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【②チュムポーン】マングローブ、マングローブ。炎天下心臓バクバク。学校と駄菓子屋。

8:30起床。とりあえずネットで明日のハートヤイのホステル予約。タイ人の友人から「今日、日系企業と面接するんだけど、履歴書見てくれないか?」とメッセージが来たのでやり取りする。なんやかんやでチェックアウトしたの11時ごろ。

チュムポーン、特に行きたいところとか思いつかない。マップ見ると、ここから車で30分ぐらいのところに「ムコチュンポン国立公園」ってのがあるみたい。景色が綺麗そうだ。とりあえず行ってみよう。

実は昨晩、ホテルのフロントに「ムコチュンポン行きたいんだけど、どうしたらいい?」って既に聞いていた。「うーん、駅に行ったらソンテウ(乗合いトラック)があると思う」と曖昧に教えてくれたので、とりあえず駅に向かう。

しかしそれらしいソンテウは見当たらない。バイタクもトゥクトゥクもいない。仕方ないので駅前のTourist Informationに入って聞いてみる。そっち方向へ向かうソンテウがもうすぐ来るので、ムコチュムポンにも行くよう手配してあげる、200Bだ、とのこと。ちょっと高い気もするが他に方法も無さそうなのでそれでお願いする。11:45~12:00ごろ到着するらしい。これはしばらく待たされそうな予感。ビール飲みながら待つ。

ソンテウは11:45に到着してすぐ出発した。意外と時間通りで驚く。俺以外に外国人観光客5人と子供2人を乗せて田舎道を走る。ヤシの木の生えた山道を抜ける。山を出ると海が見えた。

途中、ナントカPierに停まると、俺以外の乗客みんな降りてった。フェリー乗り場か何かかな?降りて見てみたかったがソンテウはすぐ出発した。再び山道を進む。

港から10分くらいでムコチュンポン公園到着。人、少ねぇ。車もほとんど停まってねぇ。チケットが要るようなので売り場へ行く。大人1枚200B。意外と高ぇなオイ。どこに何があるのか分からないので、とりあえず目の前のマングローブ林ナチュラル・トレイルみたいのに向かう。

うむ。マングローブ林である。小さなVisitor Centerがある。中には展示物が少々。タイ語で読めないがとにかくこのマングローブ林は大切な自然で保護しているよ、ってことのようだ。先に進む。

マングローブである。林を抜けると川/入り江に出る。吊り橋がかかっている。遠足で来てる小学生たちが渡っている。楽しそうである。

吊り橋、実際渡ってみるとけっこう揺れる。先へ進む。周りはマングローブだらけである。道に迷わないか不安になる。

特に先は無かった。マングローブが生えているだけである。

マングローブが、マングローブが生えているのである。

それしか言えることはない。戻って他の場所を見てみることにする。

展望スポットがあるようだ。というか他にもう見る所がないようだ。

とりあえず歩いて行ってみる。坂道が続く。どれくらいの距離なのだろうか。というか歩いて行ける場所なのだろうか。俺以外車1台通らない。

歩き続けること10分。まだ先が見えない。けっこう傾斜がキツイ。暑い。汗が止まらない。心臓がバクバクする。

登り続けることさらに10分。心が折れかける。やっぱり歩いて行ける場所ではないのか。今更マップを確認してみる。お、あと200mくらいだ。あともう一息。頑張って登る。

着いた。海と小島が見える。

たしかに良い見晴らしだ。海が青い。風も静で心地よい。

しかし―、

えっ?これだけ?

隣の小屋みたいのにも行ってみたが、見える景色はほどんど一緒だった。他に人はいない。唯一犬が迎えてくれた。

人懐っこくてかわいい。けど子犬甘噛みしてくる。余談だが、東南アジアでは基本、飼い犬であってもなるべく触らないほうが良い。日本の犬と違い、まず狂犬病の予防接種を受けていないからである。狂犬病は発病したら最後、100%死ぬ。なので怖いからあまり撫でない。

しばらく休憩したあと、同じ道を引き返して戻る。やはりもう他に見る場所は無さそうである。・・・帰るか。

問題は町に帰る方法だ。茶店のおばちゃんに、この辺バイクタクシーいない?って聞いたら、案の定いないって。Tourist Informationの人から「バイタク見つかんなかったらここに電話して」と教えられた番号にかけてみる。バイタク呼んでくれて、15~20分くらいで来るとのこと。

本当に15分くらいで来た。この町は意外と時間に正確なようだ。バンコクのバイタクと違い、ちゃんとヘルメットを貸してくれる。

田舎道を風を切って走るのはめちゃくちゃ爽快だ。それも信号すらない1本道ともなれば「おっちゃん、もっとブン回してくれ!」と思わず心の中で叫んでしまう。しかしおっちゃん、70km以上は出さず意外と安全運転。安全が一番だよね。

最初は爽快感を楽しんでいたが、20分くらいするとケツが痛くなってくる。トータル40分くらいかけて駅前まで戻り降りると、結構ヘロヘロに疲れていた。考えてみたらこんなに長くバイタク乗ったの初めてだ。帰りのバイタク代200B。往復交通費+入場料=600B(約2,000円)の観光ー。もし「行く価値あるか?」と聞かれたら、「マングローブは好きか?」と私は聞き返す。

町に戻れたのが16時ごろ。遅めの昼食にクイッティアオ・ヘーン(汁なし麺)を食う。味普通。

あとはもう、特に行きたいところも無いのでテキトーに街中をぶらぶらする。

学校の前を通る。小・中が一緒になってる感じ?年齢や制服もバラバラ。ひょっとしたら複数校が連なってるのかもしれない。タイの学校の面白いところは、学校の前によく屋台があること。子供たちはそこで朝ご飯食べたり、放課後におやつ買ったりしてる。ここの学校の前も御多分に漏れずジュースやらクィッティアオ(麺)やらの屋台が並んでいた。

屋台で買い食いしてる中学生。こういうのタイらしくていいよね。俺の行ってた日本の中学、買い食い禁止で、帰り道自販機でジュース買ったのバレただけで後日呼び出し&尋問。

先生「何を買った?」
生徒「ジュースです。」
先生「銘柄を言え、銘柄を!!」

キチガイだったよね。タイ人の場合、買い食い禁止はすなわち餓死を意味する。

あと途中で駄菓子屋も見つけて、イイ感じだったので写真撮らせてもらう。

駄菓子屋のおやじに「これ買え。のどにいい」って言われて干し梅買わされる。別にのどの調子悪くも無かったけどたった5B(17円くらい)なのでまぁいいか。普通に甘酸っぱい干し梅。美味しい。

疲れたのでそこらへんにあったパブで休憩。ビール飲んでたらデカいねずみに足踏まれた。19時ごろ、昨日閉まってたナイト・バザールに行ってみる。今日も閉まってた(笑)。中国正月のせいかな。まぁそもそもしょぼそうで期待してなかったし、まぁいいか。腹も減ってきたので屋台で晩飯食う。ホイ・トート(牡蠣の卵焼き)食う。また貝食っちゃった。まぁいいか。

さて、ここからが問題だ。実は今夜、0:52発の夜行列車に乗ってハートヤイに移動するのだ。今まだ21時過ぎ。あと3時間以上どっかで時間つぶさないといけない。しかし昼の炎天下行軍が効いたのか、エラく疲れてもう歩く元気がない。しかたないので結局、荷物預けたホテルに戻りロビーでパソコンいじることにする。明日のホテルまだ取ってなかったしね。

ロビーで座っているとますます疲れが出てくるのを感じた。これからまた8時間以上あのカッタい椅子の上で揺られるとか、正気か?切符は買ってあったが、一応0時過ぎには駅に着いて待ってることにした。

駅のホームに座っていると、さすがにこのダルさが普通の疲労と違うレベルのものだと認めざるを得なくなってきた。「これ熱あるな」って思った。とりあえず金パブを2袋一気飲みする。「早めのパブロン♪」ってこれ、只のキャッチコピーじゃなくて本当だからね。マジで風邪っぽいなって感じたら即飲むと良い。2袋飲むと良い。俺の身体が単純だからなのか、これやっておくとガチですぐに効果出てくる。今回も飲んで1時間くらいしたらほとんど回復した。ちなみにパブロンは中毒になる人もいるそうなので飲みすぎには注意だ。

定刻より約1時間遅れの02:00、列車が到着する。これでようやく眠れる。安心したのもつかの間、本当の地獄はここからだった・・・。

(2月8日。晴れ。明日へ続く)



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