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ワタシも豊受姫

車で4時間弱で伊勢神宮へ参拝できる大阪住まいのワタシは、年に数回お参りをさせてもらっている。
夜が明けたての伊勢神宮の、
まだ参拝する人がいない静かな空気が澄み渡る別世界を知ってることは、
それだけでとてもシアワセなことだ。
 
伊勢神宮は、とっても大雑把に一言で説明すると「日本を守ってくれる神様のいる神社」
今年はいつ行っても大勢の人がお参りで、参道も大賑わい。
コロナを越え、みんながその感謝をお伝えに来てるのだと思うと、
乗り越えられて良かったね、有難いね、と、なんだかジーンとする。

今回は、晦日詣。
12月30日に今年1年の感謝を伝えに行くお参り。
夫婦岩が有名な二見興玉神社へ。
先に禊ぎのお参りしてから伊勢神宮へ向かうのが、我が家の定番のルート。
海のすぐそばにあるこの神社が大好きで、ここに来させてもらう時は、強風や強い雨が多くて、それもまた強く浄化を感じるのだけど、この日は快晴で海は凪。
激動の人生で、いま初めてアタシが味わっている「凪」を現わすよう。
深呼吸するたびに、穏やかで透明な空と海と自分の境界線がなくなっていくのを感じるのがたまらない。

禊ぎを済まし、二見浦から車で15分の伊勢神宮へ向かう。
この日も大賑わいで、大渋滞に巻き込まれた。
人混みと渋滞と正装をとても嫌がり、人生でなるべく避けて通ってきたオット。
参道での食べ歩きがしたいばかりにワタシの付き添いで伊勢参拝してた人が、今は正式参拝のためにきちんとスーツを着て、車のテレビをつけてのんびりと渋滞にはまっている。
お伊勢参りの一番のご加護である。

もともと晴れ男のオットが伊勢神宮でご参拝する時は、二見浦でどんな暴風雨にあっても必ずお日様がさす。
伊勢神宮内宮の天照大御神は、日本の祖で太陽の神様。
「パパはご加護をいただいてるよね~」と話してから、オットの伊勢参りは苦手な正装して特別参拝するまでになり、晴れ男ぶりは強靱化し、空気や波動への感度が格段に上がった。
日々もイライラや、めんどくさがってなげやりで行動することがなくなったのだ。
それだけで人生は好転するに決まっている。

伊勢神宮内宮五十鈴川の守り神、滝祭宮から正宮へ向かう道はとても清々しい

神様が変えてくれるのではない、自分が変わっていくものなのだ。

神社に入ると一瞬で日常から離れ、その厳かで澄んだ空気や光を鏡にし、
祈ることで自分の願いに気づき、なりたい自分になる想いや行動に変わる。
神社参拝とはそういうものだと思っている。
そこに参拝させてもらう導きも、ただならぬお力添えも、もちろん感じている。

正式参拝で御垣内に入れていただき、たくさんの人がいても静かにご参拝できるようになって、オットが内宮の天照大御神に深くご縁を感じた時、アタシは外宮の豊受大神にぐっとご縁を感じていた。
必ずあたたかい涙が溢れてくるのだ。
衣食住を司る神様である豊受大神。
幼い頃から主婦業を担う運命で、継子まで育てる人生を選んだアタシには、
大切な人の衣食住を護ることはきっと使命でもあったのだ。

幼くて解らないことだらけの時は、それなりに出来るように
お金がなくても、時間がなくても、そんなことは理由にしないで守り抜いてきたではないか。
それをさも当たり前のように感じていた不思議に、人生が凪いできた今、気がついている。

そうか、ワタシが我が家の豊受姫だったんだな。
(大神はおこがましいので・・・姫もたいがいおこがましいが)
お里帰りの涙なのだろう。

伊勢神宮は、日本を護ってくれる神様。
であるなら、ワタシが豊受大神に今祈ることは、
ワタシを含め、日本中誰もが
豊かさに包まれ、与える愛に豊かさが循環する喜びを生きれますように。

そう祈って、アタシも豊受姫であるのならば、動かねばと、はたと気がついた。
「与える愛に豊かさが循環する喜びを生きよう」と気がついた。
そう、自分で言ったのだ。
祈りは鏡で、行動するのは神様ではなく、人なのだから。

帰ってすぐに、ひとり親家庭へ食品を贈る団体に継続寄付を始めた。
ワタシが経験した、子供に経験させてしまった寂しさやお金の心配をする人が、
一人でも多く、笑顔に豊かになりますように。


人にはきっと何かしらの使命や目的があって生まれてきている。
苦しい境遇から魂を磨くこと、世の中を豊かにすること、人を幸せにすること、自分の芸術や信念を追求すること、新しい価値観を生きること、自分の大切な人を護ること。

不思議と得意だったり、なんでかそういう境遇だったり、おのずとその方向性が見えてくる。
そのときに神様の欠片を、生まれてきた意味を、自分の中に感じるのだと思う。

日本の神様はたくさんいて、各々御利益が違ったりして個性豊か。
それぞれの使命や、願いに力を授けてくれる神様がいるはず。
そして、自分の魂はそれをちゃんと知っている。

そんな確信があるから、ワタシは「日本の神様カード」を使って
カードリーディングセッションをする。
このセッションに導かれて出会うことがすでに必然なのであれば、
今その方が出会うべき祈りやメッセージは、必ずカードに現れるものだ。

カードに出た神様は、きっとその方の近くの神社にいらっしゃる。
日本には様々な神様が、まだコンビニより多い数の神社に祀られているのだから。
ご自身とご縁のある神様の神社で、緑深く、澄んだ空気や光の中で祈る、
そして想いが変わり始める、ご自身の何かが動きはじめる。

気がつけば、近くても行ったことのなかった伊勢神宮へ年に何度も行ってるかもしれないし、ワタシのようにたくさんの神社にお参りして空気を感じるのを楽しみにしているかもしれない。
旦那さんが変わってくるかもしれないし、ボランティアや寄付をしてるかもしれないし、
カードリーディングセッションをしてるかもしれない。

そのきっかけになれば、それもまた豊かさが循環している。

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