見出し画像

鹿児島で地酒について考える─#日本酒のできごと(2024/02/12-02/18)

「日本酒のできごと」は、日本酒にまつわるニュースや動向を週1でまとめたマガジンです。ごはん同盟のシライジュンイチ(@hair5mm)が、毎週月曜に更新しています。

今週飲んだお酒は、新潟県・麒麟山酒造の「麒麟山 ぽたりぽたり 五百万石」。しぼりたての生原酒だから、赤身肉にも負けへんで。

「酒蔵」のできごと

・全壊した奥能登の酒蔵で無事だった日本酒 金沢市内で販売 常連客も続々訪れ2時間で完売

石川県能登町にある松波酒造が全壊した酒蔵から日本酒を取り出し、金沢市内で販売。松波酒造は蔵が全壊し酒造りができないため、他蔵の協力のもと、酒造りを再開する予定。

・地震被害免れたもろみを運び出し 輪島の白藤酒造が来月にも販売再開

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の白藤酒造店を、山形県・鈴木酒造店と石川県・御祖酒造がサポートしてもろみを救出。

・「能登の酒を止めるな!」 被災した五つの酒蔵を全国の同業者が支援 資金集め共同醸造やコラボ計画

能登半島地震で被害を受けた石川県内にある五つの酒蔵を支えようと、全国の酒蔵が参加した共同醸造プロジェクト(クラウドファンディング) が進行中。製造設備などを失った酒蔵の持つノウハウを、他の酒蔵と共有し委託醸造しながら、再建に向けた資金調達と販路維持に生かすとか。

クラウドファンディングはこちら↓

・北陸新幹線延伸記念 北陸3県統一ラベルの日本酒販売 収益を被災地へ 

北陸新幹線が2024年3月16日(土)に、福井県の敦賀まで延伸開業。タイミング見つけて北陸を旅したい。


「国内」のできごと

・日本酒「"添加物"で伝統的造り方が減少」は問題か 「速醸」が発明されて…「簡略化の功罪」を考える
・日本酒「"添加物"で伝統的造り方が減少」していると嘆く人は、山廃を飲まない方がいい

日本酒の誤った情報を流布する記事と、それにしっかり訂正ツッコミを入れる「白熱日本酒教室」著者・杉村さんの記事。

・「信濃大町」の酒で乾杯を 全国初、酒販店にPR

GI指定の日本酒が増えているけれど、その地域範囲を絞り込みすぎるのは、メリット・デメリットとも大きいような気がするけれど。。。(日本酒の地理的表示登録16エリアのうち、市町村単独の登録は、長野県大町市の「信濃大町」と石川県白山市の「白山」のみ)

「海外」のできごと

・世界で人気が高まる日本酒 カップ酒4種を欧州人が飲み比べてみたら…意外な結果に

「欧米ではお酒は食事と一緒に楽しむものという食文化があるため、カップ酒と食事を合わせるのはイメージしにくかったようです」←なるほどな。

・日本酒輸出 高価格帯がけん引 ターゲット多様化へ 訪日客にも積極PR

「日本酒も高いものが海外で売れるようになってきた。中国、香港、シンガポールは2千円を超えている」とのこと。


#編集後記

日本酒からしばし離れて、鹿児島を旅してきました。

鹿児島県には113の焼酎蔵があり、これは日本一の蔵元数。日本酒蔵の最多は新潟県の88蔵なんだけれど、それ以上ということにびっくり。焼酎がいかに地元に根づいた文化なのかを現地で体験できてよかったです。それにしても、天文館は眠らない街よのぅ。

+++

ごはん同盟のおつまみ本、「ごきげんな晩酌 家飲みが楽しくなる日本酒のおつまみ65」が好評発売中。ごはん同盟は、お米を粒(🍚)でも、液体(🍶)でも応援しています!


読んでくださってありがとうございます。 おいしいごはん生活を探求すべく、あたらしい食材やお酒を試したいと思います。