メトロック

生まれて初めてロックフェスに行きました
僕は人一倍愚かなので、忘れないようにメモを残しておきます
思ったよりも長くなってしまいました
すみません

ロックフェスってロックを愛する人たちの集まりなので、反体制的な部分があって、ギラギラしてるものかと思っていました
でも、現実は全然違って、家族で来てる人たちもいましたし、みんな「平日は仕事してます!音楽を愛してます!」みたいな社会性のある人の集まりで驚きました
ロックフェスって市民のものなんですね
参加したライブのラバストを沢山つけてたり、ライブTシャツを着てる人たちを見て、自分が普段、ストリーミングのサービスを利用して聴いているアーティストを支えている多くの人たちを感じれたことが良かったです

僕が行ったフェスはステージが幾つかに分かれていました
もしかしたら常識なのかもしれません
メインのステージとサブのステージ、もう一回り小さいステージがありました
メインのステージはサッカーのフィールドよりも広くて、ステージから最も遠いところにいるとアーティストの顔は全然見えないくらい離れてしまうんですけど、スクリーンがあったので、豆粒みたいなアーティストの表情をリアルタイムに見れるシステムになっていました
生きてる…と感じられたので、フェスってやっぱりいいものだなと思いました
あとは、全席立ち見なので、勇気と根気があれば前の方に行って、アーティストをすごく近くで感じることができるのも感動しました
嘘みたいにでっかくて外にあるライブハウスみたいな感じでした
ライブって前の方の席ってS席みたいになってるから、それが自分の足で近づけるってすごい仕組みじゃないですか?
フェスってすごいなと思いました

ライブなので、手拍子をしたり、手を挙げて振ったりするで、周りの人やアーティストと一体感を感じることができます
ただ、僕は悲しいくらいにリズム感がないので、手拍子をすると周りからどんどんズレていって、一人だけ独自のタイミングで手を叩き続けることになります
だから、最初の方はニヤニヤしながら首を振るくらいでとどめていました
実際、硬派な感じの聴き方をする人は沢山いて、全て理解している雰囲気で仁王立ちしている様子は格好良かったです
でも、途中で気がついたんですけど、手拍子って周りの人の手拍子の音を一生懸命聞いて、遅れないように歯を食いしばりながら追いつこうと手を合わせるものではないみたいです
音楽を感じて、気持ち良いタイミングで手を叩くものらしいです、実は
最初は控えていた手拍子も手を挙げる行為も最終的にはしてました
僕もその場所にいたみたいです

ビジュアル系のバンドが1組出ていました
女性のファンが多かったんですけど、意外と男性のファンもいました
僕が立っている場所のすぐそばにもいて、そのバンドのTシャツを着ていました
僕の父親くらいの年齢で、ファン層からは少し離れている感じでした
始まるまでずっと何も言わずにステージを見つめていたのですが、時間になってメンバーが出てきたら、祈るように手を組んで目を閉じていました
あー、きっとこの人にとってこのバンドは神様のような存在なんだなとなると共に、全てのアーティストは誰かの救いになっていて、軽んじられるべきではないのだなと思いました
その方は全ての曲のレスポンスが完璧で、僕が幸せになりました

フェスではステージが3つあって、一番アーティストと距離の近いステージにも行きました
駅の隣のホームくらいの距離感で、バンドが演奏してくれるんです
僕はせっかくだからって、張り切って前の方で聴くことにしました
聴いたことないアーティストでしたが、名前が好きだったので、きっと好きな音楽なんだろうなと思ったからです
リハーサルが終わって、一曲目が始まっても、意外と僕みたいな新規の人が多いのか手拍子や手を挙げる人は少なかったです
あまり激しい雰囲気でもなかったから、そういうものなのかなと思っていましたが、曲を重ねるごとに手を挙げる人が増えていきました
MCもほとんどなしで、ずっと曲を演奏するスタイルで、多くのことを話さなくても、良いものって見ている人には伝わるんですね
最後の曲では視界に映るほぼ全ての人が手を挙げていました
良いバンドと出会えて幸福でした

フェスって良いですね
名前がもうすごく良いです
もうすぐ夏が来るので、もしも機会があれば他のフェスにもいってみたいですし、新しい文化に身を浸していきたいです
では、また

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?