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人生は学習の連続、今日が一番若い日。

私は今年の6月末頃から、日商簿記の勉強を始めました。


1.勉強を始めたきっかけ

子供が成長して、残りの人生をどう生きるかを考えた時、子供の世話にはならずに、何とか楽しく生きていきたいと考えました。

それには、幾らかの資金が必要です。

父が亡くなって、幾ばくかの遺産が私にも届きました。決して高額ではありませんが、自分で働いて得たものでないので、使い道に迷いました。

貯金しても増やせる時代ではないので、貯金ではなく、別の方法でお金を増やせる事は出来ないか考えました。

それは、お金を管理しながら、上手に使う方法です。

家計簿もきちんとつけた事のない私ですが、この際、お金の管理については、最適な簿記の知識をつけようと思ったのです。

まずは、簿記の資格として基本的な「日商簿記3級」を学んでみたいと思いました。

試験は1年に3回、統一試験(紙の試験)が、2月、6月、11月にあります。

私は6月頃から受験しようと思い立ったので、目標は次の11月にしました。

大体5カ月弱の勉強期間です。本業の合間をぬって学習しました。

そして、先々週、初めてうけた紙の試験に、撃沈しました。時間がたりずに記入出来なかった部分があったので、合格点に届かないのがはっきりしたのです。

急いで、ネット試験(コロナ禍で少人数で随時受けられるようになった、統一試験と同等な扱い)に申し込みをして、ネット試験対策をし、時間配分に気を付けながら、必死に勉強しました。

2.試験内容

簿記3級では、第1問に「仕訳問題」15問、第2問に「帳簿記入と語句記入問題」等が大まかに2問、第3問に「精算表・財務諸表作成」の訂正仕訳10問等が出ます。

第1問が45点、第2問が20点、第3問が35点の配点です。

ネット試験は、すぐその場で、合否が分かります。
模擬試験を受けていたので、そういうものだとわかっていたのですが、とても緊張しました。

帰り道を私は、どんな気持ちになって帰るのかを何度も想像しました。そして、後悔しないように途中で諦めずにやろうと思ったのです。

結果、「合格」の表示が出た時には、ホッとすると同時に涙がでました。努力は報われました。

合格ライン、スレスレではあったのですが、嬉しかったのは、簿記の基本中の基本の「仕訳問題」で45点の満点がとれてた事です。

仕訳は文章問題で、金額は大体、提示されています。お金が増えたのか、減ったのかを左右(借方・貸方)に分けていくのです。

想像の世界で会社という組織の中での、お金の流れをイメージする事はできてたわけです。

第2問は、補助簿記入で、一番私が気にしている「繰越利益剰余金」(会社の利益、株主にたいする配当金等)が出ました。何とか記入できたのですが、満点にはなりませんでした。

第3問は、金額の計算です。一千万単位の金額がでました、計算の仕方は熟知しているつもりだったのですが、桁数が大きすぎて、入力ミスをしたのか、半分の点数しかとれなかったのが、悔しいです。

3.第3問の問題に必ずでるもの

簿記の目的である、「貸借対照表」と「損益計算書」を作成するために会社の財務状態を表す指標として出る問題があります。

それは、「貸倒引当金」・「減価償却」・「売上原価」です。

この3つは必ず出題される計算問題です。

何回か問題を解いて、私は何となく、この3つの項目は嫌いではなくなりました。

「貸倒引当金」
会社は商品の売買を掛け(ツケ)=(売掛金・買掛金)で取引きしたり、銀行を通して(受取手形・支払手形)で行うのがほとんどです。そういう債権(売掛金/受取手形)が、簡単には回収できないケース(倒産)に備えて、資産が回収できないリスクを、あらかじめ想定して計上しておくものです。
つまりは、商売相手の会社の価値を見積もって、予め掛代金から引いておくのです(マイナスの資産)

シビアな世界です。

「減価償却」
建物や備品(金額の高い車やパソコン、応接セット等)を購入した年に一度に経費とするのでなく、分割して少しずつ計上する事、資産は時間が経つにつれて、その価値が減っていくという考え方に基づいてます。

高かった購入金額を、耐用年数にあわせて1年ごとに減らしていく(償却)のです。

はっきりとは目に見えてない劣化の状態を、計上してあきらかにするという事ですね。

「売上原価」
商売をするためには、仕入れた金額より売った金額を高くしなければ利益がでません。売上高だけをみても、いくら儲かったのか、わからないので、仕入時の金額と前期の売れ残った商品の金額を加えて、今期、残ってる金額をひいて、実際に売上げた金額を計上します。

何でも、数字で示すとわかりやすくなるものですね。

4.新しい勉強方法

何十年振りに試験勉強をして、気付いた事がありました。

私は最初、「クレアール」という通信教材を使ってました。評判もよくて、一通り学習もできたのですが、わからない箇所が何個がでてきました。

そんな時に、先に試験に合格されたコミュニティの方から、YouTube動画での学習を教えてもらったのです。

一般の方達が、簿記の学習の動画をわかりやく構成してYouTubeにあげてました。

スマホで、どんな場所でも、歩きながらでも学習する事ができるのです。それも何度でも再生して聴けるので、無料で公開されてますが、有料級の内容だと思いました。

本当に私も試験直前まで、動画を見てインプットする事ができましたし、お気に入りの講師の方の声は、頭の中にすんなりと入ってきました。

通販や市販の教材を買わなくても、学習が出来る時代になったんだと実感です。

5.時間配分の大切さ、

以前は120分の試験時間から、ネット試験の導入で、60分に短くなったそうです。

試験勉強をしていると、時間が経つのがあっという間でした。出勤前の1時間と仕事を終えて、会社の休憩室で2時間、長く感じた事はありませんでした。試験前の休みの日は1日、家事をしながらではありますが、勉強しました。

それでも、試験時間は60分しかありません、試験直前はタイマーをつけての勉強です。たくさんの時間をかけて学んだ価値がたった1時間後にあきらかにされるのです。

必死になってやらなければ、後悔が残るだけです。

試験中もパソコンの画面に表示されるタイマーを気にしながら、最後の5分間は、第1問の仕訳問題に金額の入力ミスがないが、問題の解釈が間違ってなかったを見直す事ができました。

6.まとめ

私は、計算が好きじゃないのに、実務経験もないのに、簿記の資格を取りたいと思いました。

それも、仕事に活かすという大きな目標があったわけでもありません。

父から頂いたわずかなお金を、私一人で贅沢をするために使いたくないと思ったのです。

父は真面目でした。一家の大黒柱として、一つの仕事を最後までやり通しました。日本の高度成長期に、ブルーカラーとして「汗水垂らして働いた」という言葉通りだったと思います。

大人になって、試験勉強をするなんて、私は父に似ていると感じてます。

せめて、頂いたお金を周りの人に還元できるように、うまく使いたいと思っただけです。

そう思った事を一つ行動に移して達成できた事がとても嬉しく、また一つステージをあげて、お金の勉強をしていきたい。

これからは、止まっていた、Webライターとしての活動をとおして、少しでも、好きな事をしてお金を稼いでいきたいです。

そして、いつかは自分のブログを完成させたいと思ってます、

今日はここまでにします。
見に来ていただき、ありがとうございました。









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