日常酒のススメ

一昨日は清澄白河のリトルトーキョーで「はじめての日本酒教室」。鶴齢の純米大吟醸、純米吟醸、純米酒、本醸造、普通酒、夏酒の超辛口の呑み比べをしながら、日本酒の楽しみ方を学ぶ会でした。講師はかねゑ越前屋さん。ごはん同盟はそれに合わせるおつまみを用意しました。

おつまみは、酒のツマミというよりも家庭料理の延長上にあるものをあえて用意。パプリカと大吟醸、ゴーヤと超辛口、鶏レバーと純米、クリームコロッケと普通酒。おむすびは全部の酒に。日本酒って何にでもあう凄い飲み物だとあらためて感心してしまいます。

参加者は日本酒初心者のみなさん。「日本酒を飲んでみたいけれど、どんなものを選んだらいいかわからない」とか、「自分の好みを知りたいけれどあまり量は飲めなくて」とか、「日本酒と料理との相性が知りたい」とかとか。日本酒に対するこだわりはないけれど、好奇心旺盛な印象。

そして、売場で途方に暮れる。

今回の教室は、特定名称酒の違いについての話がメインだったのだけれど、歓談中いろいろと話を聞いてみると「自分の好みの一本に出会うためにはどうしたらいい?」ってことに悩みは集約される模様。知識をもっと深めたいというよりは自分の好みを明確にしたいということなんだろうか。

「どうしても日本酒が飲みたい!」というよりも、気分によってワインやビールと使い分けたいという感じなんですよね。でも日本酒のことはよくわからんし、みたいな。

日本酒初心者にとって、日本酒を酒屋で買うのはなかなか難しくて、ラベルをみても特定名称酒の分類、精米歩合、酒米の種類ぐらいしかわからない。日本酒度や酸度が書かれているものもあるけれど、それらの数値で味わいが予想できたらそりゃもう初心者レベルじゃなかったりする問題。売場には行ったはよいけれど、呪文のような言葉が並んでいて途方にくれるという。

そこで「辛口」とか「甘口」とか「キレ」とか「フルーティー」とか、味わいを表す言葉を持ち出すわけですがこれがまぁ鬼門で、特に「辛口」なんて飲み手の数だけ定義がありそうだし、コミュニケーション不全を招く使えそうで使えないNGワード第1位じゃないかと思うぐらい。

この料理に合う日本酒は何ですか?

一昨日の教室では最初に5種類のお酒を一口ずつ飲んでもらって好みを聞いてみました。そうしたら人気が集まったのは予想通り、純米大吟醸と純米吟醸。しかーし、おつまみを食べながら呑んでもらうと、純米酒、本醸造、普通酒もなかなかいけるんじゃね!という流れに。

で、おつまみを食べ終わって、再び純米大吟醸と純米吟醸をいただくと「やっぱり、おいしー!」の声。つまりは全部うまいという結論。日本酒に興味を持ち始めたばかりの初心者のみなさまは、食事との組み合わせを意識して選んでみるとおいしい一本に出会いやすくなるんじゃなかろうか。

酒屋さんで「この料理に合うの日本酒は何ですか?」と聞いたらだいたい答えてくれるはずだし、答えが曖昧だったり、見当違いの銘柄を推してくるならお店を変えた方がいいです。日本酒をはじめて学ぼうとすると、ついつい有名銘柄の希少酒を追っかけてしまいがちになるけれど、その前に信頼できる酒屋さんを見つけるほうが先。

食卓に「日常酒」を。

まずは、四合瓶を定期的に買って食事と合わせながら、ゆっくりと試していくと良いんじゃないかと思います。気になる蔵が参加していれば別だけど、いきなり日本酒イベントに行っても、ただただ楽しく酔っ払うだけ。

もっと日常に寄り添った飲み方が広がったほうが結果的に日本酒を楽しむ層が増えるんじゃないかなと思うし、そのためにも「日常酒」というカテゴリが広がればいいなと思うわけです。

と、考えると、当たりはずれもあるけれど普通酒はもっと評価されてよいと思います。コスパ最強だし。とはいっても安すぎるのも大問題なんでもうちょっと値上げしてもよいと思いますよ。長く飲み続けたいからさ。

というわけで、ごはん同盟は、晩酌と普通酒を応援しています!

あー、酒呑みたい。


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