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ユーザビリティテストで使える英語の表現

ユーザビリティテストで使える英語の表現をまとめました。私がFoursquareのゲリラインタビューをした時の質問事項がベースとなっています。
Foursquareは旅行時などにお店の検索ができるアプリなので、例文は旅行に関連した内容となっています。

テストを始める前のインタビュー

Before we look at the app, I’d like to ask you a few questions.
アプリを見る前に、いくつか質問をさせてください。
First, what’s your job? / What do you do for a living?
まず初めに、あなたの仕事は何ですか? どんなお仕事をしていますか?
Tell me about the last time you ○○○.
最後に○○○をした時のことを教えてください。

「Tell me about the last time」は、ユーザーインタビューのテクニックで、最後のというのは言い換えれば、一番最近の出来事です。オープンエンドクエスチョン ー Yes/Noではないので自由に回答してもらうことができます。
例えば、私がFoursquareのゲリラインタビューを行った時は「Tell me about the last time you traveled?」と質問をしました。

How would you describe your overall experience with the app?
このアプリの全体的な体験についてどう思いますか?

今回テストをしたいアプリを既に使ったことのあるユーザーに対してインタビューすることもあると思います。そんな時には前述の「Tell me about the last time」と合わせて、ざっくりと全体の感想を聞くこともできます。

Do you like to travel? If so, which apps or websites do you use when planning your trip or looking for travel information?
旅行は好きですか? もしそうなら、旅行の計画を立てたり、旅行情報を探すの時はどのアプリやウェブサイトを使いますか?

ユーザビリティテスト

ユーザビリティテストの前に、まずは質問が終わったことを伝えます。

We’re done with the questions.
質問は以上です。

ユーザビリティテストが始まることを伝えましょう。

I’d like to ask you to do some basic tasks.
これからいくつかやってもらいたいことがあります。
But first, imagine you’re planning to travel somewhere during your next vacation and you don’t have any place in mind.
まずその前に「次の休暇に旅行を計画している、けれどまだ目的地は決まっていない」というシチュエーションをイメージしてください。
You’re going to be looking at this app. Feel free to interact with it.
このアプリを見てください。自由に触ってみてください。

ここで自分のスマートフォンを手渡して、テストしたいアプリを触ってもらいます。

Be sure to think out loud and talk to me about what you see and what actions you are taking and why.
あなたが思っていることを口に出し、見ているものや、とっている行動とその理由を話してください。

ユーザビリティテストの方法として、ユーザーにアプリを触ってもらいながら、思っていることを口に出して話してもらうというやり方があります。例えばボタンを触ってもらった時に、何故そのボタンを押そうと思ったのか?といった理由を話してもらうことで、ユーザーの行動への理解が深まります。

ユーザビリティテストは仮の話が多い

You want to look for information about a place you’re interested in visiting; how would you do that?
あなたは次に行きたい場所の情報を探したいです、さてどうしますか?
If you haven’t decided on a destination, how would you decide?
もしまだ次の目的地が決まっていない場合、どうやって決めますか?
Let’s say you’ve found a place that you like, what do you do next? What sort of information would you want to know?
お気に入りの場所が見つかったとします。次に何をしますか? どんな情報を知りたいですか?

「Let's say」は、仮に〜だとしましょう、という意味です。ユーザビリティテストによっては、あるシチュエーションを想像してもらいながら触ってもらいたい場合があるので、そんな時にこうやって前置きするとスムーズです。

You’re interested in the area, and you’ve decided to plan a trip there. What would you do next?
あなたはその場所が気に入り、そしてそこへ旅行することを決めました。次に何をしますか?

「What would you do?」はあなただったらどうしますか?という意味で、その画面や与えられたシチュエーションの中で、どのように行動するのかを質問することができます。

ユーザビリティテスト中に使える言葉

Let’s get back to where we were.
さっき見ていたところに戻りましょう
Let’s get back to the menu page.
メニューページに戻りましょう

「Let's get back to」は、インタビューの人に操作してもらっている時に、前の画面に戻ってもらいたい時に使えます。

How about this feature? What do you think about it?
この機能どうですか? これについてどう思いますか?

「How about this〜?」はざっくりと「これどう?」と聞く時に使えます。

What do you think you should do next?
次に何をすれば良いと思いますか?

ユーザーが次にどうすれば良いのか悩んでいる時に、答えを教えるのではなく、どうすれば良いと思うかを聞くことで行動を促すことができます。実際のアプリの体験においては、開発者が常に隣に居て質問に答えられる訳ではないので、この方がより自然なユーザーの行動を観察することができます。

初めてユーザーインタビュー、ユーザビリティテストをした時とても緊張したことを覚えています。こうした言い回しをいくつか事前に調べておいて、メモを見ながら必死になってインタビューをした記憶が鮮明に蘇ります。

英語圏で働いていなくとも、サービスのターゲット層によっては、英語話者の方がターゲットユーザーの場合もあると思うので、参考になれば幸いです。

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