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図形で思考する

小学生のころ、国語か何かの授業で出てきた「多面的」という言葉や概念にすごく衝撃を受けた記憶がある。
ある1つの物事の見方が1つではないということ、さらにはそれを多面体のような形として捉えるという方法に目から鱗だった。

小学校の授業は1mmも思い出せないが、自分の思考を図形として捉える、この感覚だけは残っている。

時期は変わり大学生のころ、先生に「毎年同じことを繰り返して何も成長していない気がする」と相談したことがある。
先生は、「スパイラルだと思って見れば、同じところをぐるぐるしているように見えても、実はステージがあがっているよ」といったようなことを言われて、すごく驚いた記憶がある。

そして現在、自分の去年と今年を俯瞰してみると対になっている。
陰と陽のような関係だ。

去年は自分観測史上最悪を記録するようなひどい年だった。
一方で今年は人生で一番幸せなんじゃないか、と思っている。
これは相対的にそう感じているだけなのかもしれなくて、もちろんこれまでにも良い年はあったと思う。
ただ、これも例のようにスパイラルだと捉えると、同じような出来事が過去にあったとしても今の方がそれよりもアップデートされている。

負のスパイラルという言葉もある通り、スパイラルは上昇しているようにも下降しているようにも見える。
過去を振り返ったりしながら、昇り降りしている。
ただ、この形状私の中ではエスカレーターのようなものだと思っている。
「今」という概念があるように、降りたとしても、どうしてもまた最上階へと引き戻される。

人生で何度か死にたい、と思うことがあり、去年もそんな年だったが、そういうときはこのエスカレーターの動きを止めてでも今と向き合いたくない、という状況だったような気がする。でも、断ち切りたい!と思っているうちはまだ大丈夫で、自分の今に抗う術も気力もなくしたときに、手すりからするりと滑り落ちるように自らの命を絶つんじゃないかと思う。

死にたいと思ったとき私は死んだ気になって自分の名前も捨てて一からやり直して、それから考えればいいか、と思うようにしている。(それを考えられるうちに)

何も書かれていない白紙をイメージすればどんなことも幸せなように思う。
スパイラルのような積み重ねたもののイメージはたまに息苦しくなるので。
まっさらなノートはわくわく出来る。

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