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CES2019に行ってきた話

▶世界最大のコンシューマーテクノロジーの技術見本市「CES」に参加してきました!
CES=ConsumerTechnologyAssociation
会場はネバダ州のラスベガスで、街なかに会場が分散しています
CESのために建てた大きなテント会場や、イノベーションセンター、大きなホテル等を使用していて、イベント期間中(2019/01/08~11)に周りきるのは難しいほど・・・
この時期は周辺のホテルも価格が高騰し、半年以上前から抑えている人もいるくらい、最新技術や商品の発表、視察のために、世界中から人々が集まる大きなイベントです

成田空港から約10時間でラス・ベガスの空港に到着!
空港の入国ロビーでは、さっそくCESのBadge Pickupができました!
こうして分散させることで、待ち時間も少なくスムーズに発券できて良いですね!

▶VIVECOSMOSとVIVEProEye
CESは8日からですが、6日と7日にはメディアを対象としたメディアデーがあります
メディアパスを持っていないと入場することはできないのですが、多くの会社がネット上でライブ配信をしています
ここで新作デバイスやサービスの発表、インタビューが行われます
そこで発表があったのが・・・

やはりXR関連の人の注目はこれではないでしょうか?
HTCVIVEさんの「VIVE COSMOS」!
これは後日ゆっくりお話を聞くことができました!

まだ開発中のようで、実際にかぶったり体験することはできませんでした・・・
訂正ですが、COSMOSは「プレミアムPC VRシステム」のようなので、OculusQuestの対抗馬とはいかないようですね
また、値段もVIVEProほどはいかないそうです

そしてもう一つ発表があったのが「VIVEProEye」

既存のVIVEProにアイトラッキングシステムがついた、ということですね
アイトラッキングはTobiiさんのシステムだそうです
Twitterの投稿のように、外見はVIVEProのカメラ周りが青くなっているだけです
かぶると目のキャリブレーションを行い、その後コンテンツの体験ができます
このシステムによって、ヒートマップがとれたり、アバターの目にリンクして動かせたりするようになります!
海外ではプレゼンの練習、日本ではバーチャルキャストなどアバター表現の多様化などで盛り上がった印象です

▶VR
その他にVR関連で気になったのがこちら
「antilatency」のポジショントラッキングシステム

マスターPCと床に置くマーカー(会場ではスポンジ製の床パネルに穴を空けて埋め込んでいた)で無線でポジショントラッキングができます!
わずか12gしかなく、ぶれも少なかったです
OculusGoに使用すればしゃがむことも可能になるし、もちろん他のデバイスでも使用できるそうです
プレオーダーもはじまっているようなので、気になる方は公式サイトへ!


他に気になっていたのが、5KのVRデバイスとして話題の「pimax」の新コントローラー

どのVRデバイスも、この「握り込む形」に集約されてきましたね・・・
VIVEもOculusも外国人サイズなので、HMDやコントローラーは大きく感じますが、pimaxは特に大きいです
そのためコントローラーも少し指が届きにくいように感じました・・・

それからコントローラーつながりでもう一つ
これはCESに合わせて同時期にラス・ベガスで開催されていた「VRFest」での展示なのですが、Valve社のSteamVRに対応したナックルズコントローラー
※わたしの勘違いでVIVE社とツイートしていますが、正しくはvalve社です

こちらも「握り込む形」のコントローラーです
VIVEのコントローラーは手に持つ形で、Oculusより没入感が下がる、という声がありましたが、SreamVRに対応しているこのコントローラーなら問題なくなりますね!
とはいえ、剣や銃など何かを「持つ」コンテンツだと、この握り込む形は逆不自然になるという意見もあったので、コンテンツに合わせたコントローラー選びも今後重要になっていきそうです
ちなみにこの時体験したものは、赤ちゃんになってハイハイで家の中を探検する「Baby Hands」というコンテンツだったので、ナックルズコントローラーとの相性はよかったです!


▶AR
他にXR関連で気になったのはARグラス!
メガネのようにかけると、ARで情報やコンテンツが見えるデバイスです
スマートグラスとしているものもありました

初日に気になったのが「MADGAZE」
ワイヤレスで単体で動きます
これの良いところは、自分のメガネに装着できるところだと思います
とはいえ重さがあるので、フレームの細いメガネでは装着できないそうです

他にもARグラスはいくつかあり、以前よりも自然に装着できるものが増えていた印象です
普通のサングラス、メガネにしか見えない!と驚くものも多かったです
中でも良かったのが、
MagicLeepを軽くしたような「nreal」と
没入感の高い「realmax」
ARグラスも普段使い用やゲーム用、情報表示、現実拡張など、用途によってデバイスを選べるようになってきましたね!


▶ハード
続いてXR周りで使用できるハードです!
まずはハプティクスベスト「bHaptics」
以前から「つんつんVR」などと話題にはなっていましたが、それの新バージョンであるDK3を体験できました!


前のものより刺激が強くなっていて、「振動している場所」をより正確に感じることができます
またHMDにとりつける顔用のデバイスも登場していて、シューティングゲームでは顔も打たれている感覚を楽しめました
Twitterで質問があった「温度調整」についてですが、今後の予定としてはあって、現在開発中とのことです!
これで、寒い環境のVRコンテンツや、キャラクターに抱きしめられる感覚など、よりVR内での表現の幅が広がるかもしれませんね!


続いて「Birdly」
動画の通り、鳥のように腕をぱたぱたさせてVR世界を飛んでいくコンテンツです
腕を傾ける方向で浮上したり降下することができて、前方に設置された大きな扇風機によって風を感じることもできます。

似たようなもので、以前話題にもなった「IKAROS」を思い出しましたが、IKAROSはフィットネス向け、Birdlyはゲーム向けという印象でした
そのため、少し腕は疲れますが、ゲームとして十分楽しむことができました!


▶ロケーションVR
少しCESから離れて、ラス・ベガスで体験してきたロケーションVRについてお話します
今回体験したロケーションVRは3つ
・ロシアのロケーションVR「PlatformaVR」
・本物のジェットコースターに乗ってHMDを被る「ビッグアップル・コースター」
・去年のCESの後に登場して話題になったロケーションVR「VOID」


まずは「PlatformaVR」から

体験は約10~30分!
というのも、敵を倒しながら宇宙基地を進んでいくコンテンツのため、クリアまでの時間はそれぞれなようです
わたしたちは30分かけてクリアしましたが、体感としてはもっと短く感じました!
進んでいくコンテンツは飽きにくいため、長めのプレイ時間でも十分楽しむことができますね
VR内でお互いの姿がアバターとして見えているので、ぶつからずに歩き回ることができます!

2つめが「ビッグアップル・コースター」
本物のジェットコースターに乗って、乗りながらVRを体験するコンテンツです
私わたしたちは問題ありませんでしたが、やはり人によっては相当酔うそうです・・・笑
わたしはツイートしていなかったので、mercari R4Dのいっこうさん(@ikkou)のツイートをお借りしました!

体験できるコンテンツがいくつかあるようで、どれが当たるのかは分からなくなっていました!
また、普通にジェットコースターのみで楽しむこともできました
ちゃんとレールにそってVRが進むようになっていて、アニメ調のCGにシンプルなストーリーですが、満足度はとても高かったです!
なんと、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンの設計を行っている方が作っていたようです!

最後に「VOID」
これはOC5でも展示されていた、改造Oculus(Leap Motionを使用して手のトラッキングができるようになっている)とバックパックPCを背負って歩き回れるVRコンテンツです
こちらも同じくmercari R4DのNakajiくん(@nkjzm)のツイートをお借りしました!

わたしもスターウォーズを体験!
これは先述した「PlatformaVR」と同じようにVR空間内を歩いていけるのですが、VR内にあるオブジェクトがリアル世界にもあり、壁やスイッチ等を実際に触れることができます
また、炎の熱やエレベーターの揺れを感じることができるのも特徴の一つかと思います

これらのロケーションVRはまだ日本にはいってきてはいませんが、店鋪数も増えてきているようなので、期待できますね!
複数人で体験できたり、歩き回れるVRは、家庭用VRとはまた違った面白さがあるように感じます


XR関連については以上です!
海外でのVRは体験重視のものが多いように感じます
そのためハードもどんどん増えていっていますね
ARグラスについては、まだ実用化されているものは少ないようですが、コンテンツもデバイスも、利用シーンを想定した「日常的に使用しやすいもの」を中心に増えていっている印象でした!



▶他のものたち
ということで、ここからは個人的に気になったXR関連外のものを2つ紹介していきます!

1つめは、とにかくかわいいロボット「LOVOT」
これは愛されるためのロボットということで、できることがなにかあるわけではありません(とはいえ、お知らせ機能や自動運転システムなど、技術としてはとても強いようです)
目をぱちぱちしたり、LOVOT同士で目を合わせたり、手をぱたぱたしたり本当にかわいいです
かわいいです!

お値段は結構高めではありますが、小さい身体に詰まった技術を考えると妥当ではないでしょうか?
また、実際にペットを飼うことを考えると、だいぶお安く感じますね
2台セットの購入で年内に出荷され、1台だと来年の出荷になるそうです!
気になる方はぜひ!


もう一つは忙しいおしゃれさんの味方になるであろう、ネイルプリンター「O2nailsprinter」

時間のかかるジェルネイルが手軽にできちゃいます!
ツイートの動画のように、簡単な前準備をして機械に指をいれるだけで、すぐにネイルをプリントしてくれます
スマホで操作できるため、機械の横にスマホを置いて片手で操作できるのも嬉しいですね!
何より画像をアップして使用できるので、自分で作った画像や写真も使用できます
細かい柄や痛ネイルも自宅でできますね!
もちろん最後にトップコートを塗って硬化させるので、その後にラインストーンやデコパーツを置いたり、はじめのベースにラメを混ぜることもできるそうです!
アイデア次第ではかなり楽しめるのではないでしょうか?


以上でCESに行ってきたお話はおしまいです!
私のツイート以外にも、多くの方がTwitterにて「#CES2019」のタグでツイートしているので、気になる方は検索してみてください!
また、今回mercariさんのインターンとして参加させていただいたのですが、mercari R4Dチームのメンバーのツイートは「#R4DCES」のタグでツイートされているので、よければそちらも覗いてみてください!


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