きもだめしあざ

化粧水

シチュエーションCDで一目惚れってアリなんですかね。

いやもうクソほどどうでもいい話題から始まってすみません。どうもグレーさんです。このnoteで幾度となく触れてきたシチュエーションCD。ずっと読んでくださっている奇特な方々は以前に書いたことを覚えてくださっているかもしれませんが、様々なシチュエーション、声優さんの演じてらっしゃるものを聴いてみた結果、ようやく『拙者、声優さんそのものではなくキャラ設定やシチュエーションに主に萌える侍』ということが判明したわけです。

AVで例えると女優推しのより企画モノが好きみたいなそういうのです。ひどいね。

私と同じタイプの方ってたぶん少数派だと思うんですよ。おそらくシチュエーションCD好きやねんーって方って基本的には声優さん自体が好きでって方が大半だと思う。いや知らんけど。どうすか?

でそんな中でですよ。冒頭の一文です。

うっかりシチュエーションCDをキャラビジュアル見てズキュウウンきて買ってしまったのですよ。

いやもう意味がわからんわ。
もちろん声しか聞こえませんよ?シチュエーションCDってそういうのだもの。ジャケットに多少イラストはあるものの、完全に脳内補完するしかありません。だがしかしッ…! だがしかし二次元キャラにおける好みドストライクだったのです。

いや厳密に言うとビジュアルだけではないのです。まずこちらのCDシリーズ『幽幻ロマンチカシリーズ』(http://rejetweb.jp/yuroma/)自体が「学園の七不思議にまつわる妖怪と恋する物語」というなかなかトリッキーなものでして。いままで聞いてきたなかで(シチュエーションCDに限らず乙女ゲーもそうですが)、どうも自分はあまりOL設定とかリアルよりのものより多少ファンタジーはいってるやつのほうが好みだと気づいていましたので、大変心惹かれました。

しかしシチュエーションCDとは思えぬほど(?)どのキャラクタービジュアルも凝っています。もうこのままゲーム化できるんじゃないの?というレベル。ていうかしてくれ。買うから。

ちなみに私がうっかり一目惚れしてしまったのはこのキャラ。
(キャラクター紹介からスクショ引用ですみません→ http://rejetweb.jp/yuroma2/ )

だめなんだよ…!目にクマある系の幸薄そうな顔のキャラに弱いんだよ!BASARAの後藤又兵衛とかDグレのミランダとかDOD2のハンチさんとかよぉ!(床を転がりながら)こういう子に幸せになってもらいたくて、笑顔になって欲しくて愛おしくてたまらんくなるのです。うん気持ち悪いね。知ってる知ってる。性癖が辛い。

話は戻りますが、彼は怪談「メリーさんの電話」担当のメリィといいます。昨今の作品でよくある歴史上の人物の女体化の逆バージョン的な感じでしょうか。CVは鳥海浩輔さんです。わかりやすいところで言うとNARUTOの犬塚キバとか刀剣乱舞の三日月宗近とかやってる方ですね。

彼は聴き手=主人公に片想いなうなシャイボーイとのことで…。サンプルボイスも試聴すると、どこかおどおどと遠慮がちながらも、妖怪らしいぞわりとくるようなセリフがまーーーービジュアルとベストマッチでもう辛抱たまらなくなりAmazonへ突入しました。興奮しすぎて検索結果にでてきた、あらすじすら読んでいない続編?のCDもカートにぶちこみました。いやメリィさんのジャケットだったから…。

ちなみにこの件を某ライス定食さんに話したところ。

米「いや、いいと思うよ。ジャケ買いでも性欲に従ったならそれでいいやろ」

灰「ハァアーッンンン???? ちげぇし性欲とかそういうんじゃねーし!乙女ゲーとかシチュエーションCDとかは化粧水なんだよ!潤い!でもキミが湊莉久ちゃんのレズものAV見つけたときとたぶん同じレベルの興奮ではあったわ!」

米「マジかよ相当じゃねーか」

という世界一どうでもいい会話がありました。(彼は湊莉久ちゃんの引退のときガチへこみしてました。)

はいそんな訳でかつてない熱量で購入した今回のシチュエーションCD「超密着!取り憑かれCD 幽幻ロマンチカ有頂天 第伍の謎 メリーさん」ですが。

いや最高だったわ。

ビジュアル・キャラ設定共に好みドストライクというブーストがかかっているとはいえ、不器用ながら一生懸命に片想いの気持ちを伝えようとするメリィさんがべらぼうにかわいい。基本的には人に顔を見られるのが恥ずかしいシャイボーイなのですが、時折ぞわっとするような妖怪らしさを見せてきます。この不安定感がおいしい。

どうしても人を怖がらせる妖怪の本質からか、

・遅くまで残っていた主人公を教室に閉じ込めて取り憑いて「地獄の果てまで憑いていきたい」というどう考えても怪談な告白してみたり(主人公が恐怖のあまりに泣いたためにビビッて解放)
・とあるタイミングで取り憑いたままうっかり主人公の家まで文字通りついてきてしまって(言いだすタイミングを見失ってそのまま来ちゃった)
・それに怯えた主人公が助けを呼ぼうとスマホでかけた電話をジャックしてきたり(そして驚いてぶん投げられたスマホを慌ててキャッチ)
・怖がらせてしまったことを謝罪するメールをメアド交換していない主人公に妖術で送信したり

お前そういうとこやぞと言いたくなっちゃうような、熱意はあるんだけど空回り気味のアプローチが微笑ましいです。ちなみにこのあと、そんな妖怪から送られてきた謝罪メールにちゃんと返信して、一度腹を割って話そうとする主人公の根性もすごいです。このときの好きな相手から返信がきたことにめちゃくちゃ喜ぶメリィさんが尊さメーターをぶち破る可愛さなのでぜひご必聴ください。あとそれに対する返信メール打つのがクソ早い。最近のメリーさんはスマホも上手。現代っ子。

ここから少しずつ主人公とメリィさんの歩み寄りがはじまるわけなのですが、ぜひ実際に聴いてほしいのであまり多くは語りませんぞ。

ストーリー自体ももちろんですが、この幽幻ロマンチカ、設定もシチュエーションCDという形態ととても合っているんですよね。このシリーズのキャラクターはみんな妖怪で「取り憑き」というものをするのですが、どうやら主人公から姿が見えない状態になり背後に取り憑くという設定らしく、それがダミーヘッドマイク収録作品(人の頭の形をしたマイクで収録したやつ。声優さんの立ち位置や音量が移動して臨場感がでるのだ。)としてとても合う。首のあたりでボソボソと喋られるとぞわぞわするぞ。同シリーズのほかの妖怪キャラはまた違う旨味があるかと思うのですが、特にメリィさんは「メリーさん」の怪談らしく校内放送や電話越しボイスなどがシステム的にとても映えます。(電話のくだりはちょい怖くてビクッとなった。)

そんなわけでメリィさんは最高だったわけですが、幽幻ロマンチカシリーズ自体とても評判は良いらしいし、他のキャラのも聴いてみたい所存です。メリィさん自体は第二シリーズからの参入キャラなのですが、第一シリーズもキャラクターをタイトル数字の順番通りに聴いていくとなお良し…との情報をツイッターのリプライにていただきましたので(ストーリーが繋がるのかな?)いっそ大人買いしてしまおうかと計画しております。なによりもシリーズ外伝的な作品で、メリィさん+もうお一人のキャラでの二人で話しかけてくれる作品があるんですよね。そのもうお一人のほうのキャラのひととなりも知っといたほうが楽しめるに決まっているので、まだそっちは聴いてないんですよ。はよ聴きたい。

ちなみにそのもうお一人がこちら。

個性の暴力がすごい。

シチュエーションCDという化粧水で少し肌ツヤが良くなった(気がする)グレーさんでした。またよろしくです。