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ロック

先日、実家から吉野家の冷凍食品「牛丼の具」が大量に送られてきた。父親がハマっているらしく、お前にも食べてほしいから送るよ、と言われて。いやいや吉野家の牛丼でしょ、けっこうまあまあそれなりにお店に行って食べてるし要らないな…と思ったけど、断るのもなんだしで送ってもらった。届いたら、数えてないけど30袋くらいあった。ただでさえ容量の少ないぼくの部屋にある冷凍庫がいま、「牛丼の具」で埋め尽くされている。

暫くの間、牛丼に困ることはなさそうだ。今日も在宅勤務を終えて、白米を炊き、残っている野菜でテキトーサラダを作り、「牛丼の具」を湯せんして、白米に盛りつけた。当然のことながら、正しく、吉野家の牛丼だった。まあこれも当然のことながら、美味しい。何も文句は言えない。

6/9はロックの日と呼ばれている。晩御飯を食べて寝そべっているときに、どうしてもダブを聴きたくなった。

ダブというジャンルに明るくないし、そんなに枚数も持っていない。このレコードはもう完全にジャケ買い。数年前に、このピンク色のジャケットデザインに惹かれて保護した。あとから、参加しているミュージシャンのことや、そもそもダブとは何かみたいなことをネットで検索した。

クーラーを掛けようか否か迷っている蒸し暑い夜に、窓をあけてこのレコードを聴くとそんなことも味になって気持ちがいい。気の持ちようということだ。

他にも何枚か持っている数少ないダブのレコードを聴いていて、ふとジョー・ストラマーの『ストリート・コア』というアルバムを唐突に聴きたくなった。唐突というよりかは、ダブからこの流れはとりわけ不思議ではない自然な流れかもしれない。

ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロスの最後のアルバムだ。このアルバムを高校生の頃、国内盤CDを買って、今となっては懐かしのMDに落として通学のときによく聴いていた。

なんといっても、一曲目の「コマ・ガール」という曲が大好きだ。アルバム一発目然とした一曲目の曲だ。

最高だ。
この次の2曲目の「ゲット・ダウン・モーゼス」もいい、キーボードのビヒャ〜って音が好きだ。キーボードのビヒャ〜って音ファンなので、というかダブのレコードを聴いていたときに何か物足りなくなって、このビヒャ〜を聴きたくなってこのアルバムをチョイスしたのかもしれない。
3曲目の「ロング・シャドー」も癖になるいい曲だ…とこのあとに続く最後の10曲目までぜんぶ最高なので、聴いたことのない方は聴いてみてほしい。

“変えるなら奥さんよりも壁の色!”
立派な持ちビルを築くほどの会社に何も言えないけれども、なんとなく今の時代にあんまり似つかわしくないコピーだなと思いiPhoneを構えてしまった。清澄白河あたりで。

明日も暑くなるみたいだし、そして、おそらく明日の晩御飯も牛丼だ。

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