久々の更新です。エル上田さんがたまに読んでくださってるみたいだから、ちゃんと書かなきゃ！今日はお笑いライブのお客様のマナーについての話です。

一応お笑いライブをそこまで、知らない方のために、最低限のマナー、ルールを申し上げていきます。ちなみに、マナーを守れないお客様って、実はお笑いライブをそこまで知らない新規のお客様だったり、常識のない人なわけで、そんな人が多い中でネタをやるのは実は結構経験値が上がる場だったりするのですが、、、

１、演者に話しかけたり、客席で喋ったりしないでください。
そんなの当たり前だろ！って思うかもしれませんが、結構、演者に喋りかけるお客様がいたりします。大学時代、ダイノジさん、千鳥さん、華丸大吉さん、が来たんですが、どっかの変なおじさんが客席の最前列に紛れ込んで、本当に一回一回喋り掛けて、完全に雰囲気が悪くなりました。でも、千鳥の大悟さんが「復讐しに来たんか！もともと芸人で失敗したやつが客席に回って嫌がらせしにきたんか！」それで場内爆笑、まぁその後もそのおじさん喋るのやめなかったんですが、、、
僕も自分のお客さんで来てた、小さい子供さんが、ネタの途中に、話掛けてきて、、でもまぁ自分の”返し”の面白さじゃなくて、話しかけて来たっていうことでウケたってことがありました。あーもっと大悟さんみたいに返せたらなぁって自分の腕のなさを当時痛感しました。結局、何でいけないのかって、お客様に話しかけられてもそれを笑いに変えるスキルがまだ、芸人側に備わってなかったり、客席で私語をされると、それをうまくウケに変える技量が僕らにないので、静かにしてて欲しいわけです。喋ってる女のお客さんに「それ以上喋ったら、唇で塞ぐしないですね」みたいなことを男前の芸人が言えば、なんとかなるかもですが、これは自分が言う側だったら超恥ずかしいのと、訴えられたらどうしようって怖くなって言えるわけない！
ちなみに、ネタが受けまくって暗転中に「あー面白かった。。」みたいな感じのが、聞こえてくるのは、あれは気分がいいから！今やってる人はそのままでいいです！

２、過度のネタ中の撮影
基本ネタ中、写真撮影禁止なんですが、僕のライブでは、シャッター音、フラッシュなしだったら　OKです！軽くネタやってる様を、保存して、SNSとかで発信してくれたら嬉しいわけです。
要するにネタ中に、隣で他のお客さんが写真撮ってたりすると、ネタに集中できなかったりするので、やっちゃいけないのですが、もっと理由があって、シャッター音のせいで、芸人さんが、ネタを飛ばすことがあるからです。”飛ばす”と言うのは、ネタを忘れると言うことです。僕の主催ライブでもお客さんが急に連写しだして、それでネタ忘れて３０秒で「ありがとうございました」で終わった人がいました。その人だけを目当てに来た、お客様はどういう思いだったんでしょうか？
これもまた、飛んだら飛んだで「もうネタ飛んだんで、ショートコントします！」とか「５０音の何か言われたら、エロそうでエロくない普通のこと言います！」的な芸をやればいいんですが、そういう”非常用予備バッテリー的なネタ”を用意してないのが露骨に出てしまうわけなんです。これも最終的に芸人側に返ってくるんです。

３、好きな芸人さんの出番終わったら帰っちゃう
予定があるとか、（特に僕のライブは超長いので仕方ないのはわかります）体調悪い、また、次のライブを見に行く、とか理由があればなんとか大丈夫な範疇だと思います。
「お金を払ってるからお客さんの自由なのでは？」って思われるかもですが、だからこそ、”お願い”したいんです。それを言われちゃうと、何もこちらからは強制できないです。「我慢して最後までみろ！」とまでは言いませんが、あなたを楽しませようと頑張って作った芸人さんの時間と労力を無駄にして欲しくないなぁとは思います。ネタ終わりの企画も同じです。少しオーバーな言い方なんですが、コース料理を途中で、ゴミ箱に捨ててるのと同じです。自分の目の前でお客様が席を立たれる時の、（たとえ暗転中でも、基本モニターや、気配でわかります）虚しさといったら、芸人の中でも、ネタ邪魔されたりするより上だと思います。自分の作った手料理、残されたら嫌なのと同じです。それで極論いうと、「他の芸人さんのネタも全部見た上で、その方のファンであってほしいし、それが一番フェアなファン」と僕は思ってます。

とりあえず、今回はこんなとこです。結局、わかってほしいのは、芸人さん（裏方である僕も含む）はかなり繊細で傷つきやすい存在だということです。本当、熱帯魚とかシャボン玉くらいって思ってもらえたら幸いです！あ、もちろんそれは、基本、表には出さないし、出すべきじゃないし、そんなストレス耐性だったらプロ失格ですけど、、、でも、本当究極いうと、芸人側が超面白くてお客さんを圧倒し続けたたら、１〜３　のような問題は起きないんですが、いいライブを作るためにお客様も協力してね〜というわけです。