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エジンバラでの生活。ご近所さんとのお茶会。映画みたいな時間を過ごしたこと。

最近は、セメスターも終わり、論文やインターンに勤しんでいます。

そんなおり、妻が知り合った同じフラットに住んでいるアイリーンからお茶に誘われました。

我々は、半地下に住んでいて、アイリーンは3階に住んでいる70歳くらいのスコットランド人のおばあちゃんです。我々の階に、このフラットのガーデンがあるので、ガーデニングを楽しんでいる彼女に会ったのがきっかけでした。

なかなか地元の人とお茶に行ける機会もなかなかないので、是非にということで、お言葉に甘え訪問させてもらいました。

アイリーンは、元々は旅行業界で働いていたらしいのですが、会社が倒産したときに自分が何も知らないことに気づいて、学士をロンドン大学で取得し、修士をグラスゴー大学、ドクターをアメリカで取得して、その後は、大学で教えていたという先生でした。

なんで南米という話ですが、当時は、その分野の研究が少なくて、奨学金が取りやすかったのよと言っていました。いつだって、そういった戦略性は大事ですよね。

彼女の専門は、南米、Native Americanの映画や文学ということで、家はとても素敵な南米の芸術作品で溢れていました。

こんな感じでとってもチャーミングな家でした。

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窓からの景色は、これが一枚の絵のように最高です。(うちからはこのけしきは残念ながら見えません)

アイリーンはとても活発で聡明な人で、驚くべきことにまだ(引退せずに)アメリカの大学で教えていて、これからアメリカで授業を持っているので、近々アメリカに戻らないといけないみたいです。

アメリカ暮らしが長がった彼女は、アメリカのアリゾナに自分の家、車、貸し出し用のアパートも持っているようです。

彼女の話はとても面白く、なんと我々は4時間もお邪魔していました。

もう少し早くお暇すればよかったですが、あっという間に時間が流れてしまいました。

大学の先生らしく、こちら側の話を理解してくれようとしてくれて、ことごとに例えを出して説明してと言われたのが印象的でした。

彼女の話はとても面白くて、ダイナミックで、文学的で、ショートショートのような感じで。それだけで短編エッセイが書けるような話でした。

僕らは本当に彼女の話を楽しく聞かせてもらいました。

彼女がアメリカで貸し出したフラットに日本人がいて、彼がおとなしそうなのに、バンドをやって近所からめちゃくちゃクレームが来たとか、彼の親がサンフランシスコから大きな魚の干物を送って、ネズミが大量発生したとか。

他にも彼女のフラットに3年くらい住んでいる中国人の博士課程の女性が永遠に移住しない感じだとか。

他のアメリカ人の生徒は急に失踪して、部屋を引き取りに来た母親と父親が、生みの母親、再婚した母親×2、父親(さらにこの父親は現在別のタイ人と結婚)でカオスだったとか。

2年間ほど、アメリカの家を放ってしまっているので、愛おしいガーデニング(桃の木とか色々)が全滅しているだろうから悲しいとか。

毎年エジンバラの夏は地獄(フェスティバルで、我々の家の前は、とにかく大量の人で埋め尽くされる)けど、去年はコロナのおかげで静かで天国だったとか。

彼女は独身のようですが、ロンドン大学在学中に(50年前と言っていましたが)、日本人のアキラと恋に落ちて2ヶ月でプロポーズされたけど、あちら側の親の反対で叶わなかった過去も教えてくれました。どこか懐かしそうに、寂しそうに。ちなみに、アキラは、その時代にLSEに留学しているくらいなので、かなりの良家だったのでしょう。

とにかくとても素敵な日曜日を過ごすことができました。

真面目な顔でジョークを言うので(イギリス風のWit?)一瞬意図がわからないという。このジョーク技術は、真似しようと思います。

日本にも来たいと言っていて、日本に大学の仕事あるかしらという話もしていて、どれだけ活発的なんだろうと思いました。個人的には、商社の講師とかいいんやないと言っておきました。

彼女がアメリカに行く前に、ガーデンでテキーラを飲む約束をしました。

楽しみにしています。




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