【TFT】Set10 1コスリロールのススメ

はいあなです。
Set10も残り1週間となりました。個人的には音楽が好きというのもあり、過去最高のSetだったという感想ですが、みなさんはいかがだったでしょうか。

最後のパッチ14.5で環境が少し動きました。実は14.4でグラマスフィニッシュできるLPを保持していたのですが、パッチ14.5に入っていきなり8位を取ってしまい、その後ずるずると負け続けてLPを溶かしてしまいました。
環境の変化に対応できなかったのが負けた理由かと思っていますが、どういった環境の変化があったのか、そしてタイトルにある「1コスリロール」をなぜオススメするのかについて記事にまとめてみます。

環境の変化の分析

パッチ14.5の変更内容

このパッチで、注目したのは
・エズリアルがナーフされたこと(マナが5増えた)
・コーキ・イブリン・ガレンがバフされたこと
です。

もともと14.4は「スーパーファン2コスリロールvsハートスティールADフレックス」の構図でした。

勝ち進行できる&ADアイテムのときはハートスティールADフレックスに向かい、負け進行になる&APアイテムのときはスーパーファンを活用した2コスリロール(セナ・ケイル・セラフィーン・カタリナ・バード)に向かう人が多く、これらの戦力バランスがうまく取れていた、という環境だったかと思います。

これがエズリアルのナーフによりハートスティールADフレックスのパワーが押さえられたことで、スーパーファン2コスリロールの重みが増しました。
その結果、3-2までの構成の奪い合いが激しくなり、競合することも増えました。2コスリロールの構成理解度の差や、リロールタイミングのずらし方、最初の引きの差で順位が決まってくるようになりました。総じて、プレイするのが難しくなった、という印象です。

パワースパイクの関係性

2コスリロールは「2ステ負け→3-2でリロールしてそこそこの盤面にして勝ち進行→4ステで☆3にしてパワースパイク連勝→連勝のお金で5ステLv8でさらに強化→最後レベル9へ」というゲームプランになることが多いです。

一方ハートスティールADフレックスは「2ステ勝ち→3ステでHS出して負け進行→お金を貯めて4-2頃にLv8でHL獲得→徐々に強化し5ステに向けて強い盤面に→5ステ以降Lv9へ」というゲームプランが多いですね。

この2つの構成の、特に2~3ステの「勝ちたいタイミング」「負けたいタイミング」が見事に噛み合っているため、この2つの戦いはお互いやりたいことがやりやすかった、と言えるかと思います。2~3ステでお互いのやりたいことをやり、4ステ以降でぶつかり合って勝負し、2コスリロールが逃げ切るか、HS構成が捲るか、という展開がかなり多かったように思います。

このようにパワースパイクがずれていること、勝ちたいタイミングと負けたいタイミングが互いに都合が良かったことによりバランスが取れていたのですが、14.5では2コスリロールに重みが移ったことでこのバランスが崩れ、今まで思ったように勝ててた(負けられてた)のがうまくいかなくなり、戦果が出なくなることが増えました。

1コスリロールのゲームプラン

そこで注目したのが1コスリロールです。
これまで1コスリロールはアニー・ヤスオ・ジンクスぐらいしか見ませんでしたが、イブリン・コーキがバフされたことにより1コスリロールの選択肢が増えました。

このように1コスリロール候補が4~5体に増えたので、利子をケアしながらHL候補の駒をなるべく多くの種類買いつつ、3-1の時点で最も集まりが良いものに絞って3-1でリロールする、というプレイが可能になりました。1コスは重なっても売値が変わらないので途中で方針転換して売ることになっても損はありません。

1コスリロールのゲームプランは「2ステレベルを上げずに負け進行→3-1にLv4のままリロールして☆3に→3ステパワースパイクで連勝→遅れつつもLvを上げていき、4ステは他の盤面強化に耐え→5ステLv8でサブキャリー・サブタンクを揃えて再度スパイクへ」という形になります。

この1コスリロールのゲームプランは2コスリロールに対して相性が良いのです。いくつか理由があります。

パワースパイクが少し早く、2コスリロールが勝ちたいタイミングで上回れる

1コスリロールは3-1で☆3を作りに行きます。そのため、このタイミングとしてはかなり強い盤面が出来上がります。
一方2コスリロールは3-2で盤面を整えますが、3-2で☆3が完成しないことも多いです。完成しなくても、キャリー以外の駒の重なりがよくなることでそこそこ強い盤面となるので本来は勝ち進行できる(特にHS構成に対して勝てる)のですが、1コス☆3にはパワーで負けるため、「本来勝ちたかった場面で勝てなくなる」ということになります。
もちろん3ステ後半~4ステ前半で☆3になれば相当強い盤面になり、1コスリロール編成に対しても強く出れるようにはなるのですが、本来連勝できていたところが連勝しづらくなることで、残りライフが乏しくなったり、お金がたまらず終盤の完成度が落ちやすくなったりします。

スーパーファン駒を先に奪える

1コスリロールのヤスオ・アニー・イブリン・コーキについてはいずれもスーパーファン構成による進行がやりやすいです。3ステ~4ステ前半をスーパーファン進行で乗り切り、アイテムが集まってきたら徐々に強いフロントに入れ替えていく、というプレイがハマります。
このスーパーファン駒も3-1で集めることになるので、3-2で集めたい2コスリロール勢にとっては嫌なプレイになります。

このように1コスリロールは環境の中心にいる2コスリロールに対するカウンター要素が多いため、今上位に食い込みやすい状況になっている、ということです。

1コスリロールのリスク

1コスリロールにも、もちろんリスクや欠点があります。

3-1で揃わなかったとき地獄

リロール構成の宿命ですが、3-1で全然駒が集まらなかったときは地獄です。1コスリロールは「3ステ全勝」が至上命題ですので、3-1で☆3にできないとかなり辛い展開になります。
何度も1コスリロールをやった身としては「例えお金がなくなっても諦めずにまわして☆3を作ったほうがいい」という感触です。Lvがあがるとどんどん1コスは集まりにくくなるし、☆3さえできれば連勝盤面となり、お金は帰ってきますので、なんとしてでも完成を目指したほうが良いかと思います。

5ステ以降勝つのはかなり難しく1位を取りづらい

1コスユニットは「単体攻撃」のユニットが多いので、盤面の数が多くなってくる終盤、特に5コスボードに対しては相性がかなり悪いです。
1コスリロールは基本的に「3~4ステの連勝で高いライフで終盤戦に望み、最後耐えながら2位を取りに行く構成」という考えでいきましょう。
もちろん、1コスリロールでも1位を取ることは可能です。この場合、「セカンドキャリーの成長が必須」ということを覚えておきましょう。1コスリロールは「3-1でメインキャリーの1コス☆3を作り、5ステ前半でセカンドキャリーの4コス☆2を作ることで、パワースパイクを2段階作る構成」という風に理解すると良いです。

各構成について

イブリン・ヤスオ・コーキ・アニーの4つの構成を紹介します。あくまで一例ですので状況に合わせてもっと強い盤面を作れると思いますので、参考程度に。ジンクスはちょっと特殊なので割愛します。

イブリン

まず筆頭にあげるのがイブリンです。個人的に最も強いと思っています。
1位率が一番高かったのはイブリンでした。

KDA HL 盤面例
クラウドダイバー HL 盤面例

いつものスーパーファン+KDA7の形を目指します。クラウドダイバー寄せをするぐらいならカタリナをHLにしたほうが強いので、イブリン☆3のときはKDA型がオススメです。

KDA7が依然として強いので、HLの当たりはKDA7が出しやすくなるKDAHLですが、クラウドダイバーでもなんとかなります。その場合、KDAヘラが取れたらベスト、取れなくても9体出せるボードまで行ければ強い盤面を作れます。KDAHLのときのLv9ボードにはゼドやキヤナが入ると良いでしょう。フロントが足りないならイラオイやヨリックもありかと思います。

イブリンの装備ですが、スーパーファンでハンドオブジャスティスを持ってくるので、あとの2つを何にするか、という話になります。
ジュエルガントレット・巨人の誓い・ブラッドサースターあたりがオススメです。スキルがメイン火力ではありますが、高速AAによるライフスティールも強力ですので、AD・AP双方があがる&耐久があがる装備も相性が良いです。

セカンドキャリーはアーリかアカリがオススメです。特にアーリに装備を積んでイブリンと同じサイドに置くことで単体を確実に落としていく構成が出来上がります。イブリンに耐えてもらうためにアーリにガンブレがあるとなお良いかと思います。

イブリンが1コスリロールの中でも結果が出やすい理由は装備枠の都合です。普通5ステまでに集まる完成装備はせいぜい5~6個、2人分です。通常はタンクとメインキャリーに渡して、あとは5ステ以降手に入る完成品をセカンドキャリーに・・・という順番になるのですが、イブリンは前衛なのでタンクを兼ねつつAD素材のアイテムも持ちやすく、さらにスーパーファン枠1つあり、ということから、セカンドキャリーの装備を準備しやすい、というのが強みです。

ヤスオ

次いでオススメなのがヤスオです。こちらも1位を狙えるパワーがあります。

TrueDamage HL 盤面例
エッジロード HL 盤面例1
エッジロード HL 盤面例2

最終的にTrueDamage6、エッジロード3の盤面を目指します。この盤面を作りやすいTrueDamageHLがオススメですが、序盤はエッジロードHLの方が盤面を作りやすいため、どちらでも戦えるかと思います。エッジロード5は無理に出す必要はないですが、どの駒が重なっているかに合わせてTDを伸ばすのか、エッジロードを伸ばすのかを考えると良いかと思います。

セカンドキャリーはアカリ・ヴィエゴ・キヤナ・ケインあたりになります。
TrueDamageヘラを作れた場合はヴィエゴやケインあたりに乗せると強いです。セナはこの編成では扱いにくい部類なので、落とすならセナから落としていくと良いかと思います(ケネンはCCを持っているのでアイテム少なくても優秀)。

ヤスオの装備はナイトエッジ+ライフスティール(クリティカルがあるハンジャスがベスト)+αがオススメです。+αの部分は火力系のアイテムが良いですが、フロントから殴っていくタイプのユニットなので統計的にはジャイアントスレイヤーが良いです。他にインフィニティエッジやデスブレードなんかも良いかと思います。また、タンクにイーブンシュラウドをもたせることを忘れずに。

コーキ

コーキのバフでキャリー役を果たせるようになりました。特に3ステの爆発力が高く、3~4ステをかなり安定して勝ち進めることができます。
一方、敵のフロントの装備が整ってきたり、敵の数が増えてくると苦しくなってきます。イブリンやヤスオに比べると最終盤面を強くするのが難しいため、ミッドゲームにスパイクが寄った、逃げ切り特化構成という感じです。

8bit HL 盤面例
ビッグショット HL 盤面例

コーキの盤面は諸説あるかと思いますが、ここでは進行しやすいスーパーファンの形を例示しました。ただ、これだとフロントがかなり柔らかいので終盤勝ち抜くことが難しいです。キャリーのアイテムが揃い次第、適宜強いフロントに入れ替えて行くことをオススメします。

シナジーをきれいに整えるためにセナが入っていますが、ルシアンが引けたら、カイサもミス・フォーチュンに入れ替えてジャズを見ることも可能です。

HLは8bitの方がパワーが高いです。ヘラがあれば8bit6を見れるというのがでかいですし、なくてもシナジーを活用しづらいリヴェンを外せるのが大きいです。リヴェンをキャリーにするならリヴェンHLでエッジロード・ペンタキルの形に行く方が良いので、あくまでコーキを活かす構成として御覧ください。HLが8bitの場合は、ヘラ込みで8bit6を出し、最後マシンをバグらせて大量のリソースを確保して勝つのが1位プランになります。
HLがビッグショットの場合はビッグショット4を目指すのもありです。いずれにせよ中盤のパワーを活かして勝ちきって終盤まで高いライフを保てるかどうかが鍵です。

セカンドキャリーはケイトリンが筆頭です。ケイトリンを活かすには時間を稼げる強いフロントが必要なので、ガレン・ニーコの☆3や、ブリッツ・イラオイ等の強いフロントの組み入れを視野にいれると良いかと思います。

コーキのアイテムはグインソー・ショウジン・インフィニティエッジ・デスブレードあたりがオススメでしょうか。8bitとビッグショットの効果で非常に高いADになり、AAの威力もバカにならないので、スキル特化型、AA特化型、どちらもアリかと思います。

コーキはまだ勉強中です。なにかいい構成があれば教えて下さい。

アニー

アニーはSet10初期から色んな方がプレイされており、パッチの影響もあまり受けていない優秀な構成です。私が語るまでもないと思うので、盤面例をいくつか貼っておくだけにしておきます。

エモHL スパファン抜き
エモHLのLv9キャップボード
スペルHL スパファンボード
スペルHL Lv9キャップボード

1コスリロール時のポイント

私が1コスリロールを行うときに気をつけているポイントです。

オーグメントは戦闘系・アイテム系を中心に取る

1コスリロールのキャリー駒は、終盤、上位コストの駒に対して相対的に弱いので、戦闘オーグメントでパワーを補う必要があります。
またセカンドキャリーの成長が必須なため、アイテムもたくさん欲しいです。ですのでオーグメントはなるべく戦闘系・アイテム系を取ると良いかと思います。
リロール補助系やお金系はなるべく取らない方が良いです。1コスリロールは他のリロール構成よりも少ない投資で強い駒を早期に手に入れる戦略ですので、リロール補助オーグメントを使ってまで完成させたとしても、終盤盤面パワーが足りなくなり、押されて負けてしまいます。リロールに失敗して、どうしてもお金が足りずに詰みそうな場合のみ検討しましょう。

☆3を作れなかった時

理想は3-1で50G以上所持した状態でリロール開始、30G以上残して☆3を完成させることです。その後のレベルアップ例は、3-2でLv5、3-5でLv6、4-2でLv7、5-1でLv8・・・などといった感じで、連勝状況を見つつ、利子をある程度確保しながらレベリングしていき、Lv8で再度オールインしてセカンドキャリーを集めきるプレイが重要です。
最近投稿されたチャレンジャー帯の方の動画内で「1コスリロールの場合は、3-1で33G残し、作れなかった場合その後3-5で再リロールするのが良い」とありました。その他もチャレンジャー帯の方の意見で「32Gまで」というのもあります。どこまで回していいかを判断するのはまさにTFTの実力が出る部分かと思いますので、強い方の意見を参考に、ぜひ自分なりのラインを見つけてください。

早すぎるHLの引きは見送ることも視野に

例えばヤスオを持っていない状態でヤスオHLを引いたとき、そこからヤスオリロールに向かうことはあまりオススメしません。3-1で完成させる難易度が劇的にあがります。
Set10のリロール構成の作り方のコツとして「先に駒を重ねておき、最後にHLを引き入れて☆3にする」というのがあります。駒は引けば引くほど引ける確率が下がっていきます。特に最後の1枚を引くのに苦労した方も多いかと思います。
HLは「3体一気に引く」ことができるものです。なので「最も引きづらい7,8,9枚目をHLで済ます」のが確率的に最も良いのは自明です。

あまり駒が集まっていない状態で来たHLは見送ることも視野に入れましょう。急ぎすぎず、2ステは甘んじて負け進行してお金を貯めつつ、3-1で完成させればいいや、という気持ちでプレイすると良いかと思います。

一方である程度駒が集まった状態で目当てのシナジーじゃない方のHLが来たときについてですが、これはあまり見送らない方が良いかと思います。1コスHLは同じユニットがもう一度ショップに並ぶまでに必要なリロール回数が多いので、妥協して取ってそれに合わせた構築に向かう方が良いかと思います。とにかく大事なのは「早く☆3を作って3ステ全勝を目指すこと」です。

☆3キャリーにアイテムをちゃんと装備させる

当たり前のことですが、3ステで勝つためにとても重要です。☆3ができたとしても、アイテムが乗っていないとただ硬いだけの駒です。初期アイテムからちゃんとキャリーのアイテムを作れるかどうかはよく見ておいたほうが良いです。

さいごに

Set10の環境としては珍しく1コスリロールが戦える環境かと思います。
特にそういった記事やポストは見当たらないのですが、最近になって1コスリロールをする人が増えたように感じます。
Set10も残り1週間。最後に1Tierでも上げたい方で苦戦しているという方は、1コスリロールも試してみてはいかがでしょうか。

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