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投資を人任せにすると発生する、不都合な真実

日本で購入できる投資信託の純資産ランキングというのを、日経新聞さんが公表されています。

1位の商品は純資産が2兆円と、ものすごい金額になっていますね。今日お話ししたいのは、ランキングが上位だから良い商品だと考えることが、かなり危険だという事実についてです。

1位の商品と2位の商品を比べてみましょう。
2位の商品の純資産は1兆8千億円と、これもまたすごい金額ですが、注目すべきはそこではありません。

見て頂きたいのは表の右側、購入時手数料(%)と、実質信託報酬(%)の部分です。

仮に100万円で2つの商品を購入する場合、1位の商品では購入時手数料はタダなのに対し、2位の商品では3万3千円の手数料を徴収されます。つまり、いきなり96万7千円からのスタートになってしまうわけです。

次に問題なのが、仮に1年間の株価変動が全くなかったと仮定し、信託報酬だけが徴収される場合、1位の商品ではたった937円の手数料で済むのに対し、2位の商品では16,700円もの手数料になります。

もちろん、投資対象が異なるので、手数料が高くても2位の商品の方がリターンが高くなる可能性はありますが、手数料の分は確実にリターンは下がることは知っておくべきでしょう。

ではなぜ2位の商品がこんなに売れてるの?と疑問を持つ方もいるかもしれませんが、その答えは簡単です。なにも知らないお金持ちが、窓口で勧められて購入させられているからです。金融機関としては、手数料の高い商品を販売しないと、儲からないですもんね。

金融商品は、自分で調べてネットで購入する。これが鉄則です。

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