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VR技術が「距離」をなくす?

VRの技術の登場で、わたし達は遠くに暮らす人と、同じ時間と場所を共有することができるようになりました。
物理的な「距離」がなくなった世界で、わたしたちの生活はどう変わっていくのだろう?

こんにちは、はいえろです。 
 先日、「人口の3割が東京圏に住んでいる」という話を耳にしました。
東京圏というのは、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県のことを指すようです。
 わたしは生まれは兵庫の宝塚なのですが、育ちが横浜のため、物心ついた時には東京圏にいたことになります。

 ソーシャルVRのサービス「VRChat」を通して、地方に住んでいる人の話を聞くようになって、「東京はイベントや情報が多くて羨ましい」ということを言われるようになりました。
そこで少し調べてみたのですが、確かに東京圏と地方での情報格差は問題になっているようですね。
 そこで今回は「VR技術が距離をどうなくしていくか」について書こうと思います!

情報格差の要因は?

 さて、情報格差があるという問題があがりましたが、そもそもの原因は何でしょう?
 様々な要因はあるようですが、「情報に出会う機会の少なさ」が一番の原因のようです。
インターネットがここまで普及し、多くの人がスマートフォンを個人で所有していて、情報は平等に手に入るはずです。
それでも「情報格差」だなんて言われるのは、日常生活の中で「受け身として」得る情報が、東京圏には多いのでしょう。
 確かに、ぼんやりと街を歩いただけで、日本初上陸のスイーツ店やイケイケなクリエイターの個展、最新技術を取り入れたインスタ映えもばっちりなイベントにすぐに出会いますよね。
 東京圏では、自発的に「検索」しなくても飛び込んでくる情報、そしてそれに出会う機会も多いでしょう。

VR技術が「距離」をなくす?

 冒頭でも書きましたが、VRのHMDをかぶって体験するバーチャル世界では、住んでいる所も国も関係なく、時間と場所を共有することができます。
 もちろんそれはビデオ通話やチャットでも同じですが、VRの方がリアルタイムで同じものを共有している感覚は強いのではないでしょうか?
 わたしも、エストニアで出会った、現地の大学でVR技術の研究をしている学生さんと、VRChat内で再会して遊んだことがあります。
 私は深夜の日本の自宅から、彼は昼過ぎのエストニアの研究室から。
同じ時間と場所を共有し、まるでエストニアのカフェで話したときのようでした。
 身体は遠くにあるとはいえ、そこで得られた体験はリアルと同じもので、それは「距離をなくした」といっても過言ではないでしょう!
 最近では、遠隔地にいる人々をつなぐVRコンテンツが増えてきましたね。
それでは、距離をなくすVRのサービスをみてみましょう!

バーチャル出社で好きな所から働く

 実際のオフィスでは、雑談やランチなどのちょっとした時間で生まれた会話から、大きなビジネスに繋がることも珍しくありません。
なので私は、出社する一番の利点は「人と話せること」だと思っています。
 とはいえ、都内の会社に勤め、地方に住みながらリモート作業で働いている人にはその機会がなかなか与えられませんし、希望の会社に入社するために、友達や家族と離れ上京することもあります。
 そんな問題を解決できるようなサービスが、VRでの会議をはじめ、様々な形で提案されています。
 こちらはVRでの会議を提案しているSynamonさんのサービス「NEUTRANS BIZ」
おしゃれなオフィスのようなデザインで、シンプルでありながら会議に特化した機能が揃っています。

最近では、英会話の勉強ができるサービスや、5Gを取り入れた災害医療の分野でも動いているようで、今後の展開に注目です!

 また、VR内での働き方については、桜花さんのこちらのnoteが大変面白いです!


現場とオフィスの距離をなくす  遠隔操作×VR

 宇宙飛行士が宇宙で滞在して作業できるのは約3ヶ月だそうです。
さらにロケットを打ち上げるためには、1人あたり年間約438億円かかるそうです。
その費用を減らすために立ち上がったスタートアップが「GITAI」です。

 GITAIの開発しているサービスでは、HMDと触覚デバイスを装着し、別の場所にある360°カメラ付きのロボットと通信し、自分の身体のような感覚でロボットを操作できます。
 遠く離れた宇宙に自分の「分身」を作り出して作業をする、距離をなくすだけではなく、大幅なコスト削減も期待できるようです。

新しい出会いをVRで  恋活にも使えるスマホVRアプリ

 遠距離の人をつなぐVRアプリを調べていたら、恋活サイトがヒットしました。
なんで恋活でVR・・・?と思ってみてみると、「入れておくべきおすすめアプリ」としてVRアプリの紹介が!
 イギリスの会社Starshipが開発した「vTime」 というサービスで、
サービスとしては恋活用ではなく、スマホでできるソーシャルVRのようでした。

 今年の頭にはARにも対応したようです。
スマホVRとはいえ、実際に頭を動かして相手と会話するのは、なかなかに没入感がありますよね。
スマホのお手軽さもあり、ここから生まれる恋愛や友情は否定できません。
Oculus Questへの対応も行っているようで、よりリッチな体験も作っていくようです。
 HMDを使用したVRとは異なりますが、2015年のクリスマスに大阪と東京で、遠距離のカップルをつなぐ「SYNC DINNER」というインタラクティブにやり取りができるサービスを期間限定で開催していたようです。

通信技術の進化によって、コミュニケーションの距離もなくなっていくと良いですね!

現地の熱狂を自宅から!VRライブ

 最後はエンタメに振り切ってVRライブ
様々なVTuberのライブがバーチャル世界で開催されていますが、もう少し「人と繋がること」を意識して考えてみると、フジロックにVRで参加できちゃうアプリ「FUJI ROCK'19 EXPerience by SoftBank 5G」はどうでしょうか?
 ソフトバンクさんから公開されているアプリで、アバターを纏ってフジロックに行くことができます。

実際の会場と同じ作りになっていて、ライブステージに近づくとYoutubeの配信でVRのライブ映像が見られます。
 また、会場にVRのヘッドセットを設置し、東京の会場にいる人とアバターを通して視聴することもできたそうです。

VRのライブは、やはり現実と比べると没入感が下がってしまうこと、ライブならではのリアルタイムでの演出、ファン同士のコミュニケーションのなさが指摘されがちですが、フジロックでの企画はその問題を乗り越えていけるのではないかと思えました!
 特に、夏フェスであるフジロックは、猛暑の中人混みに混ざって一日過ごすことになるので、現地での観覧はかなり過酷です。
 小さいお子様のいる人や、体力のない人、車椅子などを使用している人にはマッチしやすいかもしれませんね!


 距離のなくなった世界では、好きなところで好きなように生活をし、その中でみんなが同じ情報を受け取りやすくなっていくのではないでしょうか?
まだまだ通信速度や技術の問題で叶わない部分はありますが、いつか高い没入感を作り出す、HMDも必要ない技術が登場したら・・・?
まだまだ面白いサービスがたくさん登場しそうです!
 VR技術の他にも、自動運転や5Gなどなど・・・様々な技術が合わされば、遠くに暮らす人たちと、一緒に遊び、働いて・・・そんな未来は案外早くくるかもしれませんね!


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