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PENTAXはいいぞ。という話。

どうもははーんです。実は2022年7月某日にカメラを買い換えました。本当に悩み、多少の妥協、カメラ市場の在庫状況などでアタシはPENTAXのカメラに落ち着きました。その購入する苦悩と購入後の奇跡的な出来事をまとめるとともに、PENTAXはいいぞという話を書こうと思います。

なぜアタシはPENTAXを?

アタシが一眼レフを手に入れた2015年2月、カメラの相談ができる友人は居ませんでした。まあその状況は今も変わっていないのですが、無知なのに相談せず買ったカメラで何度も失敗し、ついに一眼レフに手を出そうという時にすら誰にもアドバイスをもらえなかったアタシ。カタログスペックの謳い文句と型落ちに近い価格だったPENTAXのK-3というカメラに出会います。そうです、何も知らず将来的なことも考えず、買える価格とカタログスペックだけで選んだのです。
この時にキヤノンやニコン、SONYのカメラを選んでいたら違ったカメラ人生を送っていたかもしれません。アタシはPENTAXのカメラでプロレスを撮ろうとしていたのです、普通選ばないだろう!!というメーカーです。

カメラメーカーには特徴がある。

キヤノンのカメラはピントの速さと肌色の再現性が高いそうです。ニコンは長年報道機関で愛され堅牢性が高くピント合わせも早いそうです。SONYは毎年性能をアップさせ多機能でこれまたピントの速度や精度も非常に高くなりました。アタシが撮りたいプロレスの撮影にはピッタリのメーカーとなります。

そしてアタシが買ったPENTAX。ピント合わせの速度は前に挙げたメーカーには及ばず、正直精度でも遅れをとっています。特に動いている被写体にピントを合わせ続けるコンティニュアスAFの精度はかなり見劣りするレベルだと思います。プロレス撮影には不利じゃん、そうなのです。アタシはカタログの謳い文句を鵜呑みにし当社比で最高という言葉に乗せられた訳です。いやいや、もちろんPENTAXにも良いところはあります。まずは色彩の部分、繊細で美しい色を表現してくれます。大自然やオーシャンビューなど綺麗に撮れます。そして防塵防滴性能が高い、ちょっとぐらい悪天候は気にせず撮影が出来ます。と言うことでアタシが買ったPENTAXはバラモン兄弟を野外で撮るには最高なカメラだった訳です。

いざPENTAXでプロレス撮影撮影へ!!

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アタシは何も知らないばっかりに、PENTAXのカメラでプロレス撮影を始めました。2015年当時はまだデジタル一眼レフの時代でミラーレスカメラがブームになる前です。一眼レフがまだまだ現役時代に購入しましたので会場にもたくさん一眼レフカメラを持っている方が多い頃です、早速カメラ撮影を始めました。
ちなみにアタシの一眼レフデビュー戦はあの女子プロレスラー顔面殴打事件のあの試合でした。今思えばアタシのカメラ人生を暗示していた嵐の予感だったのかもしれません。さあ撮影開始なのです。

普通に撮れる、PENTAXやるじゃん

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一眼レフの前のカメラが酷かったからかPENTAX K-3はアタシにとって使いやすいカメラでした。ピントの速度も置きピンという方法でそこそこカバー出来ましたし、コンティニュアスAFは初めからアテにしていませんでした。撮影のイロハを全く知らないし好き勝手に撮っていたらそこそこ写真撮れていました。
ある時期からコントラストと色味を強調する加工をしたり経験値で得た独自の方法でそれなりの写真が撮れるようになりました。たぶんキヤノンやニコンだったらこんな苦労せずとも上手く撮れていたかもしれないし、SONYのミラーレスだったら簡単に撮れていたかもしれません。そんなこんなで2022年7月、とうとう買い替える時がやってきました。

本当はSONYのフルサイズミラーレスを買うつもり

カメラを買い換えようと思っていたその日、アタシはSONYのカメラを買う気満々でした。前日の明け方までネットで情報収集してましたし、予算が合えばアレとコレを買おうとシミュレーションもバッチリでした。しかし当日、秋葉原のお店に行くとお目当てのカメラ軒並み値上げラッシュ。そして材料の入手困難な為の深刻な在庫不足の状態でした。
アタシの頭では最安値でSONYのカメラを購入しサードパーティー製の中古レンズを買うつもりでした。でもお店にカメラが無いんです、人気の機種なんか特に。その日にどうしても欲しかったアタシは焦っていました。

帰り道のアタシの手にはPENTAXのカメラが!!

気づいたら何故かPENTAXのカメラを持っていました。あれだけSONYを調べてたのに、次点はキヤノンだって決めてたのに買ったのはPENTAXでした。
理由はまずカメラが品薄で納得できる機種が無かったこと。そして品薄の影響で価格が高騰していたこと。この2点でキヤノン、SONYは買えませんでした。そして近年のミラーレスブームにより一眼レフカメラの需要が減り、PENTAXのカメラはたまたま潤沢な在庫状況でした。今まで使っていたレンズをそのまま使えるPENTAXが一番安く、最新機種を無理なく買える状況が整っていました。これは運命です。

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最新機種いいぞ!!
そして他社製品を使ったこと無いからね!!

人類最後の一眼レフカメラだとか、時代はミラーレスなのにとか言われる昨今、アタシはまたPENTAXの一眼レフカメラを買ってしまいました。少しだけ後ろ髪は引かれてはいますが、アタシは便利なミラーレスを使ったことがありません。だから不満が無いんですよ。だから出費を最小限に抑え三世代分の恩恵を噛み締めながら新しいカメラを使っています。
PENTAXはマニアの方々に愛され大きなシェアではないですが良い製品が今も手に入ります。アタシにとっては最善の選択だったんですよね。

そしてちょっとだけ小さな奇跡的な話

2022年7月某日にカメラを買い換えたアタシ、それから約1週間後にPENTAXがユーザーとの交流の拠点「ペンタックスクラブハウス」を四ッ谷にオープンさせました。アタシは前の機種を約7年半使ってきて新機種に買い換えたのですが、妙な親近感を持っていたのでクラブハウスに行ってみることにしました。
真新しい店舗にはPENTAXのレンズが壁一面に置かれ、小さなショーケースには過去の名機などが展示されていました。そこに革ジャンを着たロマンスグレーのちょい悪な男性が立っていてこちらに近づいて来ました。どうやらPENTAXの関係者の方らしく、アタシに話しかけてきました。
アタシは約7年半K-3を使っていること、調べたらショット数が65万ショットを超えていたこと、それだけ撮って修理には1回しか出していないことなどを話しました。驚きながらアタシの話を聞くとそのちょい悪男性がこう言いました・・・。

0000シャッター回数 2022.08.02

「その話、イベントとかで話して良いですか?」

へ?どういうこと?アタシは驚きながらその男性に聞き返しました。その方はPENTAXの開発に携わっている通称「アニキ」と呼ばれる方で、イベントなどでPENTAXのファンの方と交流をされてる有名人でした。しかもアタシのようにPENTAXのカメラでプロレス撮影のような動体撮影をメインにする人は少ないらしく、しかも65万ショットはカメラの耐久性の3倍という信じられないユーザーだそうです。しかも修理は1回のみで今も現役で使えてると伝えると、是非とも実物を見てみたいと言っていただきました。
後日、実機を持って再度お伺いするとアタシのボロボロのカメラを別の担当者と共にマジマジと観察し「カッコいいですね、傷も味があります」と言ってもらえました。そしてアタシが嬉しくなっても仕方ないのですが凄い言葉を聞けました。

「このカメラを作ったんだと自信になりました」

アタシは馬鹿みたいシャッターを押してただけなんですけどスッゴく嬉しくなりました。愛用していたK-3というカメラは今も大好きなんですけど、そのカメラを制作していた方たちに「自信になった」と言われるなんて小さな奇跡だと思うんですよ。その後もPENTAXの話が盛り上がり、レンズの話を散々して帰りました。
そしたらなんと、最高のレンズを格安で手に入れることが出来たんです。オークションで格安で。これは良き連鎖、運命だよね。

新しいカメラと新しいレンズで写真が変わった

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そして今現在、アタシはK-3 mark ⅢとDA☆50-135 F2.8 という組み合わせで写真を撮っています。APS-Cなのでフルサイズカメラには敵わない部分もあるんですけど、今まで憧れた方々の写真に少しだけ近づけた気がしています。当分はこのPENTAXのカメラと共に写真を撮っていきますが、アタシには最高のパートナーだと思っています。そして最後にこう言いたいのです。

PENTAXはいいぞ!!

今回の記事ではPENTAXと言っていますが、自分が使っているメーカーを当てはめていただいて構わないと思います。何が言いたいのかと言うと自分が使いやすいカメラが最高でありそのカメラを良いと思うことが大事なんですよ。PENTAXは大手メーカーには及ばない部分もあるかもしれない、でもその劣った部分も補いながら撮るってのも楽しいし、新しいアイデアや工夫を生み出したりするんです。だから自分の使っているカメラが良いんですよ、たくさん撮って愛でてあげて下さい。そうするとこんな言葉を言いたくなるんです。
PENTAXはいいぞ」って。

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