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ぶっきらぼうな元女盗賊が相棒の祭司をネクロマンスするために何度も死ぬ百合エモローグライク『Sword of the Necromancer』

伝説によると、この山奥に、永遠の命を得るために神々の法則を破った愚か者がいたそうです。
その愚か者は成功し、不老不死を可能にする道具を作ったそうです。
...死者を蘇らせることも。
この数世紀、数々の冒険者がその力を己の物にしようと企んだのですが、
冒険の末に待っていたものは死でした。
ネクロマンサーが作った道具は、実は剣だったのだそうです...

「ネクロマンサーの剣」
(ゲーム冒頭の文章を引用)

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↑(注意)ゲーム冒頭のシーンです。

ローグライク要素を含むダンジョン探索アクションRPG『Sword of the Necromancer』のプロローグ版がSteamにて配信開始となりました。ゲームの概要についてはIGN JAPANのニュース記事(私が書いた)をチェックしてください。

このノートでは、本作の魅力をピックアップしてお届けします(というよりも語らせてくれ!)。

本作は百合エモ・ローグライクRPGだ

本作の主人公は、ぶっきらぼうな元盗賊の女性のタマです(グラフィックは下の動画を見てくれ)。彼女は筋金入りの盗人だそうですが、なぜだか大祭司の一人娘であるココの護衛をやることになったそうです。ココは次期大祭司になる予定の人物で、非常に真面目な人物。ですが、このゲームはココが死んでいる状態から始まってしまいます。なぜ死んだのかなど、二人の関係性はゲーム冒頭ではよくわかりません。

ゲーム冒頭のノベルパートを録画しました。本作はときどきノベルパートが入るゲームのようです。

この世界には死者を蘇らせることができるという「ネクロマンサーの剣」があります。オープニングにて、タマはネクロマンサーの剣を手にします。ココを生き返らせるために手に入れたのでしょう。しかしながら、この剣だけではココを生き返らせることはできないということに気がつきます。そこで、突然ネクロマンサー本人が登場。ダンジョンを攻略し、彼を倒すことによってネクロマンサーの力を手にして、ココを生き返らせることができるというのです。

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たまに挿入されるノベルパートでは、生前のタマとココの関係性が描かれます。最初から死んでいて、進めるほどにタマとココの関係やなぜ死んだのか、なぜここまでして生き返らせようとしているのかがわかるわけです。だから本作は百合・エモローグライクRPGなのです(強引)。

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本作のエモさはゲームプレイにもあります。ゲーム自体は最近流行りのローグライクRPGのスタイルです。『Enter the Gungeon』とかそんな感じで、過去の動画を見るに実際に影響を受けているらしいです。本作は何度も何度も死んでは、ダンジョンに挑んでいくゲームなのです。

ローグライクRPGなので死ぬたびに拠点に戻るわけですが、その拠点の中央ではココが死んでいます。ダンジョンに挑むたびに、このココの亡骸を横切って向かわなければならないのです。タマ自身も、何度も死にながら。ここがエモい(言いたいだけ)。ぼくはなんとしてもココを生き返らせたいと願って何度も体験版にチャレンジしました(そこまで難しくないです)。

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ゲーム自体は、倒した敵を生き返らせることができるシステム以外は普通のローグライクRPGです。ネクロマンサーの剣でアイテムスロット4つのうちの1つを占有していて不自由なところ、召喚もアイテム扱いでスロットが足りないなど、システムとして洗練されていないなぁというところはあります。

敵の量は少ないし、弾幕もプロローグ版ではそれほどでもありませんでした。基本的に敵を倒したらすぐに召喚アイテムに変換し、それでゴリ押すゲームです。正直に言って、製品版でもゲームプレイには深みがないかもしれません。でも、それ以上にこのゲームにはキャラクターとストーリーのエモさ(曖昧なワード)があります。伝わったかはわかりませんが、プロローグ版をプレイしてみて、この魅力を体験してみてください。

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