廃墟ざいおんの昔話
こんばんわ廃墟系エッセイストの廃墟ざいおんです。
なんとなく思い出したことがあるので
今日は昔話をします。
私の昔の話ね。
私が高校生の頃、全身刺青だらけのちょっと年上の男の子と遊んでいた時期があった。
刺青してる人をそもそも見た事がなかった高校生の私は、それはそれは興味津々で、この刺青はなに?
これはなんの意味があるの?
あはは何それ意味わかんなーい!!w
みたいな感じで
とにかくその男の子の刺青に対してあーやこーやよく話題にしていた。
すんごく明るい男の子で、そんないじりに対して、うるせーなwとか笑って返してくれる人だった。
ある時私の友達と、その男の子の友達と4人で遊んだことがあった。
刺青の男の子が連れて来た友達も、それはもう刺青だらけだったんだけど、
ヤンチャそうな男の子とは雰囲気が違う、優しそうな上品な感じのお友達だった。
私はいつものノリで、その初対面のお友達にも、その刺青ってなんか意味あるんすかー?みたいな話を話題にして笑ってたと思う。
お友達は終始ニコニコで答えてくれていた。
それでそろそろ解散にすっかー!ってなって、刺青の男の子が1人ずつ車で家まで送ってくれた。
それで最後に私と2人きりになった時、
その男の子が私に言った。
『おい、俺には何を言ってもいいけど、俺の友達の事は絶対に馬鹿にするな。』
いつも明るくて私が何を言っても冗談で返してくれていた男の子は、とても怖い顔をしていた。
私は多分、そんな、馬鹿にしたつもりなかったよ!みたいなことを慌てて言ったと思うがよく覚えてない。
家の前で降ろしてもらったあと、それっきりその男の子とは音信不通になった。
私はやってしまったのだ。
初めてそこでことの重大さに気付いたのだった。
私は相手のアイデンティティをずっと笑っていたんだ。
その人の大事なものを、いじってネタにして笑ったんだ。
なんてことをしてしまったのか。
多分そこで学んだんだと思う。
人の大事なものを馬鹿にしてはいけないよ。
すんごく当たり前過ぎて多分小学生でも出来ている事を、高校生で学んだ。
でも大人になっておばさんになった今でも時々忘れてしまうことがあるし、
ついうっかりそんなつもりもなく、
誰かの大切なものを否定しているかも。
自分がやられたらしっかり傷つくクセに。
そんな事を考えた今日でした。
備忘録の為にここに書いておこう。
珍しくまじめな話でした🌷
またねー!
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