見出し画像

趣味として気象観測を始めてみませんか?

皆さん、空を見て「今はどんな天気かな?」と考えるときはありませんか?
「あの雲は周りとはなんか違うな」とか、
「今日は視界が悪いな」とか、
「急に冷たい風が吹いてきたな」とか、
「夏なのに何故雹が降るのかな」とか、
「秋の空は星がきれいだな」とか、
「夜なのに空が赤いな」とか、
これまで一度はこのようなことを考えたことがあるのではないでしょうか。
それらの答えを知るには、現況の空を観測することが1番です。

気象観測ができて空を見ることが楽しくなれば、空を見るだけでワクワクしていきます。

そして何より、
ロマンで溢れています(^ー^)

夏の空、秋の空、冬の空、春の空、晴れの空、雨の空、雪の空、朝の空、夜の空、いろんな表情で楽しませてくれます。
そして、そんな楽しい空は姿を変えさえすれど、いつも側にあります。

さて、今回は初回ですので自己紹介をします。
私が気象観測を始めたきっかけなどをお話ししますね。
初めは気象学に無知でした。
気象に関しては義務教育での数時間の学びだけで、空を見上げることはあっても雲に違いがあるなんて考えもしていませんでした。
何より気象観測なんて言葉を知りませんでした。

気象観測という言葉を知ったのは、航空自衛で航空気象群に配属されたことがきっかけです。
そこで航空気象観測員として命を受けその教育を受けたことが始まりでした。
要は職務ですね。

そこでは、観測の仕方として、風、視程、大気現象、じん象、雲、気温露点温度、気圧の観測方法を教わりました。

基本的に器材を使用するので観測はさほど難しくなかったのですが、雲の観測だけは全くわかりませんでした。
納得が出来ない云々より、教官から教わる理論の理解が出来ませんでした。

教育の期間中は毎回チンプンカンプンな観測をしてました。

配属後、一人前の航空気象観測として観測するには、数カ月のOJT教育があります。OJT期間中は多数の先輩に2年ほどついてもらい、色々と教わりました。

観測の際、先輩達からはいつも

「いずれは雲に名札(雲形と高さ)が付いているように見えるよ」

と言われたことを覚えています。

勿論当時は

「そんなことがあるわけないだろ」

と思っていましたが、実際は先輩達の言う通りでした。

OJT終了どころか、実務経験1年くらいで雲の形高さが名札が付いているように見え始め、今では雲を一瞬見ただけで感覚的に高度と雲形が理解できるようになりました。

航空気象観測は航空機の飛行安全に密接に関わっていることから、現況の観測だけではなく、観測規則に応じて特別観測や照会のための観測を行なわなければなりませんでしたので、悪天候の時の現場はピリピリしていました。

これが気象観測と私の馴れ初めです(笑)。

今は自衛官を退職して民間で働いていますが、今でも気象観測は続けています。
(今でもたまに航空気象観測と国際通報電文の作成と通報業務を夢で見るくらいなので、結構意識しているのかもしれません)

長々と読んでいただきありがとうございます。

ただ、自己紹介だけだとつまらないので、ちょっとだけ実際に空を見てみましょう。
この写真に写っている雲を見てください。
そして、雲の高さはどれくらいなのか考えて見てください。

(この写真は京都の二条城の二の丸です。この少し前まで雨が降っていました)

写っている雲はすべて積雲です。
最下層はおおよそ300ftでしょう。
その上が約2000ft、その上が3000~3500ft程度です。
(ちなみに温暖前線に伴う雨以外は基本的に積雲(CU)です。
ただし、地形や地域特性によって発生した層雲より雨を観測する場合もあります)

何となく理解できましたか?
はじめは理解できないかもしれません。そもそも手法も答えを確認する手立てもないのに、このロジックをどう理解したらいいのかもわからないと思うことでしょう。
私がそうだったように……。

でも大丈夫! 何の問題もありませーん♪
 ヽ(´∀`)ノ

これから、気象観測の方法をイラストや写真で皆さんに一から伝えていきます。
(絵は不得意なので分かりづらかったらすみませんw)
一緒に気象観測の世界を見ていきましょう。
空を見上げるのがドンドン楽しくなりますよ。

今日はこの辺にして、次回から本格的に始めましょう。
まずは雲形の違いについてお話しします。
それではちょっと準備が必要ですので、少々お待ちください。
ではでは、また会いましょう。

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ 📽(^ー^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?