米津玄師さんの『まちがいさがし』

まちがいさがしの間違いの方に
うまれてきたような気でいたけど
まちがいさがしの正解の方じゃ
きっと出会えなかったと思う

一度は聴いたことがある歌だと思います。

以前のnoteにも書きましたが、私には持病があり年に一回ほど入院します。
つい先日も一週間ほど入院していました。
四人部屋だったので、先生の回診があると先生と同室の患者さんの会話が聞こえてしまいます。
私は聞きたくないので、いつもはスマホ（イヤホン）でラジオなり音楽をボリューム最大限に上げていたのですが、その時に限ってスマホのバッテリーがなく充電しなくては、、、イヤホンが付けられない、、。

先生と患者さんの会話。
患者さんは70歳代くらいのおばあちゃん。

泣きの声で「先生、、わたし何故こんなんになっちゃったんでしょうか！何も悪いことしてないのに、、。ついこの前まで元気で毎日プールにも行って泳いだり、ジムで走ったりしてたんですよ！
お酒やタバコもやらないし、ごはんもちゃんと食べてちゃんと寝てるし、、。あっ、、でも入院してからは息苦しくて眠れてないんですけどね、、
バチのあたるようなことはなんにもしてないのに、、どうしてこんなになっちゃったんですか！」

きっとあの時、同じ部屋のベットでみんな思ってたと思います。

「わたしもだよ！！！」


そして私もそのひとりです。

入院中には先生、看護師さんはじめ清掃の方々、ヘルパーさんお食事を運んでくださる方、、いろんな方のお世話になりました。
みなさんそれぞれ献身的でお疲れながらも、テキパキシャキシャキと働かれてる姿に感謝すると同時に、私にはとてもとても羨ましく思えました。
元気で過ごせることは決して普通なことではないのです。とてもしあわせなことなのです。

時々ふと思うんです、、

何の根拠もないけれど【私はこっち側ではなく、あっち側（健康な身体）をそこそこ維持しながら普通に人生を送っていくんだろうなぁ…】と思っていたのに、、どこをどう間違ってこんなふうにもやもやしてしるのかなぁ…って。

「わたしの何が間違ってたの！ダメだったの？」って。

そんなふうに、自分で自分の『まちがいさがし』みたいなこといつも考えてました。
だからつい先日、長女との食事中にラジオから「まちがいさがしの間違いの方に〜♪、、」を聴いた時「お母さんね、この歌詞の本当の意味はよく知らないし、分からないから見当違いだと思うけど、なんだか出だしの歌詞が自分とリンクするのよね…。
病気になったからこそ、健康の大切さや普通の生活が送れるという普通が実はとてもしあわせだと気付けたけど、だから気づけてよかったわぁ…とは思えないのよね…進歩できてないなぁ〜って悲しくなっちゃうけどなかなか抜け出せないのよ…ダメね〜」と言うと、長女が少し間をおいて、、

『まちがいさがし』じゃなくて『ちがいさがし』

　、、、じゃない⁈

お母さんは『間違い』じゃないよ、、（笑顔）

そっか、、、。
なにかストンが抜けました。

さすが長女は夫に似て、冷静 ⁈でした。

そうね、、ありがとう！長女！

追伸　
あの時の泣いて先生に気持ちを訴えていたおばあちゃん、、毎晩すごい往復イビキかいてよく寝てられたけどな、、
お陰様でわたくし毎晩寝不足でございました！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　笑笑