけを作ること。

Q.動画のネタ出しについては、どのように進められましたか?留意した点などは、どのようなものがありますでしょうか。

A.最初はTikTokで流行っている音楽やエフェクトを使用するとか、ネット上に書いてある視聴数やいいね数をあげる方法通りに運用しようと思っていたのですが...あまり視聴数やいいね数には繋がらなかった気がします。
後半はスピンオフチームが合流してくれたおかげで、内容の濃いものが作れました。その方がいいね数上がっていました。
あとは、今年の4月からスタートして、稽古が始まる9月までは、メンバーの皆と実際に会う機会がほぼありませんでした。遠隔で各々のスマートフォンで無理なく撮影してもらえる内容、ということは心がけてました。個性豊かなメンバーなので、むしろ皆さんからエフェクトや音楽の希望を聞いてみたり、ダンスやりたいかやりたくないかなど、自由さも意識してました。

Q.撮影あるいは素材集め、編集を一手に引き受けてくださいましたが、動画づくりの過程で大変だったことを教えてください。

A.編集については、動画編集が上手いメンバーがたくさんいたので、最初は手伝ってもらおう!と思ってました。でもTikTokアプリは、TikTokオリジナルのエフェクト等をつけて編集した動画を、端末自体に保管する仕組みだったので(涙)遠隔で共有したり、分担することが難しく、自分でやることにしました。
スピンオフ作品がスタートしてからは他のみんなも各自の仕事で忙しくて、やるしかない!って感じでした。隙間時間で編集するため、スマートフォンでコツコツ編集して仮保存を繰り返してました。
TikTokアプリは長尺映像やたくさんの字幕の編集に向いてなくて、アプリが突然落ちたり、編集の続行が難しくて合計半日の編集が水の泡になったこともあります。

素材集めは、皆さんのご協力の賜物です!こういうの撮影したいです、ってイメージお知らせして、みなさん撮影した動画を送ってくださり、スムーズでした。感謝してます!

Q.スピンオフではロケも行われましたね!たくさんのスピンオフが生まれましたが、特に印象に残っているお気に入りの一本を、とかげさん目線から解説してください!

A.全部です、といいたいところですが笑。それぞれに思い出があります。

1番心に残っているのは「森さんとの約束」です。

私は脚本家でも演出家でも映画監督でもなく、ただの役者なので、スピンオフに関しては出演者の皆様の演技力に頼りっきりでした。
撮影スケジュールもタイトだったので、いざ撮影するときになって何をしたらいいかわからないのを避けるため、プロットは用意しましたが、セリフを変えてもいいです、このプロット通りじゃなくていいですと皆さんに常にお伝えしてました。
撮影チームの石井舞さんや藤田雄気くん、撮影に参加された役者さんからも、たくさんアイディアを頂きました。

「森さんとの約束」では、もう撮影を終えてロケ地を出発しようとしたとき、藤田くん達から、もう一つアイデアがあるとのことで、ローアングルで、帰路に着く2人の映像を追加撮影しました。あのシーンが本当に良くて。撮ってよかったです。みんなありがとう。


Q.逆に、心残りだったこと、撮りたかったけれど撮れなかったもの、お蔵入りになってしまった案などがあれば、教えてください。成仏させましょう。

A.本当は作ったプロットが、なんと45個!公演前にはネタバレになるから撮影不可だったり、スケジュールの問題で撮影できなかったり。あれは...全部撮影してたらきっと...恐ろしいですね(遠い目)

成仏させるとすれば...苗山さんのカフェ、プリエンティに通う町屋要さんのお話ですね。お酒よりカフェ派の町屋さん。スーパーマチヤで日々起こる不条理な出来事を振り返りながら、一杯の美味しいコーヒーが全てを帳消しにしてくれるっていうプロットです。カフェプリエンティおしゃれなんだろうな、苗山さんに超癒されるんだろうな、って妄想してましたが、ロケ場所がなく断念しました。

Q.TikTokを広報ツールとして運用してみた感想をお聞かせください。メリット、デメリット、どちらから語っていただいてもかまいません!

A.デメリット:TikTok内での流行の消費が早すぎて、ついていきにくいです。これが流行ってるんだ!って思ったらすぐ撮影しないと、もう流行りが終わってる。投稿も頻繁に行いたいところなので(未開の議場は週3日でした)撮影や編集の時間を考えると、コスパが悪いです。正直、集客につながったという実感は薄いです。稽古中等でみんなと集まりやすくて、気軽に撮影しましょうよ!って言い合える環境なら良いと思います。

メリット:楽曲とかエフェクトは揃ってるので、編集初心者でも使いやすい。流行りに乗っかれば、プロットを絞り出したりネタを考える必要がなく、他の方の投稿をマネしていけばいいので楽です。流行ってる楽曲やエフェクトから辿って、新しい視聴者に動画を観てもらえるし。視聴数やいいね数はそれだけでは上がらないですが...ひとまず映像を編集して投稿するというハードルは低いです。


Q.TikTokの導入を考えている演劇団体に向けて、何かメッセージがあれば是非お願いします!

A.TikTokで広報成功した!っていう立場ではないので声を挙げ辛いですが笑
私はやってよかったと思ってます。閉鎖空間で開催されるイメージの演劇を、写真や文字ではなく映像で宣伝できる、しかも気軽に。演劇団体のいろんな投稿が増えれば、モデルケースも増えて、もっと使いやすくなる気もします。

編集は1人でやる方がいいときもありますが、撮影やアイデア出しはチームの方が良かったです。1人でTikTok担当してる時より、スピンオフチームで動いた後半の方が、圧倒的に楽しくて、心強かったです!映像研究会や文化祭みたいな気持ちで、気楽に取り組めますように。

あとは、屋内での撮影がおすすめです!!
なんど後悔したことか...通行人、風の音、鳥たちの声、マイクやソフトなどの機材が充実してないと、編集しながら辛い思いをします。風で三脚が倒れたり、髪型ボッサボサやねってこともあり、天気予報と睨めっこ。いろいろあったな...ほんと映画とかドラマの撮影の人達ってすごいです。スタッフの皆さんいつもありがとうございます。無難なのは屋内撮影です。

動画をご視聴頂いた皆様、感想とかアイデアくださった皆様、スピンオフゲストの皆様、ロケ場所を貸してくださった皆様、協力してくれたメンバーたち、多くの人に支えていただきました。本当にありがとうございました。

これからも私はTikTok楽しんでいきます〜

萩島商店街青年部 TikTok


渡邉とかげ TikTok




いかがですか?
TikTok×演劇、に可能性を感じた方、今日からでもTikTokを覗いてみるのも楽しいかもしれませんよ!

今日のこばなしはここまでです!

また次回、お会いしましょうね!!

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