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#28 アイドルにハマるなんて思ってもいなかった。


今日の湿度の高さにはうんざりしている。

パソコンのEnterキーをタタァーンと押す奴がいた時くらいにうんざりする。

deleteしてやりたい。

おあとがよろしいようで
よろしくねぇわな!ハァァァァン!



どうも、ハジメです。

人は何歳から何にハマるかわからないよなーってたまに思う。

私の母親は53歳になってからsnow manにどハマりした。
実家に帰ると高確率でテレビにsnow manが映し出されている。

もしかしたら10年後の私はボーイズラブの漫画にどハマりして貪るように読んでいるかもしれない。

もしかしたら20年後の私はヴィジュアル系のバンドにどハマりしてヘッドバンキングし続ける毎日を送っているかもしれない。

今回は、そんな私が絶対ハマらないと思っていたものに影響されまくったエピソードについて書いていきたいと思います。

①日向坂46


大学4年生になった頃、友達とご飯を食べ、私の運転で友達を家まで送っていたとき

「そういえば俺、最近日向坂46にハマってるねん。」

と友達が言った。

私は
「へ〜またよぅわからん坂道アイドルが出てきたんかい。」

と、スカし気味に言った。
数週間後、彼女たちの沼にハマることも知らずに。

アイドルなんてそもそも
ファンに媚びを売っているだけだと思っていたし、
そのファンはただの顔ファンだろうと思っていた。


私がコンビニで夜勤のアルバイトをしていた時、
偶然にも日向坂46のキャンペーンが実施されていた。

対象商品を何点か買うとメンバーの写真がプリントされたクリアファイルが貰えるらしい。

そのキャンペーンが終わると余ったクリアファイルは全て捨てなければならない。

しかし私は、友達にあげようと思ったのと
なんか面白そうだったからというのもあり
全て持って帰った。


その中でかわいいなーっと思ったメンバーがいた。
クリアファイルに
"Shiho Kato"と名前が書かれていた。
もう1人は
"Nao Kosaka"

数日後、日向坂46がミュージックステーションに出ていたのをたまたま見た。

衝撃が走った。パフォーマンスが始まる前に
最近デビューしたばかりだと聞いていたのだが
そんなことを感じさせないくらい圧巻だった。

それから、気づけばYouTubeでデビューシングル
"キュン"MVをずっと見ていた。
その時丁度就活をしていた時期でもあったので
移動したり時間つぶしをしながら
もう100回以上は見ていたと思う。

歌のテンポや、MVの演出やカメラワークとか
ダンスの振り付け、メンバーの表情一つ一つに魅了されていった。

私のボキャブラリーの問題で
魅了された理由はうまく説明できないが

私は彼女たちにいつの間にかどハマりしていた。


坂道グループを形容詞で例えるとするなら

乃木坂は美しい

欅坂はかっこいい

日向坂は見ていて楽しい

日向坂はバラエティに積極的な姿勢を持っていながらも
品の良さもしっかりと保っている

絶妙なバランスがとれていると思う。


そこから日向坂46の冠番組
「ひらがな推し」と
「日向坂で会いましょう」
を毎日見ていた。

彼女たちはアイドルでありながらバラエティやお笑いのセンスに富んでいるし、メンバー一人一人の個性がすごい。

自分よりも年下のメンバーの方が多いのに
自分よりも人としてちゃんとしている。
きっと、幾多の厳しいオーディションをくぐりぬけ
売れるまでに苦労してきたんだろうなと思う。


日向坂46は、私がアイドルに対して持っていた固定概念を
見事に覆してくれた。



就活をしていた時期は、日向坂46のデビューと
Official髭男dism「Pretender」のリリースと重なっていた。


Pretenderを久しぶりに聴くと、今でも就活をしていた頃が記憶によみがえる。

🎵もっと違う学歴で

もっと違うユーモアで

自分を伝えられたらいいな

そう願っても虚しいのさ


グッバイ

今日の面接の手応えがない〜

合否はわからな〜い

わかりたくもないのさ〜

たった一つ

確かなことがあるとするのならば〜


絶対おちた〜〜〜〜〜〜〜🎵」

と、心の中で口ずさみながら大阪メトロに揺られていた頃を思い出す。


もはや「Pretender」というより「Ochitender


そりゃ、苦しいよな。


②BiSH

BiSHは「楽器を持たないパンクバンド」というキャッチコピーなのでバンドとしても成立しているのだが

女性6人組のグループでファンのほとんどが男性なのでほぼアイドルでもある。

BiSHに関してはもっと早く魅力に気付きたかったアーティストの1人だ。

初めて知ったのは
YouTubeTHE FIRST TAKE
代表曲の「オーケストラ」をメンバーの
アイナ・ジ・エンドが歌っていた動画を見た時だった。

だから知ってから2年も経っていない。

彼女の歌声や歌い方、2番を歌っている時にちらっと映る腹筋に魅了された。

他のメンバーも歌が上手いわ面白いわで
一時期YouTubeBiSHの動画をよく見ていた。

躊躇もなく下ネタを言うところにも逆に好感がもてるし

メンバーのハシヤスメ・アツコがかけているメガネの代金をメンバーの給料から毎月天引きして払われているというエピソードは何度聞いても面白い。


BiSHの名曲は沢山あるが
ライブ映像を見ると初めて聞いたような衝撃を与えてくれるくらいにライブ化けしている。

感極まって涙を流すファンも少なくない。


そんな彼女たちは2023年6月にファンに惜しまれつつ解散した。

ファンにとっては6人のメンバーそれぞれが個人で活動することには何の疑問もなくて

やはりあの6人でいる姿を見れないことが寂しいのだと思う。

BiSHだから6人で
6人だからBiSHなのだ。

でも、解散しても彼女たちの音楽はずっと記憶に残り続ける。

〜余談〜
私は未来のことを妄想するのが好きなんだと最近気づいた。

将来こんな仕事をして
これくらいお金を稼いで
こんな人たちと仕事をして
こんな家に住んで とキリがない。

一方で、現在の自分に戻った時に
果たしてそんな未来が叶うのか?と我にかえる。

未来のことに敏感になりすぎて
今のこの時間に鈍感になってしまう。

未来のことなど誰もわからないのに。


先日、私が好きなYouTuberの人がライブ配信をしていた。
その人が言った言葉がすごく自分に刺さった。

「過去の自分が今の自分を作ってるって言葉をよく聞くけど
僕はちょっと違うと思う。
未来に思い描いた自分こそが今の自分を作っていると思う。

健康になりたいとか、幸福を感じたいと思うから
今の僕は毎日早起きしたり運動できてるんやと思う。
過去の自分は早起きなんて全然できんかったし、しようとも思ってなかった。」

そして彼はこんなことも言っていた。
「将来が不安な人は、今に一生懸命になれてない人だと思う。」


「それわしやないかい!」
私が陣内智則だったらこう言っていたに違いない。


私は、昔の経験や過去の黒歴史に足を取られて
自分にバリアを張ったり、思考停止になったりしてしまう時がよくあった。

そしてそんな思考が独り歩きして
未来に不安を感じるようになった。

妄想している理想の未来と
想定できる最悪の未来にギャップを感じていたのだ。

でも、未来の自分が今の自分を作るのであれば
そんなこといちいち気にする必要はない。

未来に妄想が膨らんでしまうのであればそれをうまく利用して
ワクワクするようなこと
やってみたいことに一生懸命になれれば幸福を感じられるのかもね。


そして今日も私は
BiSHの楽曲「PAiNT it BLACK」を聴いている。

この曲のシンプルだけど頭に残るフレーズが好きだ。

”諦めることを諦めて、世界を完全味方に”

解散しても、彼女たちの音楽はずっと心に残り続ける。