ご近所ネットワーク

台風19号通過の夜を助けてくれたもの

東海地方から東北地方まで甚大な被害をもたらしている台風19号。未だ被害状況の確認、被災者の救出、これから氾濫するかもしれない河川や起こるかもしれない土砂崩れの対策が続いている。自然災害は増えることはあっても減ることはないだろうから、一人でも多くの命が助かる乗り切り術を、私たちは蓄積していきたい。

さて、私は荒川区に住んでおり、それを知る家族や知人たちから「荒川区の氾濫情報が流れるが大丈夫か?」と連絡が入り、一人暮らしの部屋で強まる風雨に耳目をこらす状況においては有難かった。しかしそれ以上に私を助けたのは「ご近所友だち」の存在だった。

離れたところに住んでいる人とつながっていることは、心の支えにはなるが、いざ避難やライフライン寸断となったときにはあまり効力はない。しかしご近所につながりがあることで、「いざとなったら声かけられる」そう思える顔の見えるつながりが、手が届くところにあることは心強かった。

実際、Twitterではこんなつぶやきも見かけた。
311のときは地元にいたから、近所のおじいさんおばあさん達に必要なもの聞いて買い物したり、赤ちゃんのいる人の荷物持ちしたり、トイレットペーパー分けてもらったりした記憶があるけど、いまは暮らしてるマンション内や近くに住んでる人誰も知らないから、助け合えるイメージが湧かない。つらい

まさにこれだと思う。私には「いま暮らしているマンションの近くに住んでいるご近所友だちがいて、助け合えるイメージが湧く。心強い」のである。その基点の1人となるデザイナー大家トダエミちゃんに改めて感謝した夜であった。今回私はその恩恵に預かっただけなので、次回に向けて、台風前の備えや過ぎた後の片付けなど、自分にできる範囲で一緒にできることを探したい。

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