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サラリーマンから大学教員になってびっくりした小噺 その2 個人研究費

大学教員になって驚いたこと、二つ目は研究費、個人研究費、と呼ばれるものです。文字通り研究に関係する経費に使えるお金のことで給与とは別に支給されます。
なんだか追加で支給されるボーナスみたいなもの、をイメージしていましたが実際は研究活動に
かかる経費に充当するものなので、そんなに自由に使えるものではないですね。例えば出張にかかる交通費や宿泊費、実験の参加者や講義に登壇頂く方への謝金など、企業勤めであれば企業が経費として負担する経費を研究費という費目に充てている、という感じですね。ただ企業と違ってこの使い方の裁量が教員=研究者に委ねられている点が特徴的ですね。金額は教育機関により異なり、私の所属機関では年間35万円です。
具体的な使い方はマニュアルに定められていて、外部に公開されています。例えば関学の場合はこんな感じ。

https://www.kwansei.ac.jp/cms/kwansei_kenkyu/pdf/2022個人研究費経理マニュアル.pdf

研究に関するものとして、例えば所属学会の年会費や出張費にも充当できるし、必要な教材やコンテンツの購入にも使用できる、ということでかなり有難いものです。教員になるまでは自腹で払っていたものに使うことができるのはとても助かる。この研究費、年度を跨いで使うことができないため、年内に計画的に使わなければなりません。そこで、年間の見通しを立ててみたのですが、備品、謝金、学会の年会費、書籍・・・と見積を作ってみると案外厳しそう。大切に使わないと足りないことに気づきました。調査や学会で都内や他の都市に移動するだけで、数万円かかってしまいます。まさにご利用は計画的に。

と思っていたら先輩の先生から「科研費」なるものの存在を教えてもらいました。なんだ、科研費って。という話はまた次回。

さて、このお話は大学教員になりたての人間が書いているものなのでもしかしたら違ったことを書いているかもしれません。読んで下さっていて気づいたことがあればコメント、御指導いただけると幸いです。

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