Trigamingサーバー終了に寄せて

はじめに

 今年2月、ARMA3日本最大を謳うゲームコミュニティサーバーが終了を宣言した。
 今でこそ半引退してはいるが、先日行われた十周年の記念イベントに参加した際にはおおよそ三年ぶりだというのに、私の事を覚えてくれていた古参が多数いたのも嬉しかった。
 今回は私がボイスチャットというコミュニティにどうやってハマったか、思い出しながら語りたい。

ボイスチャットにハマった歴史

コンシューマー時代

 そもそも今では当たり前のボイスチャットというシステムに触れたのはXBOX360の時にまで遡る。
 日本ではプレステ一強だった当時において「地球防衛軍3」のため、と手を出したのが運の尽きだった。
 日本人に顕著な見知らぬ相手とのいきなり会話するというハードルが絶壁に近いほど高かった時期。
 その頃は大体FPSにハマっていた時期で、オンライン対戦でもボイチャが搭載され始めており、海外勢は積極的に使っていた印象だが日本語が聞こえてきた事はほぼ無かった気がする。
 最も古い記憶ではHalo3のストーリーモードを複数人でプレイして熱くなった事を覚えている。
 Gears2のHordeモードやレインボーシックスVegas2のストーリーやテロハント等、海外勢とは片言だったとはいえPvEにどっぷりだった。
 チャットではなく声でコミュニケーションして攻略する楽しさは、この頃に目覚めたのだと思う。

ARMA2とコミュニティとの出会い

 PCでVCを使うようになったのは、ニコ生で細々と配信をしていた頃だったと思う。
 ミリタリー系で面白そうなゲームを漁っていた頃だったと思うが、記事か動画か……聞き知ったARMA2を購入し、プレイしてみるもあまりの違いと日本語対応の薄さに投げ出した記憶がある。
 ただ諦めきれなかったのか、私はそこでさらにTrigamingの前身であるTOTALサーバーにたどり着き、アドオンやらTS3等を導入して新参者としてどうにか参加するに至る。
 様々な兵科としてプレイする内に数多の成功も失敗も経験する内に、VC以上に即応性のあるコミュニケーション手段は無いんじゃないかと確信しだした。

ARMA3からVRChatへ

 サーバーをTOTALからTriserverに移行し、ゲームも続編であるARMA3に変わった。
 毎週土曜日はARMA3を配信する日々が長く続き、やや惰性とマンネリ感を感じるようになってきた2020年頃、以前も記事にしたVRChatに出会った。
 気を張っていなければならないARMA3から、会話によるコミュニケーションメインのゲームのような何かに息抜きのように参加するようになりましたが、そこは別に記事にしてるので割愛。

10周年、そしてTrigamig閉鎖へ

 鳥鯖が10周年の節目を迎える事もあり、約三年ぶりにCo-opに参加しましたが、そこにいた古参の参加者はすぐに気づいてくれた事が嬉しかったですね。
 パイロットして兵員を運んだ訳でも、リーダーとして辣腕を振るった覚えも無いんですが(笑)
 そして最終イベントの日。
 ただでさえイベントの日は参加者が殺到するので、当然ラスト二日は席の取り合いとなり、なんとか片方には参加する事が叶いました。
 いつも通りのゲームが今日を限りにできなくなる……。
 通いつめたコミュニティの一つがごっそり抜け落ちるのだから、なかなかの喪失感を味わっている。
 SNSで繋がっているとはいえ毎日のように実際に会話した同じ趣味の相手が離散する、というのは辛いものだ。

終わりに

 気を抜くと鳥鯖の話ばかり書きそうになるのでそろそろ終わりにするが、今の私はvrchatにどっぷりである。
 現実で繁華街に行くより遥かにコスパよく酒と会話が楽しめ、繋がりは緩く増えていく。
 SNSや文字媒体では味わえない、会話でしか得られない成分は確実にあると思っている。
 ゲームによって要不用はあるかもしれないが、今後もボイスチャットという機能とコミュニティが流行り続ける事を願う。

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