雨宮まみさん原案で、サプリなどの作品で知られるおかざき真里さん漫画の「ずっと独身でいるつもり？」を買った。

サプリのラストはさまざまある女性の人生の選択のひとつが描かれたに過ぎず、こんな生き方もあって良い、と肯定してくれるようなものだった。
この「ずっ独」も、描かれる登場人物がどうなるかはまったく見えないまま、女性が何か決心した瞬間がオムニバスとして描かれている。

結婚しなければいけない、なんで結婚しないの？仕事ばかりやってて寂しい人生じゃない？常にそんな言葉や態度を投げかけられる登場人物たち。

そんな中、「私は怒ってるんだと思う」というセリフがとても良かった。

ページをめくると現れるこのセリフ。コマ割りも他より大きく、表情などもドキッとさせられる。

私もこの登場人物のように「なんでまだ結婚しないんですか？」「結婚願望なさそう」「ハイジさんて結婚しない人だと思ってました」なんてことをこの数年日々投げかけられることに辟易していた。言葉は暴力、というがボディーブローのように、針で刺されるように、チクチクきいてくる。

でも問題はそれを投げかけられることじゃなくて、そこに対する明確なアンサーが出せない自分に対しての不安だったんだと思う。
結婚するか、しないか。そんな２択の答えじゃない。

この問題に対して、作中ではこんな風に語られる。

”ありがとうございます 自分が一番考えてます”
–––って言えない自分とか

これこれ、これだ。

私もきっとこんな言葉を返したかったんだ。そして返せない自分に情けなくなってたんだ。

結婚というステータスのあるなしに関わらず、一人の人間として自分のことを考えて自立できていれば幸せですよ、と。

最後にある雨宮まみさんとおかざき真里さんの対談も素敵でした。